エイトマン (1963)




「警視庁捜査一課の刑事は、全部で49人。7人ずつ7つの班を作っている。私は、そのどれにも属さない8番目の刑事エイトマンである。ロボットになった今でも、エイトマンは優秀な腕利きの刑事なのだ。この秘密は田中捜査課長だけが知っている。」(第1話のラストのセリフ:高山栄)

私にとっての永遠不滅のヒーローが、『エイトマン』です。

ちょうど中学生になった頃、 私はラジオの深夜放送に夢中になってました。
近所の2つ上のお兄さんに、朝日放送のヤングリクエストで、青木しんじさんと言う人が、自身のテーマ曲に『エイトマン』の主題歌を使っていると教えてもらいました。
その放送で『エイトマン』のイントロを聞いてから、私の胸は高なりました。
それ以前でも、『エイトマン』の存在だけは再放送を見て知ってましたが、単なるテレビ漫画だと思ってました。
その直後くらいでしょうか、歌っていた克美しげるさんが事件を起こしてしまい、『エイトマン』の歌はほぼ放送禁止状態になってしまいました。 
ちょうど懐マンブームの頃でしたが、エイトマンだけは、歌がカットされたりして、寂しい思いをしてました。
後に、克美しげる歌唱盤がCD化された時は、私はすぐに買いましたよ(笑)





『エイトマン』の原作は、週刊少年マガジンに連載され、タイトルは『8マン』でした。
「8」はTBSのライバル、フジテレビのチャンネルであったために、アニメでは片仮名の『エイトマン』になりました。

8マンは、凶悪犯デンデンムシの罠にはまり、殺された刑事・東八郎です。
ちなみに、同姓同名のコメディアン東八郎さんは↓の方です。



脱線は、ここまで(笑)

その東刑事の人格や記憶が谷方位博士によってスーパーロボットの電子頭脳に移されました。
そして、八番目の刑事・8マンとして甦ったのです。

8マンには超小型原子炉が内蔵されていますがその原子炉や電子頭脳のオーバーヒートを防ぐために、タバコ型の強化剤を定期的に吸わなければなりません。


8マンの敵であり、ライバルでもあったソビエト連邦の科学者、ナイト・デーモン博士が、一番印象に残ってます。



アニメ版では「超小型ミサイル」で初登場し、最終話の「超人類ミュータント」では、エイトマンに対超人類用に超振動装置を備え付けさせたこともあり、一種のライバル的な存在だったと言えます。


アニメのエイトマンには、原作者の平井和正と共に、豊田有恒、桂真佐喜、半村良などのSF作家たちが名を連ねていました。
こういうことからも、先行していた鉄腕アトムや鉄人28号とは違う魅力があり、年齢層が高いファンを引き付けたのではないかと思います。



さて、エイトマンのアニメは最初は酷い出来でしたが、だんだんと見映えもかっこよくなりました。
でも、やはり桑田次郎さんの絵には敵いません。
最後に、その桑田次郎さんの8マンをご覧ください。