「クイズの引力実験室」 では、企画者から見た「狙い」「目的」などを中心に文章を書いてきました。
 ここではちょっと視点を変えて、参加者の方々から見て、このイベントに参加することによるメリット」について、7つ挙げさせていただきます。

 参加しようかどうか決めかねている方、ぜひ参考にしていただければ幸いです。

 

 (1)他のイベントと比べ多く、かつ機会平等に、クイズに触れることができる。


 大半のクイズイベントは、場所やスタッフの制約もあり、1つの大部屋で行われています。
 会場にいる時間のうち、ステージ上でクイズができるのはごくごく一部。たとえ優勝したとしても、せいぜい2時間ほどしかクイズを「やる」ことができないのが一般的です。

 また、大半のクイズイベントはテレビの「クイズ王決定戦」に影響を受けており、「先のラウンドになればなるほど、参加できる人数は少なくなる」=「勝った人が次のラウンドに進出、負けた人はそこで失格」(勝ち進み形式)という形で進行されています。
 "勝った人はもっとクイズをすることができるけど、負けた人はもうクイズをすることができない"、つまり、勝ち負けによってクイズの機会に差が出ることになります。 


 この「73タロー」では、5部屋で同時進行することにより、早押し機につく機会を飛躍的に増やしました。6時間のうち3時間は早押し機についていただくことになります。

 また、勝ち進み形式をとらないことで、全員に同じ量の早押し機会を提供することが可能となりました。

 これについては、クイズ体験イベント”xyz” と同じスタイルをとっています。


 (2)さまざまな傾向・出題者の問題で、全参加者がクイズをすることができる。


 現在、クイズはさまざまな傾向に分かれています。「難問/易問」といった難易度、「長文/短文」といった問題の文体、「アカデミック/生活密着」といったジャンルなどなど……。

 かつては「一つのイベント内で、さまざまな傾向の問題を出題する」ものもありましたが、近年ではそれぞれの傾向別でコンセプトを絞ったイベントが開催されることが多くなっています(基本問題・短文の「abc」、難問・長文の明大イージオス主催大会など)。

 それぞれのイベントでそれぞれより深く楽しむことができる点、メリットも多いのですが、一方で「触れるクイズの傾向が限定されてしまう」「それぞれの傾向の間の交流が少なくなる」というデメリットも生じています。


 この「73タロー」では、さまざまな問題を取り揃えました。

 長文、短文、愚問、SystemF風などなど……。

 そのことにより、「自分が今までやったことがないクイズ」に触れることができると考えております。

 73タローをきっかけに、今まで知らなかった世界を知っていただければ幸いです。 


 *「すべての傾向のクイズを、選り好みせずにやらなければならない」とは私は思っていません。選り好みせずにクイズをするのも一つのスタイルならば、ある傾向のクイズに特化するのも一つのスタイルとしてアリだと思っています。

 ですが、「食わず嫌い」だったらもったいないですよね。


 (3)さまざまなレベル、さまざまな地方のプレーヤーと勝負ができる。 


 12月22日時点で61名の方からエントリーをいただいていますが、内訳を見ると「実力」「スタンス・価値観」「居住地区」ともに非常にバラエティに富んでいます。

 「毎週クイズをやらないと落ち着かない」決勝の常連から、「前回のxyzで初めてクイズに触れました」という初心者の方まで、非常に幅広い方からエントリーをいただいています。


 この「73タロー」、さまざまな個性のプレーヤーと勝負をすることができる。この点は大きなメリットではないかと思っています。

 初心者の方からすれば、強豪と同じセットになりなかなか押せないことも有り得ます。しかし、トップクラスのプレーヤーの「凄み」を、是非対戦することで肌で感じていただければ、と思います。

 とはいえ、「1回も押せない」のも問題がありますので、第3部では「それまでのポイント・正解数別の部屋分け」を実施することで、「同じレベルのプレーヤーと勝負する楽しみ」も同時に追求いたします。


 (4)「リーグ戦」ならではの実力測定ができる。


 短期決戦・負けたら終わりの「トーナメント」と、中長期決戦・幅広さと地力が求められる「リーグ戦」。

 同じ「実力ナンバーワン」を決定するのでも、スポットライトが当たるところは変わってきます。

 「トーナメント」でしかできないことがある一方で、「リーグ戦」でしかできないこともあります。しかし、これまで、「トーナメント」風のクイズイベントは多々ありましたが、「リーグ戦」風のクイズイベントはありませんでした。


 この「73タロー」は、いわば「リーグ戦」風のイベントです。プロ野球で言えば「ペナントレース」です。

 トーナメントで「1回も負けなかった人が最強」というのも一つの実力観ですが、リーグ戦で「数多くの勝負の中で安定した成績を残してきた人が最強」というのも一つの実力観です。

 また、ナンバーワンを決めるだけではありません。今回は「ポイント数ランキング」「正解数ランキング」といった形で、中位以降もランキングができることになります。その点、上位以外の方にとっても、「自分がどのくらいの実力か」、相対的に知ることができる一つの機会になると考えております。


 (5) マッチメイク選手権、グランドチャンピオン大会により、クイズを「見る」楽しみを味わうことができる。


 (1)~(4)でクイズを「やる」楽しさを説明してきましたが、クイズを「見る」楽しさについてもおろそかにしておりません。

 マッチメイク選手権、グランドチャンピオン大会により、「見る」楽しさについても追求しています。

 さまざまな仕掛けも考えております。こちらの方もお楽しみに!


 (6) イベント内で、他の参加者と交流することができる。


 クイズイベントに参加するメリットの一つに、「他の参加者と交流することができる」「それにより、クイズに関する情報を得ることができる」という点があろうかと思います。

 名札にMy Favoritesを書いていただいたのも、交流の一助になれば……という考えからです。

 また、お一人でいらした方についても、xyz同様極力スタッフからの話しかけさせていただくように致します。


 (7) 懇親会を通して、多くの人と話すことができる。


 なぜ懇親会をやるかについては、
 ・単に、楽しい時間を過ごす。
 ・知っている人、および知らなかった人との交流を深める。
 という点にあります。
 前者については言うに及ばず、後者についても何らかの形で工夫をしていきたいと思います。


 そのために、「一橋風コンパ」というスタイルを導入いたしました。

 詳しくはこちらの記事 をご参照願えれば幸いです。

 なお、「ソフトドリンク可」「アルコールを強要することは禁止」としております。


*なお、居酒屋での開催が濃厚となってきたため、高校生以下の方の参加は残念ながらお断りとなります。

 その代わり、高校生以下の方は別途お集まりいただき、ファミレスなどで打ち上げをして頂ければ、交流を願うスタッフとしては大変有難いです。