『桜井さんに触れられる度
 自分でも知らなかった声が 喉の奥から大きく響いて 驚く
 頭が真っ白になったその先でー
 いつも 桜井さんが待っていてくれる』


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なっち的満足度:★★★★★∞∞(蓉ちゃんフォーエバー。゚(T^T)゚。)

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分厚いです。ビックリしました。

私アマゾンで注文したのですが、帰って来て届いてるはず~♪といそいそ郵便受け開けたら、なぜか宅急便の不在票が入ってて戸惑ったね。
え、なんで1冊なのに宅急便なの?と。

でも開けてみて納得。こりゃメール便では届かない分厚さだわw
小冊子付きだから余計かも。

2冊に分けることも考えられたそうですが…。(3冊分あるよw)
ずっと次で最後って心づもりしてたし、私は5巻完結で良かったんじゃないかと思いますね~。
読みたかったことは、全て描いてありました。


ってか、終わったよね。

はぁぁぁぁぁぁ。。。。。。。


終わりましたね。


でも今はまだちょっと実感ないかも…。

昨日読んだのですが、ぶっちゃけ、昨晩眠れなかったですw
考えたいわけじゃないのに、後から後からいろんな想いが湧いて来て。

お恥ずかしい話ですが、BL読んで眠れなくなったの、これで2回目で。
1回目は「窮鼠・俎上」を読んだ時、泣いて泣いて脳が興奮しちゃって眠れなかった。

あの時と同じように、興奮したままなかなか下りてこれなかったですね~。
なんか、蛇口から水がジャージャー出て、コップからダバダバ溢れ出してる状態。

このお水が完全に止まって落ち着いたら、たぶん、のたうちまわるような淋しさが襲ってくるんだろうなぁ…(´_`。)

お願い描いてぇぇぇぇって、日高さんに泣いてすがるかもw

でも今はとにかく、感謝の気持ちでいっぱいです。


発売日の3月31日は日高さんのお誕生日だったそうで、おめでとうございますブーケ1

9年間、大切に育てて来た作品の巣立ちの日が、お誕生日と重なるなんて…、ミラクル。

「憂鬱な朝」を抱えてるし次の連載も決まっててお忙しいとは思いますが、少しでも休めてたらいいなぁ。

ってか、タキエさんてネームまで見るんだね。すごい…。
物語の柱はタキエさんの頭の中にあって、それに日高さんの神がかった作画が乗るわけだ…。

なんかこのお2人って、奇跡のお2人に思えて来たよ…。


では、感想いきますね~。
これまで以上にウザ長いかも。すみません。

(※感想にネタバレを含みます。ご注意下さい※)

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想いを確かめあって、体を重ねた2人。
そして蓉一が両親は自殺したんじゃないかと、長年の疑惑を語り出した所で4巻は終わってましたね。

桜井さんが蓉一の為にその真相を確かめようと乗り出した矢先、2人は水川邸を取り壊す話を聞いてしまって…というお話です。

たくさんの伏線が回収されて謎が解け、いろんなことが春を迎える、そんな最終巻です。

いろんな想いがごっちゃになってて、何から書けばよいのかわからないのですが…。

まずは、2人の恋愛もさることながら、そこに関わった全ての人達の想いも明らかにされて、この作品はBLでありながら群像劇みたいな感じでしたね~。
誰一人、おざなりにされてなかった。

私が下宿ものを好きなのは、恋愛だけじゃなくて、人と人との関係性や絆が描かれてるからだよな~と改めて実感した。

そして表紙がね…。こんな子供みたいに笑う2人の笑顔に、胸が詰まりましたね。

日高さんの表紙は意味があるものが多いと思うのですが、1、2巻はそれぞれのワンショット、3巻は初めて見つめ合う2人(ちょっと怪訝そうな蓉一の顔w)、4巻は蓉一に後ろから抱きつく桜井さんと、どんどん距離が詰まってて。

最後はお互いに手をまわして顔くっつけて笑い合う2人。
蓉ちゃんのこんな幸せそうな笑顔が表紙になるなんて、感無量以外のなにものでもないですね(T_T)


