うちの健康診断は35歳以上の人はバリウムを飲んで胃の検査をすることになっている。
正直嫌だった。
ついにこの日がやってきてしまった。
憂鬱なカウントダウンがゼロになり、人生初のバリウム。
係の先生に飲んでくださいと言われたコップの中には灰色の液体が注がれている。
これがバリウムってやつですかと嫌々手に持ってみると見た目とのギャップの重さに驚く。
そして一気飲み。
うわードロドロで飲み辛くてキツイわ。
130ミリリットルって言ったっけな。
なんかストロベリーシェイクみたいな甘い味がした。
直後にお腹を膨らませる何とかっていう白い粉を口に含んでおちょこくらいの量の水でそれを胃に流し込む。
なんかシュワシュワの炭酸ぽい。
この時点でゲップをしないように言われ、奥にあるベンチが斜めに立て掛けてあるような器具に背中を付けて寄りかかることに。
すると器具が角度を変えて動き出し、係の先生の指示で自分で体を右に左に回転させられたり、うつ伏せだの仰向けだの、勝手が分からないのにもっと速く動いてくれと怒られたり、ゲップを我慢するの辛いし、早く終わんねーかなと思いながら何故か真冬の野外の真矢を思い出したりして終了。
と同時にゲップを解放。
よく頑張った。
いや。ここまでは別に大したことないんだ。何故今まで憂鬱に思っていたのか最大の原因はこの後飲まなきゃいけない下剤にあるのだ。
下剤も今まで一度もお世話になったことなどない。想像では飲んだらすぐにお腹がピーゴロリでうわーっていうイメージだったのだ。
勇気を出して飲んでみるが、しかし何ともない。1時間、2時間。3時間しても何ともない。あれ？逆にヤバくね？と思って様子を見ていたら4時間経過したくらいで少しお腹が、ん？んん？となってついに体の外へ。
その後は夕方にもう一回。
どうやら緩やかにお腹にサインがやってくるので心配する必要はなかったようだ。
そうと分かれば来年からの健康診断は気が楽だ。
めでたしメデタシ。
本日の教訓
食わず嫌いはいけない！