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アステカとは

１４２８年頃から１５２１年まで

北米のメキシコ中央部に栄えたメソアメリカ文明（王国）

アステカ文明は、１６世紀の初め

スペインの侵略によって滅亡してしまいます　

アステカ最後の皇帝・モンテスマは

大のチョコレート好き　

金のカップに、金の匙で１日５０杯　　もチョコレートを飲み

使ったカップは宮廷の池に投げ捨てたと伝えられています

アステカの征服者・コルテスは　（ボルテスⅤじゃないよ　）

その栄養的価値・商品的価値を認め

軍隊に強制的に飲ませたりもしました

１５１９年のコルテスの日誌には

ショコラトルを飲むと一日中旅しても疲れることなく

他の滋養物は必要ない」と書かれています

コルテスは１５２６年にスペインにカカオを持ち帰り

これがヨーロッパ、ひいては世界中に

チョコレートが広まったきっかけとなったのでした　

さてこのチョコレート

良質の乳たんぱく質、鉄分、食物繊維、ビタミンＥなどが多く含まれ

（食べ過ぎなければ・・・）健康に良い、と言われています

よく、チョコレートを食べると虫歯になる？、と言われますが

それも実験の結果、迷信であることが分かりました

そしてまた以外な研究結果も報告されています...

チョコレートの成分に、フェネチルアミンという化学物質があるのですが

これは「恋愛化学物質」と呼ばれています　（バレンタインにチョコを贈る意味はここにあった）

人が性的に刺激されたとき、脳はこのフェネチルアミンを放出

フェネチルアミンは、心拍数と血圧を上昇させるのです

また、チョコレートは、脳を刺激して、中枢神経系に作用する

エンドルフィンを放出させます

エンドルフィンは、自然の鎮痛剤で、行動にも影響するらしいのです

エンドルフィン濃度の上昇は、私たちに幸福感をもたらします

これが、「チョコレートハイ」といわれる状態です

メキシコ人のあのハイ・テンションな明るさと恋愛体質は

アステカ時代から身体に摂取されているチョコレートがつくりあげていたのですね！

明治初年にやっとチョコレートと遭遇した日本人が勝てる相手ではない　　のです

恐るべし、メキシコ人

チョコレートの主原料カカオ豆は、カカオの木になる、果実の中にある種子です

中南米ではＢＣ２０００年頃　　から栽培されていたと言われています

カカオの木は、学名をテオブロマ・カカオといい

テオブロマとはギリシャ語で「神さまの食べもの」という意味ですが

（この学名は１８世紀に植物学者リンネにより命名されました）

古代メキシコのアステカ帝国ではカカオ豆のことをカカオトルと呼んでいました

これは苦い汁という意味で、これがヨーロッパに伝えられた時

いつのまにか「トル」が取れてカカオになってしまったのです　

当時、カカオ豆はケツァルコアトル

アステカ文明における神様が授けてくれたものとされていました

カカオ豆は大変な貴重品で、宗教儀式に使われたり、通貨として用いられたりしていました

１００粒で奴隷が、１０粒でうさぎが買えるほどの価値があったといいます！

カカオトルでつくった飲み物をショコラトルといっていました

これが「チョコレート」の語源です

１５０２年、コロンブスはメソアメリカ（中米）の原住民が

どれだけカカオ豆を大切にしているかを目にしました

彼はカカオ豆をスペインに持ち帰ったのですが

スペイン人の興味はさっぱり・・・　

１５１９年、スペイン人フェルナン・コルテスは

数百人の兵士を率いてアステカ（現在のメキシコ）の王である

モンテスマの宮殿に到着

国王モンテスマに会った時

金の盃で冷たいチョコレートの飲み物（ショコラトル）を初めて口にしました

モンテスマ王が一日５０杯ものショコラトルを飲んでる事

それには優れた効用があり、又、カカオ豆は

貨幣の役割をしていたことも知ることとなります

コルテスから疲労回復の為にショコラトルを与えられた兵士達は

この飲み物は世界中で最も健康に良いものであり

最も滋養のあるものである

なぜなら、この液体を飲むとどんなに遠くまで歩こうが

