うわああぁぁぁ!!
町の中心まで一つ目の巨人は入り込んでいた。
殺戮から逃げ惑う人々で、町の中心から噴水広場までは人の波で溢れている。
「予想以上に酷い状態だな……」
「くそっ!!町の入口を塞ぎきれなかったから、こんな事に……」
ロイとガラバが唇を噛み締めた。
「悔やむのは後だ!!今は一人でも多く助けて、一分でも早くコイツらを町の外へ追い出すぞ!!」
ディルムッドはそう言うと、近くで襲われている女性の救出に入る。
「結局、女を助けるのか……。まぁいい。ガラバはオレと一緒に二人で一匹づつ確実にしとめていくぞ!!」
ガラバは頷くと、聖剣【ガラディーン】を見つめた。
(今のオレは、一人前の半分の力もないかもしれない。それでも町の人を救う為に、今の自分に出来る事を精一杯やるんだ!!)
ガラバは軽く息を吐いた。
それと同時に、ガラバの肩から力が抜ける。
「フッっっ!!」
ガラバは変な力が抜けた状態で、目の前の一つ目の巨人の足を斬り付けた!!
ガシュュ!!
金色の軌跡が一つ目の巨人の足を貫き、次の瞬間、足と胴体が離れ離れになった巨人は大地に崩れ落ちる。
「オレにも……出来た……」
興奮で少し震える手を抑えながら、ガラバが呟く。
「よくやった!!」
叫びながら、地に伏せた一つ目の巨人の首をロイが斬り捨てた。
「次、行くぞ!!」
ロイの言葉に視線を前に向けたガラバに、人々が逃げ惑う姿が映る。
一つ目の巨人に視界を塞がれていたが、目の前の視界がクリアになった事と、自分もやれるという自信が、ガラバの状態認識能力を高めていく。
「くそっ!!男は女、子供を守れ!!」
群れをなして逃げる町の人々に向けて、ガラバは咄嗟に叫んでいた。
「その通りよ!!逃げるだけじゃなくて戦うのよ!!」
逃げ惑う人々の先から聞こえてきた女性の声に、人々の視線が集まる。
その瞬間、人々の頭上をジャンプし、回転しながら飛び越える人影が見えた。
藍色の長い髪が美しく棚引き、まるで女神が降臨したかのように、地面に着地する。
「男性は武器を持って、女性・子供を護りながら退路を作って!!戦わなきゃ護れないわよ!!」
強い口調で、凛々しく指示を出す女性に、ガラバは一瞬見惚れた。
「そうだな!!オレ達の町、オレ達の家族を護るんだ!!騎士だけに任せっぱなしじゃいけねぇ!!」
何人かの町の男達が、退路側にいた三体の一つ目の巨人と逃げる町の人々の間に割って入った。
その時、更に後方から大きな声が響く!!
「それじゃ駄目だ!!男が皆強い訳じゃない!!戦えない人は下がってください!!無駄に命を散らす必要はない!!」
その声があがった方から一陣の朱い風が吹き、正に町の男性達が戦おうとしていた一つ目の巨人三体の首が一瞬で飛び散る。
(なんだ??今の衝撃は??剣圧だけで……??)
ガラバは、朱い疾風の駆け抜けた先に目を追う。
そこには朱色の鎧を纏った、小さな男が一人立っていた……
町の中心まで一つ目の巨人は入り込んでいた。
殺戮から逃げ惑う人々で、町の中心から噴水広場までは人の波で溢れている。
「予想以上に酷い状態だな……」
「くそっ!!町の入口を塞ぎきれなかったから、こんな事に……」
ロイとガラバが唇を噛み締めた。
「悔やむのは後だ!!今は一人でも多く助けて、一分でも早くコイツらを町の外へ追い出すぞ!!」
ディルムッドはそう言うと、近くで襲われている女性の救出に入る。
「結局、女を助けるのか……。まぁいい。ガラバはオレと一緒に二人で一匹づつ確実にしとめていくぞ!!」
ガラバは頷くと、聖剣【ガラディーン】を見つめた。
(今のオレは、一人前の半分の力もないかもしれない。それでも町の人を救う為に、今の自分に出来る事を精一杯やるんだ!!)
ガラバは軽く息を吐いた。
それと同時に、ガラバの肩から力が抜ける。
「フッっっ!!」
ガラバは変な力が抜けた状態で、目の前の一つ目の巨人の足を斬り付けた!!
ガシュュ!!
金色の軌跡が一つ目の巨人の足を貫き、次の瞬間、足と胴体が離れ離れになった巨人は大地に崩れ落ちる。
「オレにも……出来た……」
興奮で少し震える手を抑えながら、ガラバが呟く。
「よくやった!!」
叫びながら、地に伏せた一つ目の巨人の首をロイが斬り捨てた。
「次、行くぞ!!」
ロイの言葉に視線を前に向けたガラバに、人々が逃げ惑う姿が映る。
一つ目の巨人に視界を塞がれていたが、目の前の視界がクリアになった事と、自分もやれるという自信が、ガラバの状態認識能力を高めていく。
「くそっ!!男は女、子供を守れ!!」
群れをなして逃げる町の人々に向けて、ガラバは咄嗟に叫んでいた。
「その通りよ!!逃げるだけじゃなくて戦うのよ!!」
逃げ惑う人々の先から聞こえてきた女性の声に、人々の視線が集まる。
その瞬間、人々の頭上をジャンプし、回転しながら飛び越える人影が見えた。
藍色の長い髪が美しく棚引き、まるで女神が降臨したかのように、地面に着地する。
「男性は武器を持って、女性・子供を護りながら退路を作って!!戦わなきゃ護れないわよ!!」
強い口調で、凛々しく指示を出す女性に、ガラバは一瞬見惚れた。
「そうだな!!オレ達の町、オレ達の家族を護るんだ!!騎士だけに任せっぱなしじゃいけねぇ!!」
何人かの町の男達が、退路側にいた三体の一つ目の巨人と逃げる町の人々の間に割って入った。
その時、更に後方から大きな声が響く!!
「それじゃ駄目だ!!男が皆強い訳じゃない!!戦えない人は下がってください!!無駄に命を散らす必要はない!!」
その声があがった方から一陣の朱い風が吹き、正に町の男性達が戦おうとしていた一つ目の巨人三体の首が一瞬で飛び散る。
(なんだ??今の衝撃は??剣圧だけで……??)
ガラバは、朱い疾風の駆け抜けた先に目を追う。
そこには朱色の鎧を纏った、小さな男が一人立っていた……