日本のショックの上に春風が吹く | ピアノのエチュード

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☆:;;;:*日々の勉強で、感じたこと、新たに知ったことを綴ります*:;;;:☆

みなさま、こんにちは

けた違いに大規模な惨事が起こり、
被災された方々、またその後、日常に不都合が生じてしまわれている方々に、心からお見舞い申し上げます。

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私は、ずっとドイツにおりましたので、
インターネットでのTBSやNHKのustreamで、一番早い日本語の情報を得て、

また、こちらドイツの番組では、ustreamで流れた映像と同じものが、少し後になって放映されているようで、やはり重大ニュースと判断されて、つい最近まで一日中、話題は日本のことばかりでした。
しかし、その映像たるもの、すごかった、中でもとりわけ惨いものを選んで、繰返し、繰返し。

まず、地震直後、真っ先に目に入ってきた

”日本でM8.9の大地震がありましたが、ドイツ人の犠牲者はいません”

(日本人だって全員確認出来ていないのに、ましてや、どのくらい惨事が広がっているのか分かっていない時点で、どうやってそんなに早く調べたのか、、事実、インタビューに出て来た日本学の大学教授は、子供達が東北地方に留学していて、地震の後、まだ連絡が取れていないが、それは死んだという意味ではない、と言っているし)

ちょっと、痛かったなあ。。。。。

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ドイツの救援隊が比較的すぐに日本へ行ったのはよかったのですが、どのくらい力になれたのか、、その後、あっという間に、ドイツ大使館は放射能を避けて引っ越しをした、、、とか、、、、

メルケル首相が、

“日本の原発事故から、われわれは、何を学ばなければならないか”
と、熱弁している姿が繰り返され、

(まだ、原発事故、終わっていないのですよ。。。)

真っ先に自国民の保護、、、は、当然ではありますが、

被害を最小限に食い止めるべく、また、今後復興するべく、日本人と同じ立場になって、ドイツからアイディアを次々出して欲しいと思いました。

一発目の爆発直後から、今回の件は広島やチェルノブイリの悲劇と同等に扱われ、過去の被曝にまつわるドキュメントが再放映されたりしていました。

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そして、私は、やはり、あまりに惨い地震、津波、火事、原発処理の映像を見て、日本はもう終わってしまうのではないかと落ち込み、日本経済の大打撃を心配し、被災された方の叫びにもらい泣きをして、自分の顔を鏡で見てびっくりしましたが、

ドイツ人の方は、、、、、、、

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さすがに、最初の1週間ぐらいは、想像を絶するニュースで、街中、空気がこわばっているようでした、
皆、だれとも話をしないで、さっさと、目的だけすませて家に帰るような、凍りついた雰囲気、

しかし、アメリカの同時多発テロのときもそうでしたが、
まるでスゴイ映画を観賞しているような、、、、、、

面白がるわけではないのですが、
日本人が持っている、国民の悲劇、という感覚は薄いので、

私の方へも、気を使って、何人かがメールをくれましたが、

”大丈夫?もしかして、日本に帰ってないよね、家族は大丈夫?地震や福島と、、、
関係ないよね?”

”大丈夫です”、というと、

”あなたが大丈夫なら、ほっとした、それならいい”
”(家族が被災した)あなたのお友達も、あなたと同じように上手くいくでしょう”、、、、、



あっさり。。。。。。。。。。。

“ねえ、今晩、バーベキューに一緒しない?”

近所の人も、誘ってくれました。

”あのね、日本でスゴイ地震があってね”

“知ってる、東京でもすごい揺れたんだってね、ケータイもインターネットも通じない、とか、なんか、お家がコゥー流れて、船がそこまで来てて、でも、あなたのところ、大丈夫なんでしょ”

私の部屋の前で、物を広げて座っているので、結局、私もすっかりお世話になってしまいましたが、、、

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しかし、私は、日本で報道を見ていないので、ちゃんと比較はできないのですが、
おそらく、
日本より、惨さや危険度を強調して、マスコミは騒ぎたてていると思うのです。

多分、ことがあまりに大きいので、

日本では、国民の不安騒動、外国からの圧迫を避けるために、
専門家やエライ人を通じて、真実を過小評価して、公的に伝え、

外国では、それぞれ国民に分かりやすく理解させるため、また興味を引き付けるために、
自国の専門家やエライ人を通じて、過大評価して伝える、

その結果、

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日本では、被害に対して国の責任を小さくし、問題を自己責任の方へ追い込ませて、

一方、ドイツでも、義援金募集を各種機関、マスコミで大々的に行っているので、このような報道は募金には効力を発揮するかもしれないですが、

日本から輸入された食品や物品を、人々が怖がって買わなくなったり、
せっかく最近、日本への旅行客が増えてきたのに、また減るだろうし、、
ひょんなところで、日本に対するとんでもなくひどい思い込みが生じるかも、
例えば、成田から来た人は皆、放射能をもっているとか、、、

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にしても、
今後、津波で水没してしまった三陸海岸付近の村落が、
高台の方に移動され、漁港へ通勤型にする、とか

新しい都市計画は、魅力的だと思います

このまま、以前と同じような村落を再現するのは、あまりにも、、、、

国が、新しい漁港集落の構想提案を集めて、検討し、世界でリーダー的な最新型形態を国の力で実現する、その分、被災者の負担が減る、

埋立地構想などは、過去にもいろいろ新しい発想がありましたが、

高台に生活中心地がなければならないという条件での、天然漁港集落の現代的発想は、世界でも珍しいと思います。

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私も、幼いころに祖父母が毎夏、京都の若狭湾岸や越前の高佐漁港に遊びに連れて行ってくれたのを思い出して、何かの役に立てずとも、これを機に、未来の漁港構想を思いめぐらせてみようと思います。

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もうすぐ、イースターですね
ワッフェルチョコで、せめてもの気慰めです

写真は、メンデルスゾーンの春の歌を思い浮かべながら、近所の方を撮ってみました。