Chopin Nocturne16 と楽器の悩み | ピアノのエチュード

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みなさま こんにちは

5月になり、今年は、こちらでは、毎日気温が大きく変わるようになって、

朝、起きると、まず、今日は半そでを着るべきか、それともセーターを着るべきか、考える日が。。。。

今回は、ブンツラウアー Bunzlauer という、こちらゆかりの陶器と、
練習に使っている楽器のお話です。


ブンツラウアーって、、、、


$ピアノのエチュード



深いブルーの色で、クジャクの羽根の様な模様が、全体的に華やか

もちろん、色や模様は、いろんなアレンジがあるのですが、

ドイツ・ポーランド国境付近のオーバーラウジッツ Oberlausitz、シュレージエン Schlesien 地方に広がる陶芸様式で、

ブンツラウ Bunzlau、ポーランド語では ボレスワヴィエツ Boleslawiec という、ドイツ・ポーランドの国境近くに位置する町から、その名前が来ました。

この食器、ドイツ、ポーランド、オランダに滞在中の、日本人女性たちに、

あー キレイ、
カワイー
和食にも あう
ブンツラウアー同士だったら、違う模様や色のでも、マッチするから、テーブルコーディネートが簡単
オーブンでも電子レンジでもO.K.すごい丈夫よー

と、人気があるのです。

ドイツ9年目にして、ようやくその人気に気がついた、わたし、

16世紀、17世紀ごろから、すでに普及していて、ドイツ人宅にはどの台所にも、何らかのブンツラウアー食器が、当たり前みたいに置いてあるので、

なんだか、フツーに見えて、大して気にもとまらず、

街中を歩き回っていて、何かの拍子に売っているのを、何回も見たことがあったのですが、

買って帰りたいと思うほど、いいとも、なぜか思わなかったのでした。
なんか古臭いのに、安くもないし。。
などと、

しかし、

日本人たちの間にある人気を知って、私も、なんで?と思い、よーく、調べてみると、いろんなのがあって、だんだん、興味がそそられてきて、ついに、わたしも欲しくなって、
それなら、ここは本場、そういう類のものは、蚤の市に行けば絶対にある、
安く手に入りそう、と期待して、

蚤の市に遊びに行って、集めたのが
上の写真

うちで食卓の上にならんだら、見事にきれいだったのです。
ちょっと陶芸博物館みたい。。。。。

重さはかなりありますが、安定感があって、触った感じからして、使い心地のいいもので、
お茶や珈琲を入れたときの保温性も優れているので、美味しく頂けて、

これで、ようやく、食べるのが楽しい、だけでなくて、
お皿を洗うのも、綺麗なものを扱っていると楽しくなり、

わたしの、お皿洗い溜めこみ病が、治ったので、オメデトウ、、、、だったのでした。

わたしは、料理するのが大好きで、いろんなものを自分流に、よく考えて作るのですが、洗い物で台所がいっぱいになって、どうにも身動きできなくなってから、ようやく、洗い出すしまつ。。。。

ドイツ人は、習慣として、台所の片付けと清潔感が徹底しているので、台所は、いつ見ても、まるで使っていないかのようにキレイ、とよく言われます。実際、きちんと片付いているお宅が多いのですが、

これまでの、わたしの経験だと、3年と少しの間、住んでいた、8人とネコ2匹一緒の共同ハウスでは、みんな、20代から30代前半と若かったせいもあって、使った後のものを、ポイとその辺に置いて、棚から新しい料理道具や食器をどんどん取り出し、もはや、棚が空っぽになった時点で、ようやく、だれかが、まとめて洗うような、、だったし。。。。。

そして、4年と少しになる今のアパートでは、お隣さんが、お気楽で親切な人たちばかりなので、地上階のわたしのところは、窓から部屋の中が丸見え、でも、隠す気もない、わたしなのですが、

すると、みんな、外を通るたびに、振り向いて、窓の中をちゃんと見て、

ああ、洗い物、ため込んでるの、、ykのところ、すごーい、ハハハ、まあ、好きにして、へっへ!

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。


イジワルな人に出くわさない限り、自分ペースで大丈夫ですが、もう少し、お片づけをパッパと出来るようになりたいです。

次は、楽器のお話、、、、、

わたしは、今住んでいる、アパートに来て、やっと、ドイツで自宅にグランドピアノが持てました。
その時に、楽器屋さんを4軒、何度も回って、いろんな楽器を弾いてみて、
スタインウェイやべヒシュタインクラスの一流のメーカーの楽器を借りたいと相談したのですが、

楽器屋さんにも、貸せる楽器や、貸すとなると値段についてもいろいろな事情があり、ようやく、、とある楽器屋さんが私に、、これでどうですか?と、用意してくれたのが、最小サイズのブリュトナー、1957年製のものでした。

その半年ほど前に、わたしは、別の楽器屋さんで、非常に美しい、彫刻が施してあり、音も綺麗な小型の古いべヒシュタインが6800ユーロ(約100万円)で売られているのを試弾していて、でも、それは貸せない楽器で買わなければならなかったので、大変悩んでいるうちに、さっと、だれかに買われてしまったことがありました。

その時、あきらめていたとはいえ、かなり心残りで残念だったわたしは、
ドイツに来る前に、日本のピアノ調律師協会で有名なある先生に、調律を習っていたので、
その先生に、古いピアノを買う時の注意点を相談しました。

