Franz Liszt - Liebestraum | ピアノのエチュード

ピアノのエチュード

☆:;;;:*日々の勉強で、感じたこと、新たに知ったことを綴ります*:;;;:☆

美しい、リストの ”愛の夢”

いや、アレマー、そうですか

”人間愛”ですか

つまり 普通のロマンス=男女の駆け引きじゃなかった


O lieb, so lang du lieben kannst!
O lieb, so lang du lieben magst!
Die Stunde kommt, die Stunde kommt,
Wo du an Gräbern stehst und klagst!

貴方が愛せる限り、愛しなさい

そのときは来るの

貴方がお墓の前に立ち尽くして、悲しみに嘆き崩れる、そのときが


Und sorge, daß dein Herze glüht
Und Liebe hegt und Liebe trägt,
So lang ihm noch ein ander Herz
In Liebe warm entgegenschlägt!

そして、気にかけなさい、貴方の心臓が高鳴って、

愛は育まれ、成立する、

もう一方の心臓が、愛の力で、

貴方に向かって、熱く鼓動している限り


Und wer dir seine Brust erschließt,
O tu ihm, was u kannst, zulieb!
Und mach ihm jede Stunde froh,
Und mach ihm keine Stunde trüb!

その人が、貴方に打ち溶けているのだったら

出来る限り、愛しなさい、

いつも、喜ばせてあげなさい

一時も、悲しませてはいけないよ


Und hüte deine Zunge wohl,
Bald ist ein böses Wort gesagt!
O Gott, es war nicht bös gemeint -
Der Andre aber geht und klagt.

口をついて悪い言葉が出てくるのに、気をつけなさい、

”神様、ひどく言うつもりはありませんでした”

と言っても、その人は立ち去って、悲しみにくれるのだから


(下手くそ、yk訳)

オホホヾ( ´@@`)
これって、愛してェという、おねだりじゃなくて
相手に対する、奉仕の精神ですね

”貴方が良いように、私はいつも貴方のことを考えて、
喜ばせてあげるわ”

何のために? 自分のハートを、いつも愛情で温めるため?
深いです、 ごっつー

しかも ソプラノ独唱歌曲ということは、

女性が

私、面倒見てあげるわ
世話を焼いてあげるわ
一緒に頑張ってあげる

いーえ、そうじゃなくて
別の考え方もあるじゃないですか、
もしかして

女神が、ソプラノの声で
世の中の男性に、
そうしなさいよ、と言っている、
つまり、そばにいる女性を大事にしなさーい、男性さま


うーん、今一つ、意味がまだよくわからない、
わからなかったら、私、いつまでたっても、上手く弾けないじゃないですか

39歳のリストさん、1850年にいったい、何を期待なさったんでしょ

愛の夢ー3つの夜想曲(ノクターン)と、題名つけて、ノクターンを上手に作曲するライバルのショパンさんを茶化したそうですが

それとも、
リストさん自身は、作曲しただけで、そんなに深く考えてないの?

*)
元々は、リストが、ドイツの詩人フェルディナント・フライリヒラート、Ferdinand Freiligrath/1810-1876、の詩集”Zwischen den Garben”から、”O lieb, so lang du lieben kannst!(おお、愛しうる限り愛せ)”の詩を用いて、ソプラノ歌曲を作り、数年後にピアノ曲へ、リスト自身が変更。


オリンピック金メダリスト、イリヤ・クーリックさんのフィギュアスケートを見ていると、”愛の夢”も本当に美しいロマンスに思えますが、
実際は、ベートーベンのソナタの第2楽章みたいな感じで、深くほりさげて、人間味っぽく弾かなきゃいけないような気がする





ロシアバレー、きれいですね ヾ(*+キスマーク+)ノキラキラ