(7月24日付 編集手帳より)
「土用」を英語で「ドッグデイズ(dog days)」と言うらしい。
日本人であるが,恥ずかしながらいまいち「土用の丑(どようのうし)」の意味が分からず,今日まで来てしまった。ちょうどいいので,この際調べてみることにした。
大辞林によれば,「土用」とは,「 雑節の一。1年に4回あり、立春・立夏・立秋・立冬の前各18日間。」とある。しかし,この説明では更に調べなければならない言葉がいくつかある。もう少し調べてみよう。
「日本文化いろは事典」(http://iroha-japan.net/ )によれば,土用には以下の説明がなされている。
「土用 とは、 立春(2月4日頃)立夏(5月5日頃)立秋(8月7日頃)立冬(11月7日頃)の前18日間を言います。それぞれ、立春前の「冬の土用」が1月17日頃、立夏前の「春の土用」が4月17日頃、立秋前の「夏の土用」が7月20日頃、立冬前の「秋の土用」が10月20日頃から始まります。その中でも、現在は「夏の土用」の間の丑の日にうなぎを食べる「土用の丑〔うし〕」という行事が有名です。」
なるほど。少しわかりやすくなった。しかし,そもそも「土用」という概念を生み出した理由が分からない。しかし,「日本文化いろは事典」には,その辺も詳しく書かれている。
「古来中国から伝わった陰陽五行説では、すべての事象を木・火・土・金・水の5つに分類して世界を考えます。五行説では春は「木気」夏は「火気」秋は「金気」冬は「水気」と割り当てていました。しかし、これでは五行説の重要な構成要素の「土気」がどこにも分類されないことになります。そこで、季節の変わり目である立春・立夏・立秋・立冬の前18日間を「土気」に分類し「土用」と呼ぶようになったようです。」
つまり,「土」がハミってしまったので,適当な期間を「土」に当てたってことだろうか。ただ,なぜか「土気」とはいわずに「土用」というようになっている。
ちなみに,土用は一年に4回やってくるが,このうち夏にやってくる土用の,「丑の日」にはウナギを食べる習慣がある。その理由は諸説あるらしい。なお,「丑の日」の「丑」は,十二支の「子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥」の「丑」であり,12日に1回回ってくるものである。今年は7月26日がいわゆる土用の丑の日らしい。
また,"dog days"は,くそ暑い時期というような意味らしく,そこから更に転じて日本でいう土用の丑も指すそうな。
個人的にはウナギは好きなのだが,「今日は土用の丑の日だからウナギを食べよう」と言われると,あまり食べたくなくなってしまうのは,元来私がひねくれているからだろうか。
食べ物は食べたいときに食べるに限ると思う。