仕事場では早朝から学校全体メールが大量に送られてくる。その日の全学年のスケジュール、ロックダウン訓練(これは不審者が学校内に侵入した際に全ての電気を消してドアをロックする訓練)や竜巻訓練などなど。その中にたまに「喪中」のメールがある。サイエンスの誰々先生のお父様が亡くなりました。とか、誰々が飼っていた犬が亡くなりましたとか。

そしてしばらくするとその当人から職員全体へメールが送られてくる。「父が亡くなりましたが、その事は話したくないので触れないでください」「長年飼っていた犬が昨日亡くなりましたが、辛いのでその話には触れないでください」


いかにもアメリカらしいな、と毎回思う。私はこれは嫌なのでやめて下さい。とはっきりと言える力。でも相手の、人を思いやる気持ちも同時に跳ねつける力。


一緒に働いている仲間だから、大変だったね、何かできる事があったら言ってね。って伝えたい。でも渦中にいる人にはそういうのも重くなる時があるのもすごくよく分かる。傷心の中、一日に何度も同じことを言われて、微笑んでありがとうって言うのもキツい。逆にイライラしちゃう。で、イライラした自分を嫌いになる。。のは私くらいか。


難しいよな、こういうのって。お互いに気を遣ってしまう。日本だったら、形式に則って、同僚として香典を渡して、それで一応区切りができるけど、アメリカってそういうのないから結局ダラダラしちゃうのだろう。だからこの「お気遣いなく」をメールで伝えてお互い気まずくなるのはやめましょうって事なんだろうな。結局優しさからのものなのか。


こういう絶対にこっちに住んでいないと出会えないような文化の違いに触れる機会があることはありがたいと思う。戸惑いの方が多いけどね。