以前私はブログに「君の名は。」は、ごり押しで観る気が起きないと書きました。
映画館で上映された時、娘は中学3年生でした。今は高1です。
娘の文化祭は、学校でなく市民文化会館で行われました。
学生達の様子がビデオ編集されて、君の前前前世から♪と、あの曲に合わせて。まだ聞きなれない曲。学生達は自分達が写っているフィルムに興奮しながら曲と共に熱狂してました。
娘のクラスで一番のリーダー格である男子は、2回彼女と観に行ったそうだ。
風貌は運動が出来るヤンキーだが、その男子の話を娘から聞いていると、本質を見抜く目をもっているような子だった。
君の名は。は風景が綺麗だと言われているが、その時の私はCMやテレビで紹介される断片しかしらず、絵柄が苦手という印象を持ちました。風景まで見ていない。
そのあとは絶賛の嵐。
そうなると「そんなにいいのかぁ~?」少々ひねくれたように「別に映画館まで行って観なくてもいい。」「DVDが出たらレンタルしようか?いや、地上波されたら観てあげてもいい。」
なんとも上から目線な考えです。
しかしながら、私が観る目が確かだと思う人は評価が高い。やはりいいのだろう…まだ観ていないから自分の意見は分からないけど、観る前からそんなこと言ってはいけない。
ずっと本当は「君の名は。」を気にしていた。
そして学校で娘が先月、「君の名は。」を観たと言うのだ。私がアンチぎみだったので娘も観る機会がなかった。悪いことをしたような気分になってしまう。
娘は「結構面白かったよ!」
私「え!?」
娘「でも、先生が早送りをするからちゃんと最後まで観れなくて、レンタルしようかな…」
私は、そんなにいいのか…娘まで…娘の彼氏も面白かったと言っていてネットで最後まで観たとのこと。
娘「結構ミーハーだよね(笑)」
そんな状況の中、昨日地上波で放送された。
娘が喜ぶと思い、録画しました。
私も観ようとは思いましたが、茶碗を洗ったりでちゃんと観てませんでした。
娘もバイトで疲れてて寝てました。
録画が終わった辺りに起きてきて夜食を食べながら一緒に観ました。
♪やっと眼を覚ましたかい?
この曲が流れて来ました。私は高揚してきました。
あの話題作を観ている!あの「君の名は。」を…!
そっちの世界の仲間に入れてもらえたような感覚を感じながら。
私みたいにアングラな人間が、光の世界の話を観ている。
♪君の前前前世から僕は君を探していたよ~
娘と二人で画面を見ながら手をグーにしながら振ってました(笑)
そして、娘が寝たあともまたもう一回観ました(笑)
二回目は泣いてました。グッと来ていたのです。お涙頂戴とかではなく、青春とか、あの頃の想いとか人間なら持っているような感情を揺さぶられたのである。
手に名前が書いてあると思ってたら「すきだ」と…これ泣くでしょ!?
娘と観た時は「やっぱり絵柄が苦手だわ~背景だけアニメで人物は実写とかでもいいんじゃない?」「ジブリの後釜を狙ってる。」などアンチ発言もしました。
なんだかんだ気になっていた私は夜中に最近入っていた「秒速5センチメートル」を事前に観ており、最初は引き込まれる内容で最後はイマイチ…「君の名は。」と違い、ハッピーエンドではなくやるせなさが残りました。山崎まさよしの歌もせつなく響きます。
私「あの作品を作った時より成長してるわ~よく今回ここまで作れたね。」
娘「新海監督の前前前作より、ずっと良かったよ~♪」
突然替え歌で歌い出し、私は吹いてしまった(笑)
私は文化祭のことを思い出す。若い世代に熱狂を与える作品が出たことは喜ばしいことだ。本当に良かった。
娘の元クラスメートでヤンキーっぽい男子がいう話では君の名は。で、カップルで行くとイチャイチャタイムが始まる場面があるとか。なんか全部微笑ましく、胸がしめつけられる。
私「やっぱり、君の名は。って聞くとね。ママの世代よりは昔なんだけど、そういう映画思い浮かべるねん。知らないよね?」
娘「じーもそう言ってた。私は知らない。」
私「少しでも聞いたことない?」
娘「知らない。」
昭和は遠くなりにけり!?
転校生も思い出します。パクリでもいいじゃない。現代風にこれだけ上手く出来るなら。
文句は観てから言え(笑)
娘「昨日までボロクソ言ってたのにこの変わり方」
呆れた目線が痛い今日この頃です。