購入しました。ライチ☆光クラブDVD | なないろDreamer

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下駄履きの生活者ブログです。

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1985年東京グランギニョルのライチ光クラブの舞台を観て、古屋兎丸が漫画化し、ライチ☆光クラブを完成。(ライチ光クラブでのロボットライチ役は嶋田久作さん)
ぼくらの光クラブ上下巻も出しました。

それから2012年舞台になりました。

私が購入したのはそれより新しい方です。
キャストや手法など変えた残酷歌劇ライチ☆光クラブ。


私は舞台にはそんなに興味がない方だったんですが、舞台は凄い!
と、ただただ思う作品でしたね。

ライチ☆光クラブの漫画は熱狂的な人気を誇っています。
古屋兎丸作品では人間失格は読みましたが、絵柄がイマイチ好きにはなれず(男性に下まつげをつけるところが)ライチ☆光クラブも未だ未読です。

でも、お試しで1話だけ読みました。
それくらいの知識でした。

あと、映画化されましたが、映画は観ました。

漫画も購入しようと思ってます。今では絵柄も好きになってしまっているようなんです。

残酷歌劇ライチ☆光クラブは漫画原作に割りと忠実なようです。

光クラブの帝王ゼラは美しいです。

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中村倫也さんがゼラ役です。普段の顔をみるとあっさり系でしょうか?よくここまでゼラになったなとメイクと演技力に脱帽です。


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光クラブのメンバーに加藤諒もいるんですよ。
加藤諒ってきゃりーぱみゅぱみゅの振り付けをキレッキレッに踊ってましたが、この方凄いですね。
冒頭からして光クラブのメンバー9人が踊りを披露しますが、引き込まれます。(主に上半身、腕や手を巧みに動かしていました。)
加藤諒はダンスを幼少の頃から習っていたらしいですが納得しました。
実力派ですね。

歌劇というだけあって歌も結構歌ってます。
ミュージカルはこれまた苦手分野なんですが、あまり気にならなかったです。
東京ゲゲゲイのダンスが力強くミュージカルな感じがしませんでした。
東京ゲゲゲイがダンス指導もしたと思われます。光クラブメンバーも必死で覚えたと思い、舞台の素晴らしさを感じました。(大変ってもんじゃなかっただろうなと)

ストーリーは残酷歌劇なだけあって残酷です。
思わず目を伏せるシーンが多いです。
最初は女教師が殺される場面です。光クラブの秘密基地に入ってきたばかりに捕まり、処刑されるのです。ゼラは服を剥ぎいいます。「なんと醜い…諸君これが大人というものだ」
女教師「あなた達だってこうやって大人になってゆくのよ」
ゼラ「先生、僕たちは成長を否定しているのではなく先生が大人になるまで生きてきたのを否定しているのです。

それにしても…女教師にびっくりしました。
だって…

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ポールダンスが始まったのですから。
漫画や映画ではポールダンスはしないので、舞台ならではの表現方法にドギモを抜かれましたね。
そして隣では光クラブのダンスあり。

飽きがまったくないままの2時間でしたね。

中学生である光クラブメンバー一人一人の個性とか…
ニコのゼラに対する忠誠心は胸に来ましたし。(目玉まで給食のスプーンでくり抜きます。)

ゼラを愛する美少年ジャイボの最後の台詞。

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「ゼラ…僕声変わりが始まってきたよ…うっすらと髭もはえてきた…もう美しくないの…?嫌だよ…醜い大人になんかなりたくないよ」

ジャイボの美しさと合間って聞いていて苦しくなります。

ゼラとジャイボの絡みもあります。
どんな風になるのかと思っていたら東京ゲゲゲイの激しいダンスと交えて、いやらしくなりすぎずホッとしました。


光クラブとはゼラが設計したロボットを作り、ロボットが美しい少女を捕獲するのが目的です。
美しい少女がゼラの世界征服のカギを握っているからです。

一つのことを目的とするときの結束力。

しかし美しい少女を捕獲したことにより崩れていく均衡。



ネタバレになりますが、美しい少女カノン以外みんな死んでしまいます。
女教師の臓物を見て、こんな汚いものが僕達にあるはずがない。僕達のはもっと美しいはずだよ。と、言っていましたが。
親衛隊であるニコに便器で突かれてゼラは臓物が飛び出ました。

ゼラ「なんて醜い…これでは大人と同じではないか…」



残酷で多感な思春期。
美しくも儚い悲しい物語でした。