豪連邦警察(AFP)はこのほど、麻薬の密輸に関与した疑いで、シドニー国際空港の税関職員を含む8人を逮捕したことを明らかにした。AFPは豪税関・国境警備局(ACBPS)などと協力し、2年間にわたって捜査を続けていたという
17日に一斉逮捕が行われた。8人のうち3人は税関と検疫局の職員で、残りの5人は「運び屋」。
逮捕された8人のうち、19日に出廷したシドニー西部バーウッドに住む28歳の男は、2009年6月と10年5月の2回にわたり、プソイドエフェドリンを約10キログラム密輸した容疑が掛けられている。プソイドエフェドリンは覚せい剤の密造に使用される。このほか、ノースシドニーに住む22歳の女とアボッツフォードに住む27歳の女が逮捕された。
麻薬密輸で有罪となった場合、最長で25年の禁錮刑が科されるという。AFPは、今回の件に関連して現在も捜査を続けており、さらに逮捕者が増える可能性もあるとしている。
野党保守連合のキーナン影の税関相は、与党労働党が政権に就いて以来、予算削減により税関職員を750人減らしたと指摘。これが犯罪組織に付け入るすきを与えたと批判している。
これに対して連邦政府のクレア自治・法務相は20日、税関汚職問題対策委員会の設置を決めた。
■汚職は以前から
元空港税関職員だったケッシング氏は、空港税関の問題は今に始まったわけではないと指摘する。ケッシング氏は在職当時の02~03年、上司の命令で税関職員の汚職と税関システムに関する安全上の問題についての報告書をまとめ、職員の20%に犯罪歴があるだけでなく、数名はオーストラリアに不法滞在しているにもかかわらず、出入国を監督する任務についていた。また2人の職員は運転免許書かパスポートなどの身分証明書を提出していなかった。問題に対処するよう求めたケッシング氏に対して、シドニー空港のマネージャーは財政・商業的観点から対処できないと答えたという。ケッシング氏は07年に、同報告書の内容がオーストラリアン紙で報道されたことにより、情報漏洩の罪で有罪となっている。
ボタニー港では税関職員が、積み荷のエックス線検査を怠ったにもかかわらず、書類には検査を実施と虚偽の報告を行い、最大24丁の拳銃がオーストラリア国内に密輸されたことが明らかになった。また税関業務に関わる100件の犯罪行為に職員が関与したとして調査が行われている。21日付地元各紙が報じた。
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