John's BOOROCKSブログ-I Love The Beatles, Fender Guitars & Movies! -8ページ目

John's BOOROCKSブログ-I Love The Beatles, Fender Guitars & Movies!

ハンドメイド・エフェクター・ブランドBOOROCKS(ブロックス)のスタッフによる、音楽(BEATLES & Fender)と映画の気ままなブログ。

こんにちは。まだリハビリ中のJohnです。今日も又、事実に基づいたフィクションをお送りします。楽しんでください。



ジョージの思い出


 『もうすぐジョージが亡くなって20年が経とうとしてる。あいつは俺の実の弟みたいだった。だからあいつには冷たくしたこともあった。曲によってはギターを弾くなと言い渡したこともある。その仕返しなのか、あいつの曲ではあいつからベースの音数が多過ぎると言われたこともあったな。』とポールは昔の写真を見ながら、暖炉の前でジョージとの過去の出来事を慈しむように思い出していた。消えそうな暖炉の火が細くチロチロと燃えている。ポールは傍らにあった木片を暖炉にくべた。燃え盛ってゆく炎を見ながら彼は、回想の続きを楽しんでいた。

 『あいつはビートルズ、いやまだクォーリーメン時代に俺が誘ったんだけど、矢鱈にジョンを気に入ってジョンについて回ってたな。格好もジョンの真似をしてた。そう言えばジョンを乗せた車の運転を誰がするか、俺と取り合いになったことがあったな。あいつの得だったことは純情そうに見えて、そのくせ一番女の子と遊んでたな。最初の頃はあいつの曲も大したことはなかった。どうしようもなくてジョンに助けを求めたこともあった。でも中期頃から、何とか使えそうな曲を作るようになった。終いには見事な曲を作るようになった。特に最後のアルバム『アビイロード』の2曲「Something」と「Here Comes The Sun」は、いい曲だったな。』ポールは傍らに置いてあったマグカップに入ったコーヒーを一口飲んだ。ポールはイギリス人には珍しくコーヒーを好んだ。他の3人、ジョンもジョージもリンゴもイギリス人らしく紅茶を好んだけれど、彼だけ別だった。

 妻が台所から声を掛けてきた。ポールは適当に返事を返してから、また手元の写真に見入った。『ああ、この写真はホワイト・アルバムの頃だな。そう言えばホワイト・アルバムの頃、ジョージと俺で作曲競争をしたことがあったな。どちらがクラシックっぽい曲を作れるかってね。俺がその時作ったのは「ブラックバード」だったけど、ジョージが作った曲が「ピギーズ」だった。これはどっちの勝ちと言えるのかな?そう言えばホワイト・アルバムに入ってたジョージの曲「ホワイル・マイ・ギター。ジェントリー・ウィープス」では、エリック・クラプトンがギターを弾きに来たなあ。緊張したけどすごく締まったレコーディングだったな。ギターと言えばあいつの曲「Taxman」で俺はリードギターを弾いたっけな。ジョージも何度も録音に挑戦いてたけど、結局上手くいかないんで俺にお鉢が回ってきたんだっけな。「Good Morning Good Morning」でも弾いたな。ホワイト・アルバム以降の自分の曲では殆どが俺のギターだ。「Back In The USSR」も「Birthday」も…。「Free As The Bird」の録音」の時はジョージがスライド・ギターを弾くというから反対したなあ。「ビートルズっぽくない」って言って。でもあれはジョージの見事なスライド・ギターが聞けるいい演奏だった。』

 また妻が台所で俺を呼んでいる。仕方ない行くか。ポールは見ていた写真をテーブルに置いて立ち上がった。