Whoops!カズのお気楽れんらく帳

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哀れなるものたち

 

2023年 イギリス

監督:ヨルゴス·ランティモス

出演:エマ·ストーン

 

ヨルゴス・ランティモスの映画は一応全部見ているのだが、映画の出来はともかく面白いシーンを考える人だなと思う。抑揚の無い平易な展開でぼーっと見ていたら、突如変なもんをねじ込んで来る。エロかったりグロかったり、どぎつかったり馬鹿馬鹿しかったり。あ、この監督普通じゃないなと分かって、目は離せなくなるのだ。退屈だなと思っても、何が起きるかわからないからね。

 

この映画は初の原作ものらしく、そのせいか初めて退屈はしなかった。章ごとに分け、世界を翔ける展開に奇抜な舞台装置と衣装の数々、そして予測不能のヒロイン・エマちゃん。見た目は大人、頭脳は赤ちゃんの彼女が、経験と体験を重ねて成長していく女性の冒険談って感じ。ただ性的に奔放過ぎるのにエロくない、妙さ加減がこの監督らしいというか。エマちゃんもこんな変な役よくやったね。アカデミー賞ぐらいやらないと。

 

まあ、いつもみたいに途中で放り投げるような展開じゃなくて、起承転結つけてくれたのも良かった方かな。やっぱ苦手な監督だけど、これからも見ると思うけど。

 

20240206 大洋劇場3

変な家

 

2024年 日本

監督:石川淳一

出演:間宮祥太朗

 

なんだこれは?Youtubeが原作らしいんだが、今時の若いもんはこの程度で面白がっているのか。てか面白いとか怖いとか言う前に、お話の憶測と飛躍の度が過ぎて、何だよその話し〜と突っ込みまくり。物語は崩壊しているのにどんどん進む展開のトンデモぶりで、見ていて馬鹿らしくなってきた。

 

だいたいこの間取りに違和感がと言うが、一目で牢獄だと分かるだろ。そこからの推理とやらも、そんな手の込んだことするか?設計士は?工務店は?だいたいそんなヤバい家が普通に売りに出すなんて…ありえないとか言う前に話しとして成立していない。

 

まあそこはホラー映画なんだし、と大目に見たい所だが、ダラダラと緊迫感も無ければ怖くもない展開には呆れる。主人公たちが逃げるのを、殺人鬼が待ってくれてるように見えるのは俺だけか?明らかに犯罪なのに警察を呼ばないのは何で?せめてビックリ音でビビらせるぐらいの工夫をしろよ。なんでそこでチェーンソー出す?

 

石坂浩二が出ているから、後半は横溝正史を意識したのかもしれないが、完全に外している。ラストも夢落ちか?と脱力ものだ。本当に怖い映画ってこんなもんじゃないんだぞ。この映画のスタッフと中高生を捕まえて、強制的に「死霊のはらわた」を100回見せてやりたい。創意工夫てのはあの映画のような事を言うんだぞ。

 

20240320 TOHOシネマズららぽーと福岡

ゴジラ-1.0

 

2023年 日本

監督:山﨑貴

出演:神木隆之介

 

「シン・ゴジラ」は最高だったが、これじゃもう日本でゴジラは作れないんじゃないかと心配してた。それがまさかのゴジラ1作目を無かった事にする暴挙に出て、戦後間もないマイナスの状況から始めるという、ゴジラ主義者には受け入れ難い展開。だがそれが"その手があったか"てなアイデアで見事成功している。

 

戦後の焼け野原の何もない状況で、巨大な脅威に襲われる絶対的な絶望。それにどうにか抗おうとする人々のドラマは少々湿っぽいが盛り上がる。そこは「3丁目の夕日」シリーズを作り続けた山﨑監督だから描ける事かも。凡作だった「3丁目」も無駄ではなかったなんだな。

 

浜辺美波と3年も暮らしておいて、神木君手を出さなかったなんてありえないだろ!と突っ込みたくなるが、「僕の戦争は終わってない」の一言で納得させられる。戦争に決着を付けられなかった男達の雪辱戦はいやが上にお盛り上がる。

 

もちろん見せ場も満載で、ゴジラは東京を蹂躙するだけでなく海でも大暴れ。ゴジラvs戦艦、ゴジラvs紫電!の空中戦など、ゴジラと模型に熱中した男の子は燃えずにはいられない。都合のいいラストも、皆んなの幸せを祈らずにいられない。でも次はどう作るんだろうね。俺は高度経済成長もオリンピックも万博も破壊するゴジラが見たい。"怒り"を代弁してこそゴジラだろう。

 

20231111 キャナルシティ