彼女が笑うと 俺の世界が輝く



もっと通俗的にいうと

彼女の笑顔は 俺をその気にさせる

彼女に笑顔を向けられると

みぞおちのあたりから

高揚感がムクムクとわき上がる

胸の高鳴りは そのまま欲望へと変わる



彼女が誰かと親しげに話していても

嫉妬心はない

そいつから離れて 俺のほうにやってきて

俺にしか見せない笑顔で話しかけられると

言い様のない優越感と充足感で

いっぱいになる

ついついうれしくなって

背中にそっと手を触れると

彼女も

なんとも幸せそうな顔をしてみせるんだ



こうなったら なんとしても今日

貴女の中に吸い込まれたいよ



密会は

最小限の致命的な危険だけを排除

けれど スリルは必要不可欠

いつ誰が来るかもわからない中で

後ろから抱きしめるのが好きだ

腕の中で

彼女のこわばりがほどけていくのを

感じながら

俺は自分の五感の緊張を解かない

わずかな物音も聞き逃さないために…

彼女はというと…

向き直って顔を覗き込むと

戸惑いで小刻みに瞳が揺れる

この顔も好きだ

俺を燃え立たせる

彼女は 戸惑い 困り

それでも決して抗わない

そして

完全に従うと決めてからは

絶対的に 俺を信じてる

すべてを委ね 奉仕してくる

無防備で警戒がない

だからこそ俺は

身体は彼女に燃え立ちながら

神経は彼女に没頭しない

それは 二人だけの時間を守るためだ

このスリルがたまらない

この征服感がたまらない

この騎士感がたまらない

その満足感に震えながら

俺は自らすすんで

貴女の中に吸い込まれていくんだ