で、まずは桜井さん。

私4巻発売直後にルチルを読んでて、26話は知ってたのですが、送別会に出てる桜井さんがカッコ良くて、ビックリした覚えがあります。

髪の分け目がいつもと違うだけなんだけど、それだけじゃなくてなんていうか…。
好きな人を抱いた男の余裕?みたいなものを感じたなぁ。一皮むけたというか。

この巻はとにかく桜井さんが大人だった。これまで以上に大人に見えました。

蓉一の為に両親の真相を明かそうと動いたり、これからのことを考えて周囲へのカムアウトを考えたり、全力疾走して息が切れたり。(←それは違うw)

菖一さんの家で見せた大人の対応と、真相を知る為の、柏木さんとの一歩も引かない会話。
周りなんてどうでも良くなっちゃったんだって笑う顔。
蓉一にとって一番必要なこと、水川邸への引っ越し。

全ては蓉一のために。
蓉一のために強くなったし、大人の桜井さんがさらに大人になったな~と思う。


それにもうこれ断言できるけど、アトリエにこもった蓉一を迎えに来た時の桜井さんは、全巻通して一番かっこ良かった!!

蓉一にひとりで静かに考える時間を与えたかった、いつものように邪魔にならないように静かに蓉一を待とうと思った。
でもこの場面では、蓉一の手を離してることに他ならないと気づいた桜井さんの

「蓉一 迎えに来たぞ
 ここを開けてくれ」

は、いっっっちばん!!かっこ良かった!!(T_T)

桜井さんが今までの自分の殻を破った瞬間だったな~と思う。

この人ってこれまで、不確かな状況に身を置けないとか、完璧な答えを用意してから言いたいとか、もともとの性格に加えて、大人だからこその慎重さがあって。

行動や言葉の責任の重さをよくわかってる、大人ならではの言動だったんだけど、それが蓉一を不安にさせたことがあるのも事実で…。

でもこの場面では、とにかく蓉一の側にいたい、蓉一をひとりにしておきたくないって行動するんですよ。
特に言うべき言葉もなく。
なんかすごくね~、ああ桜井さん変わったな~と思った瞬間でした。


ここも藤本がナイスアシストしてましたね。
「そーゆー慎重さは今回は捨てて下さいよ。
 大人なんだから こーゆー時イバんないでどーすんの?」
って。

ああ、藤本よ…。いい当て馬はここぞという時主人公の背中をぽんと押しますね~。ハラセンもそうだったけどさ。(そして大ダメージw)
どうか幸せになって欲しいわ…。

蓉ちゃんのことは少しふっ切れたかな…?藤本には申し訳ないけど、蓉ちゃんと藤本はほんとに良い友達になれると思う。
1人には戻れない、お互いになくなてはならない存在になれたよね。


柏木さんと吉富さんは、ほんとに重い十字架を背負っていたんだな~と思う。
蓉介の死に縛られてさ…。

でも蓉介の死に縛られるってことは、蓉一をきちんと見てないってことだから。
菖一さんちで蓉ちゃんに、「父を好きだった人達が父を語る度に、自分が消えて行くような気がした」って言われた時の柏木さんの後ろ姿はショックで直視できないほどだったけど…。

