その当時はケミカルウオッシュのジーンズが何故か流行っていた。
F木も、上は英字っぽいペラペラしたシャツとケミカルウオッシュっぽいストレートのジーンズだった記憶がある。
私は紺のトレーナーに黒いキャロット
全く時代しか感じさせない(笑)
もう少し暗くなっていた。
公園ではミニお祭りが開かれていて、F木も何か買ってくれると男らしく言っていた。
嬉しかったが断った。悪いと思って。
「兄ちゃん彼女に買ってやんなよ!」
露天のおじさんが声をかけ二人は満点の笑顔で、ちがうっす(笑)付き合ってないですから(笑)みたいな感じで応えた。
嬉しかった。
カップルに見えるなんて。
そのあと、夜はもしかして9時頃になっていたかもしれない。未成年なのに缶ビールを飲んでいた記憶がある。なんて悪いんだ!?よく買えたなぁ?
ここの公園は広い、池もあり鯉が沢山いる。
向かい合わせくらいで座っていると、F木が私の太ももをサラッと触ったような気がしてビクンとした。
そこだけ素肌だった。
この時期、夜はもう冷え込む。
夏と秋の合間。
寒くないか心配されたのか?
それとも…?
なんて話したかは忘れてしまった。
夜に満開の秋桜が綺麗に揺れていた。
ただ二人は盛り上がっていたと思う。
私は言うしかないと思った。告白しようと呼び出した訳ではないがなんとなくイケるかも!?と思ったのだ。
「あのさ、お姉さんのお願い聞いてくれる?」
なんでお姉さんなんだ?ほんと恥ずかしい意味不明だ!!
「私と付き合って!!」
F木「え!!どーしょうかな…うーん」
迷ってる。
私「お願い!お願い!お願いっ」
F木「わかった」
私「やった!」
うれしくて飛び付いた我ながら大胆だ。
キスとかはないです。
手を繋いで帰りました。
もうルンルンです。
帰宅したら…
怒られた!!
母「警察に電話するとこだった!!」
遅くなりすぎたらしい9時くらいでもうちはダメだった汗
もしかしたら8時かもしれない。
忘れたがなんせ厳しくて。
でも浮かれておかしくなっていた私はもうなに言われてもヘラヘラしていた。
私のグループにF木が好きな女子がいる。
抜け駆けしてしまった。
それはどうしよう…と思いながら…