娘のこと。久しぶりに、前回の続きを 思い出して 書いてみることにしました。


思春期外来がある、総合病院へ、入院の準備をして受診しました。 医師の質問に 淡々と 時折り笑顔を混じえて答える娘。 最後に 先生は

娘に顔を近づけて 「あなたの 身体は 今

本当に ヤバい からね。」と、嫌でも視界に入るように、聞こえるように 言いました。 

私から見ても、危機感を感じてなく、どこか他人事の様に見えてました。


車椅子に乗せられ 病棟へ。明るい雰囲気でホッとしましたが、鍵が施錠され 個室からも自由には出れず、トイレへ行くにも 看護師さんを呼ばないといけません。 持ち込むも物もかなりの制限がありました。 ここで、バイバイの時…

いつもの、娘の はじける笑顔で、バイバイ。の後、ひきつって、涙ぐんでる表情が見えました。

(我慢してるんだ。怖いよね。不安だよね。家が1番いいよね。でも、自分が出せないんだよね。) いろんな感情が溢れ、私も 涙をおさえるのに必死でした。  休学し、半年程の入院予定と聞き、かぐぜんとしました。 

同時に、これで、助かる。治してもらえる。

という 安堵感が 優勢でした。

寂しさよりも、命が何より 大切でしたから。



そして、治療法は、「認知行動療法」

これができたら、部屋から出れる。

これができたら、持ち込み本を増やしていい。

等の 〜できたら、〜していいよ。という条件つきの様な治療法。 娘にとっては、完食できないと部屋から出れない。目の前で、栄養剤を飲みきってと言われる事が、後々、耐えられない程の地獄、「帰りたい!!」と、電話や手紙で訴え続ける事になります。 


でも、そうするしかない。

選べない。 苦しくても、頑張ろうね。と、励ますしか、ありませんでした。

「食べないと、怒られる。怖い。でも、食べられない。 お腹が痛いのに、食べなさいって言われるえーん  分かってるけど、出来ないの!!むかっ


そして、 ティッシュに包み、ゴミ箱に隠したり、カバンの中に入れたり、トイレに流してることを知ることになったのです。


この病気には、あるあるな事だそうですが、

先生に、「頑張ってない」と言われる事が、大きく傷ついたようです。


当時、私も、この病気のこと。理解していくのに、沢山の時間がかかりました。

辛くても、食べないと いけないよね。

治らないよ。

先生、看護師さんの言われたとおりにしないと、このままだよね。

そんな気持ちで、接していました。 


苦しくても、食べないと、部屋から出れない。退院できない。そんな思いから、娘は、無理やり

詰め込んで 飲み込んでました。そんな食べかたでも、「頑張ったね」と、褒められました。


そして、身体に、栄養が入るので、少しずつ、身体は回復していきました。   



最後まで、読んで頂きありがとうございました⭐️