Whoops!カズのお気楽れんらく帳

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RRR


2022年インド

監督:S·S·ラージャマウリ

出演:ラーム·チャラン


なにしろ「バーフバリ」の監督のアクション大作だから、そりゃ期待するだろう。しかもアメリカても大ヒットして日本でも面白過ぎると大評判。期待度はMAXで臨んだんだが…まあまあかな。


確かに前半は面白い。やたらとテンション高くて、やり過ぎなくらいドラマチックて、演技もアクションも過剰。なんといっても超高速ダンス、"ナトゥ"が最高。逸し乱れぬ圧巻の群舞は、これぞインド映画の真骨頂。そのノリは最後まで続く。


ところが後半からは、画面の盛り上がりに反して気分が下がり気味。だってどんなビンチになろうが、主役2人が暴れ始めたら全て解決。大怪我しても直ぐに復活、大群が相手でも2人で全滅。今更ご都合主義なんて意味ない映画なのに、ここまで調子いいと気になってしまう。


もっと民衆が立ち上がるみたいな熱い展開を期待していたのに、これなら最初から2人て戦ってりゃいいじゃん、なんて考えるようじゃ駄目なのだ。「バーフバリ」は神話みたいなもんだから何でもありだけど、多少は納得いく理屈をつけてほしい。インド映画だからって何でもありじゃないよ。


キャナルシティ 20230602

エブリシング·エブリウェア·オール·アット·ワンス


2022年アメリカ

監督:ダン·クワン、ダニエル·シャイナート

出演:ミッシェル·ヨー


見事にワケのわからん映画だ。マルチバースとかパラレルワールドとか理解してないと置いてけぼりを食らって、途中で投げ出してしまうかも。


俺はMCU見ているし、ドラえもん世代だから日常で起きるSF騒動には耐性かあるし、何より「ジョジョの奇妙な冒険第7部スティールボールラン」のラスボスのスタンドが同じ能力だから(バクリ?)、混乱なく見る事ができた。それでもぶっ飛んだ展開には大分面食らったが。


だが、それさえクリア出来れば内容は随分と単純な話だ。要は母と娘、親子の世代断絶と葛藤が、相互理解に至るまで。何処の国でも誰でもある普遍的な話を、宇宙と人類と税務署を舞台に描いているだけの話なのた。まあなんて大げさな。


そこに世界最強ミッシェル姉さんを起用してカンフー映画も取り込んでるとは欲張りな。この監督とは趣味趣向が合いそうだ。数々の奇想天外に振り回されながら、ラストはほっこり大団円。なんとなく感動までしてしまう不思議。確実に客を選ぶ作品だが、親子関係て悩んでいる人は、まず藤子不二雄をクリアしてから見てもらいたいです。


大洋劇場2  20230501

パーフェクトドライバー 成功率100%の女


2022年 韓国

監督:パク·デミン

出演:パク·ソダム


要するに、グロリアでレオンで、ザ·ドライバーな訳だ。直近じゃトランスポーターやベイビードライバーもある訳で、目新しい物は何も無い。悪徳刑事なんかゲイリーオールドマンそのまんまじゃん。


それても、ただのモノマネに終わらずに、面白い!と唸ってしまうのが、今の韓国映画の凄い所だろう。冒頭の入り組み過ぎた韓国の町中てのカーチェイスなんか、よくぞやったってな見せ場満載で息を飲む。


その後の展開は少々盛り下がるが、それても見ていられるのは、主演のパク·ソダムの存在感。韓国ては珍しいナチュラル美人で、仕事の出来るいい女ふりがカッコ良すぎ。肉弾戦も辞さないアクションのキレもいい。


欲を言えば最後にもう少しカーチェイスの見せ場が欲しかったが、グロリア系映画の新たな快作に加えておこう。

尚、子供·守る·逃げる·戦う、そんな映画を勝手にグロリア系映画と呼ばせてもらっています。それ以前に何かあれば一報お願いします。


キャナルシティ博多 20230121