”ドイツだったら、わたしが長年夢に見ているメーカーの楽器が、中古なら安く買えそうなのですが”、、

すると、

”一番大事な音響板も含め、木自体は、バイオリンのストラディバリなどと同じで、古い方が、いい響きがするし、木は古い方が硬くなって安定するので、気候によって変化しないからいい、バイオリンだって200年平気なんだから、ピアノだって、100年前のぐらい、平気よ

でも、いろんな部分が直してあるから、例えば、べヒシュタインなら、べヒシュタイン社で直さない限り、もう直した部分はべヒシュタインとはいえない

ひどい場合、べヒシュタインの部位を一応使ってはあるが、大部分はマイスターさんが自分で作った楽器を、べヒシュタインとして、高く売っている可能性もある

最終的には、弾いて、見て、触って、自分の直感を信じるしかないんだけど、

高い楽器は買わないのが無難よ、べヒシュタインで安いのがあったら、日本に持ってらっしゃい”、、

とおっしゃいました。

だとすると、一番の狙い目は、
1930年製以降の楽器で、あまり弾かれていないので、大して壊れず、修理がほとんどされていないもの

結局、その時の私には、オークションや、個人で売買という選択議の余裕がなかったので、なるべくいじっていない楽器に、楽器屋さんで出会うことだけを考えていたのですが、

ドイツの伝統銘器、”ロマンチックな木のぬくもりの音色で物語る”で有名なブリュトナーで、1957年製とはいっても、ハンマーを少し直してある程度のものを、ほかの楽器屋さんが驚くような価格で貸して頂けることになり、大変、喜んだのでした。。。

さらに、もし欲しくなって買うのなら、最初の1年分は、借り賃として払った額を引いてくれるので、1年弾いてみて、決断できることに。。。。

この楽器は、約160cm、ヤマハのC3が約180cm なのに比べて、小さいので、どんな部屋に置いても無難だし、象牙鍵盤で、茶色い色のグランドはわたしの夢でもあり、

友達は、みんな、どうして買わないのか、長く借りるなら、もう、ほとんど買えるだけ払うことになるじゃない、、、
ブリュトナーは、フジコ・へミングさんも、ドイツから持って帰ったぐらいなのに。。。といいました。

最初は素晴らしかったのです。楽器自身がどんどん、ああ弾け、こう弾けと教えてくれるし、また、ドイツに来てから4年間、ピアノが家にない生活をやむを得ずしていたので、ピアノに対する渇望も大変なもので、それも影響していました。

でも弾いていると、1957製とはいっても、やはり随分、湿気や気温に、音色が左右されて、響きが満足できないときがあり、また、ハンマーの治し方がアマイのか、普通のタッチでは鳴らない音が出てきたりするのです。

それで、わたしは、人生のうちの一時期を共にするけれど、いずれ、お別れをする楽器に決めたのでした。。。。。。

今回の You Tube は、わたしの、うちでの練習を録画したもので、

聞くにも見るにも、堪えないものを 貼り付けてしまって、申し訳なく、、、、
お恥ずかしい限りなのですが、

ここのところ、どうも音の響きに問題を抱えている気持ちを、少し、発散させたかったからで、

自分で調律をしても、もうこれ以上は、、、、
。。。。。

鍵盤を引き出して、ハンマーコプフの白いフェルトのところを針でつつくと、少し、音が丸くなるはずですが、

グランドの鍵盤を引き出すのは、すごく重いので、これをやる時ばかりは、男性に手伝ってもらわないと、女性には無理だし、ゴーッとした音自体は、変わらず、こんなものじゃないかナァ

もうちょっと、気温が温かくなると、よい響きになるのかナァ、、、

本当に満足できる楽器を持っている人は少ないとは思いますが、
もうちょっといい楽器が欲しくて、悩んでいるところです。。。。

ただ、わたしの場合は、ベーゼンドルファーを弾いたときなど、特にそうなのですが、

一番弾きにくいと思っているピアノが、傍で聞くと、一番上手に聞こえる、こともあるので、

必ずしも、弾くときに自分の思っていることのとおりではない、、、というのも
楽器の困ったところです。


ショパンの16番ノクターンは、これまで、ノクターンの1、2、5、6、7、8、10、13、15、18、19、そして遺作と、弾いてきた中で、どういうわけか、飛ばしてきてしまい、

去年のショパンコンクールのインターネット中継で、たくさんの方が大変素晴らしく弾かれていたのを見て、

いい曲だナァ、
何で、わたしは、今まで弾かなかったのだろう、絶対弾きたい、、
と思って、練習しはじめたもので、

まだ中身が浅いのですが、

自分で、もうちょっと、なんとかしよう、と思っているので、
もし、一息つかれまして、我慢を一生懸命なさって下さり、ご覧いただけましたら、、

ひとこと、感想など、アドバイスをおっしゃっていただけると、
とても幸いです。

以前、ブログにも書きましたが、わたしは、ショパンコンクールに出ようとしたことがあって、そのために、田中希代子先生にお手紙を書いて、先生のご自宅へ伺いました。

お会いしてすぐに、別のノクターンと、ソナタ、エチュード、バラードなどを、聞いて頂いたのですが、

”あなたが、どんな人か、大体分かった”と、おっしゃり、

ドキッとしました、、、、

もしかして、このYou Tubeも、そうかもしれないです。

それが、

ショパンの恐ろしさかナァ、と思います。。。。。

ヽ(゚◇゚ )ノ




どうも、ありがとうございました