74LDKのなんでも箱。 -3ページ目

74LDKのなんでも箱。

実際にあった出来事も、ただ思っただけの事も、面白い事も、そうでもない事も、なんでも有りな感じ。

毎日書くとか決めると一ヶ月くらいでネタがなくなって飽きちゃうから、特にペースは決めない。

気が向いたら書くよ。

久しぶりに某チェーンの中華食堂に、仕事帰り寄った。

仕事が終わって腹ペコ、餓死寸前の人間の目には、財布でシワシワになった大盛り無料券が輝いて見える。

中華そばの大盛を注文し、シワシワの大盛り無料券を渡し、出て来たら即平らげる。
安くて、お腹一杯で最高だ。
欲を言えば、もうちょっとで良いから、具が欲しい。
まぁそれは、トッピングしなさいと言うことなんだろうけど。

暫し休憩。
雨が弱くなるタイミングを雨雲レーダーで、調べながら。



ぼちぼち終電組が慌て出す時間、やや客もまばらになったところで、隣に見知らぬ白髪のお爺さんが座る。

お爺さんはお酒とおつまみを注文し、晩酌を楽しんでいる。

ふと、急いでいる訳でも、用事がある訳でもないのに、何か帰らなければならないような妙な気がした。

席を立とうとすると、お爺さんが話しかけてきた。
話の内容は、要約すると以下の三点。

『可愛い顔してるから女の子かと思った。』
『下駄を履いている人は珍しい。』
『ファッションが全体的にチグハグだから個人的にはナシ。』



完全に帰るタイミングを間違えた。
同じ話のループで一時間弱。
いや、気分的には、永遠に感じた。
仕事後のゆったりした時間は、どこかへ逃げて行った。

「あたしはね?
お酒飲んでるから、言ってるんじゃないのよ?」

と、人のファッションのダメ出しが続いた時、既に顔見知りになっている店員のおばちゃんが、冷ややかな眼差しで、お爺さんを見ているのを、私は見逃さなかった。

常連さんではないのかも知れない。

とりあえず、そんな見ず知らずの人への謎の説教は、酔っぱらったせいにした方が良い、と、思った。

但し、変わっているのは認める。

そして、独りになりたい気分がMAXに達した時、どういう流れでそんな話になったのか、

「今の君があるのは、ご両親のお陰なんだからね?」

なんて、言い出したもんだから、僕は、

「はい!」

と、素晴らしい返事をして、席を立った。
勿論、時間のせいにして、あたかも終電に乗りそびれる的な、相手の気分を害さないフォロー付きだ。

会計で、店員のおばちゃんに、

「捕まっちゃって大変だったねーwww」

って言われたから、とりあえず笑っておいた。
実は、そんなに何とも思ってないんだけど。



家でまったりしながら、

『あのお爺さん長生きするだろうなぁ。』とか思った。

また会いたいとかは全く思わないけど。



   ☆本日の謝罪☆

可愛い女の子と隣に陣取ったと思ったのに、違くてごめんなさい。

話しかけなければ幸せだったね。