いつ頃の話かわからないけれど
たぶん
ずっとずっと前の話しだと思うけど
ある村を薬屋さんが回っていて
日もくれたので
どこか泊まるところがないかと思って探していたところ
一軒の家の灯りが見えたので
そこに泊めて貰おうと思って訪ねて行った
「今夜、泊めて頂けませんか」
「何もないですけど良かったらどうぞ」
「ありがとうございます。よろしくお願いいたします。」
ということで
その家の夫婦と旅の話しなどしながら楽しく夕食を食べて
時間も遅くなったので
「そろそろ休ませていただきます。」
ということで奥の部屋に行って
眠りについた
どれくらいか眠ったところで目が覚めた
居間の方を見ると
灯りがついていて
耳をすますと
夫婦の話し声が聞こえてきた
「あの薬屋さん、お金もってるやろな」
「多分持ってるで。集金して歩いてるからな」
「よし、やるか」
「ヤリをやわうぞ」
「はいよ」
それを聞いた薬屋さんは
「これはヤバい、、、」
ということで
音をたてないように
それでいてあわてるように
急いで着替えて荷物をまとめて
敷き布団を丸めて
逃げた事がバレないようにして
そそくさと
忍び足で逃げ出した
なにも知らない夫婦は
天井裏に上がって
天井板をずらして
おもいっきり
布団に向かってヤリを投げた
「うまくいったぞ」
「早く見に行きましょう」
ということで急いで下に降りて布団を
めくった
が
そこに薬屋さんは
居なかった
「逃げられたか、」
と言って二人は残念がったが
その頃薬屋さんは
村境の峠を越えたところだった
「やれやれ、何とか助かって良かった
道理で、お酒を勧められたわけだわ。
飲み過ぎなくてよかった、良かった。」
と
胸を撫で下ろした
「さて、胃薬でも飲むか、ただ酒飲みすぎたからな、」