台風の後、停電や断水のニュースが連日報道されています。
多くの方たちが、途方にくれる様子が映し出されると、いたたまれなくなり、テレビを消していました。
どうしても震災の記憶が出てきてしまいます。
私は自宅から離れた東松島で被災しました。
病院に勤務していた私は、震災の当日は津波で帰宅することができず、繰り返される余震と夜通し流れ続けて聞こえる防災無線の「***町、壊滅。***市、市内全域で大規模な火災発生・・・」という希望のない情報と、地元である東北放送のアナウンサーの「皆さん助け合ってください!声を掛け合ってください!」という心の底から搾り出しているような声の励ましという対照的なものを聞いて、一睡もできずにいたことを覚えています。
疲れと絶望感が頭をもたげているのに、緊張感のほうが勝っていて、体と気持ちは動くという、おかしな状態でした。
状況は違えど、一睡もできずに夜明けを迎えている方も多くいらっしゃることでしょう。
体の不調を感じている方もいらっしゃるかも知れません。
電気が遮断された状況では、SOSすら出すことも困難になっているかも知れません。
あの日の自分と重なって見えてくるようです。
どうか
どうか
どうか
1日も早く電気が通りますように
1日も早く水が通りますように
1日も早く心と体が安寧を取り戻せますように
1日も早く、「いつもの日常」が皆様に戻ってきますように
そんなことを、祈らずにはいられませんでした。