他に何も食べなくとも一日中行けるのだからと

チョコレートのパワーについて、絶賛したそうです

１５２８年、コルテスは当時アステカ族が

チョコレート（カカオ）と薬草を混ぜ合わせることで

不老長寿、疲労回復だけでなく

歯痛、喉の炎症、赤痢、胃潰瘍、食欲不振、解熱、毒消しなど

様々な病気の治療をしてた事に目をつけ

スペイン国王カルロス一世に献上しました

メキシコで、とても貴重だったカカオは

スペインでも非常に高価なものでした

しかも多くの効用のある秘薬であったため

約一世紀の間、一般大衆はおろか他国へ広まることもなかったそうです　

他に、アステカ社会を語る上で特筆すべきことは

人身御供（ひとみごくう）の神事です

人身御供は、世界各地で普遍的に存在した儀式ですが

アステカのそれは、他と比べて特異であったそうです

メソアメリカでは

太陽は消滅するという終末論（終末信仰）が普及していて　（今はやりのマヤ文明２０１２年終末予言？）

人間の新鮮な心臓を神に奉げることで

太陽の消滅を先延ばしすることが可能になると信じられていました

そのため人々は日常的に人身御供を行い

生贄（いけにえ）になった者の心臓を神に捧げました

また人々は神々に雨乞いや豊穣を祈願する際にも

人身御供の神事を行ったそうです

アステカは多くの生贄を必要としたので

生贄を確保するために戦争することもあったらしく

一般的に生贄になった者は

祭壇に据えられた石のテーブルの上に仰向けにされ

神官達がその四肢を抑えて黒曜石のナイフで　（イスラムの聖地カアバ神殿にも黒曜石あり・・・）

生きたまま胸を切り裂き心臓を摘出されました　

人身御供の神事は目的に応じて様々な形態があり

神官が生贄から剥ぎ取った生皮を着て踊り狂ったり　

生贄を火中に放り込むこともあったようですね　

現代人から見れば残酷極まりない儀式ですが

当時、生贄にされることは本人にとって名誉なことであったのです

通常、戦争捕虜や買い取られた奴隷の中から

健康で見た目も高潔な者が生贄に選ばれ

人身御供の神事の日まで丁重に世話をされたようです

神事によっては貴人や若い男女、さらには幼い小児が

生贄にされることもあったみたいです・・・　

【マヤ文明とアステカ文明の違い？】

大半の人が、「えっ、なんか違うの？」と思っているに違いない　

でも違うんだなコレが・・・

「何が違うかって？」

「ずばり！　①位置が違う　②時代が違う　③部族もちょこっと違う　でしょう！」

と、いうわけで、違いなどを簡単に・・・

マヤ・アステカは現在のメキシコを中心

カリブ海に面した地方に栄えました

マヤのほうが古く、マヤ人が去ったあとの遺跡を

再利用したのがアステカ人です

良く似ているマヤとアステカの違いです

マヤ・アステカは、ともにメソアメリカの文明で

日本人にあんまり馴染みがないこともあって

結構アバウトに捉えられていると思います

微妙に位置が違い…

マヤ文明はユカタン半島中心、どちらかというと、南のグァテマラより

アステカ文明は、メキシコの首都メキシコシティ付近を中心とした

メキシコのド真ん中で栄えたのです

現在のメキシコシティは、かつてのアステカの首都

テノチティトランの上に建てられているのです

まとめると

マヤ文明といえば、起源２００年あたりから１２世紀あたりまでが繁栄していた時代になり

アステカ文明が誕生するのは１３世紀になってからです

マヤ文明はスペイン人が来る前に既に衰退していたため

直接スペイン人に滅ぼされたわけではありません

最後になりますが

アステカ最後の皇帝って

名前なんでしたっけ？

「そうっ！　モンテスマ」　（バプテスマじゃありませんよ　そちらはヨハネですから・・・）

「はぁ～い　マドモアゼル　聴いてるかい？」

「マヤの王（モンテスマ）が、チェインジして　今のアメリカ大統領オバマに転生したのさ」

　（参考記事　過去ブログ）

http://ameblo.jp/777atlantis/entry-10905278520.html

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