イタチ問題を解決した経験と、そこから得られた学びを基に、次のステップとして「地域全体で環境を守る取り組み」を始めることを決意した。自然との共存を目指す活動は、自分だけでなく、地域全体に良い影響を与えられると感じたからだ。


「エコな庭づくりコンテスト」の開催

自治会に提案したのは、「エコな庭づくりコンテスト」。害獣を寄せ付けない環境作りや、生態系を守る庭のアイデアを地域の人々と共有し合う場を作りたいと思った。

参加者には、以下のテーマを掲げた庭づくりをお願いすることにした:

  • 害獣対策に効果的な植物の活用
  • 野鳥や蝶が集まる庭の工夫
  • 水を大切にする庭のデザイン

初めての試みながら、予想以上の反響があった。参加者たちは、自慢の庭を披露し合い、それぞれの取り組みを通じて新しいアイデアを学んでいた。


子どもたちを巻き込んだ自然学習

また、地域の子どもたちを対象にした「庭で学ぶ自然教室」も開催した。イタチや野鳥の生態を学びながら、庭に植えると良い植物を実際に植えたり、動物が嫌がる匂いを体験するプログラムだ。

子どもたちは、イタチの足跡を模型で再現したり、害獣対策のために作られた金網の仕組みを学びながら、「自然と仲良くなる方法」を楽しそうに吸収していた。


持続可能な庭づくりのための取り組み

活動を続ける中で、庭づくりの視点もさらに広がった。以下のような持続可能な取り組みを取り入れた庭が増えてきた:

  1. 雨水タンクの設置
    雨水を貯めて植物に使うことで、水の無駄遣いを防ぐ。

  2. 生ごみ堆肥の活用
    生ごみを堆肥化して土壌改良に役立てる。

  3. 害虫を駆除するための生態系活用
    無農薬で庭を管理するため、害虫を食べるカエルや鳥を招く工夫をする。

これらの取り組みが広がることで、地域全体がエコフレンドリーな空間へと変化していくのを感じた。


コミュニティガーデンの設立

「エコな庭づくりコンテスト」や子ども向け自然教室を経て、ついに地域に「コミュニティガーデン」を作る計画が持ち上がった。
地域の空き地を活用して、誰でも植物を育てられる場所を提供するこのプロジェクトは、環境保護だけでなく、人々のつながりを深める場にもなりそうだ。

このガーデンでは、以下のルールを設けた:

  • 自然に優しい肥料や資材を使用すること
  • 害獣や害虫対策を地域全体で協力して行うこと
  • 育てた作物は地域内でシェアすること

計画の段階ではあるが、すでに多くの住民が興味を示し、次回の自治会で本格的な実行に向けた話し合いが予定されている。


持続可能な未来への道筋

イタチ駆除という一見地味な課題が、ここまで広がりを見せるとは思いもしなかった。しかし、環境問題や自然との共存について考えるきっかけになったのは間違いない。

地域全体で取り組むことで、単なる「駆除」ではなく、「共生」という新しい価値観が生まれた。この経験をもとに、さらに持続可能な未来を目指し、行動を続けていきたいと思う。

庭づくりはまだまだ進化する。次の挑戦は、コミュニティガーデンを完成させ、地域全体が自然の恩恵を実感できる場所にすることだ。いつかこの活動がモデルとなり、他の地域にも広がることを夢見ている。

イタチがきっかけで始まった小さな一歩が、地域全体の未来を変える大きな一歩になるかもしれない。