良かれと思ってやってたことが間違いだったと薄々気づいてて、それをはっきり蓉一の口から聞いた瞬間の、後悔と自責の念。すごく重かった。

でもそれを気づかせてくれたのは、やっぱり桜井さんで。

水川家にとって桜井さんて、どれほど大きな存在だったんだろう。
何もかもが、この人が出入りするようになってから変わったよね。
それを柏木さんはよくわかってる。

桜井さんは、腐りかけてどうしようもなくなってた水川邸に、春を運んで来た人だな~と思います。



菖太やタケさんを少しだけ変えたのも桜井さんだったね。
菖太が桜井さんに「ありがとう」って言った時は、ちょっと泣けたな~。あ~終わるんだなって。

仕事さえあれば一人でも生きて行けるって桜井さんの何気ない一言が、そんなにも菖太の心を軽くしてたとは思わなかった。

でも逆に桜井さんは今はそうは思ってなくて。
水川邸でみんなで暮らす楽しさや心地よさを知って、桜井さんももうひとりの生活に戻れなくなって。

ずっと仕事ばっかりして、ひとりで生きてきた桜井さんの孤独を癒したのは、水川邸だったから。

だから桜井さんだけがみんなに影響を与えたんじゃなくて、それぞれがお互いに影響し合ってたんだよね。

うまく言えないけど、人間関係って、こういうことだよね…。



そしてそして、蓉ちゃん。
なんと言っても蓉ちゃん!!(T_T)
すごく変わったよね、また成長してびっくりさせてくれたよね。

まずは桜井さんに両親のことを打ち明けたことを後悔するんだけど。
蓉ちゃんが自分の言葉が相手にどんな影響を及ぼすか、考えられるようになったの。

何もしゃべらなかった蓉ちゃんが、想いを言葉にできるようになって、でも何も考えずにしゃべってオブラートにも包めなかったのに。
「桜井さんが俺の言葉を気にしないはずないのに」って、言った先のことまで考えられるようになった。

言葉の重み、わかってきたんじゃないかな。すごいよ、蓉ちゃん。
1巻であの不遜な態度をしてた子が、すごい勢いで成長してる。なんなら10才くらい一足飛びにしてるんじゃないかってくらい。
きっと中身が年齢に見合って来たんだねぇ。

本家で「桜井さんはずっと俺のそばにいてください」って言った時、みんなの前でプロポーズしたなと思ったのは、私だけじゃないはずw


菖太やタケさんや吉富さんと暮らす家を、桜井さんとの想い出がたくさん詰まった水川邸を、蓉ちゃんは守りたいと思うんですよ。親の人生をトレースするわけじゃなく、自分の意思で、選択で。

「大家は俺です!」や菖一さんに「あの家をまかせて欲しい」って言った蓉ちゃんは、ほんとに頼もしい青年になってた。
私桜井さんや吉富さんと同じ顔して蓉ちゃん見てたわ~。誇らしいし、感無量だね(T_T)

なのに、水川邸を取り壊すことは蓉介の遺言だって聞かされて…。

でも逃げなかったよ、蓉ちゃん。
「今まで目を瞑ってきたことに向き合う時期がきた」って覚悟してた通り、アトリエにこもって自分ひとりで考えたよね。

画を描くってことは、自分と向き合うことに他ならなくて。きっつい作業だよ。
答えが出なくて、なかなか辛い時間だったと思う。
でも桜井さんが助けてくれたよね、迎えに来てくれた。
1人では出せない答えも、2人で考えればなんとかなる。


この巻の初挿入えっちは…。
日高さんでこんなに長い、細かい描写は初めて見たし、アングルとかもこれまでとは違って。
とにかくいつもとは違う感じだった。
でもそれは日高さん、やっぱり蓉ちゃんだからだよね。

所々クールダウンするんだけどそれがかえってリアルというか、過剰な演出がなくて、ほんとにこの2人らしいえっちだったな~と思う。

蓉ちゃんのぎゅうううと、桜井さんのさらりと受け流す大人の笑顔にはちょっと笑ってしまいましたがw
蓉ちゃんは興奮すると声も大きくなるし、いろいろ加減ができなくなるよねwそんな所もほんとに可愛い( ´艸`)

でもその後は…、えろい~とか萌える~とかじゃなくて、2人の人間の、初めての深い交わりの一場面を見せてもらったような気がして…。少し神聖な気持ちになりました。

「声をおさえろ」って何度も桜井さんが言ってて、それってこの下宿だからだよな~って強く思った。
桜井さんはもちろん蓉ちゃんの声を聞きたかったと思うけど、でもこの初めての交わりが水川邸で行われて私は嬉しかったです。
桜井さんのマンションやホテルじゃなくて、この家で。

それに蓉一の涙が美しくて、涙が出ましたね。
初めて見る蓉一の泣き顔。めちゃくちゃ綺麗だった。言葉にならないくらい。
こんなカオするんだな~って。

何度も言うけどあの無表情で不遜な態度だったこの子が、こんなカオするなんてって思った。


「桜井さんに触れられる度、自分でも知らなかった声が喉の奥から大きく響いて驚く」
のモノローグには、涙腺決壊しましたね~(T_T)


これは今までのこと、全てに思えたから。
蓉ちゃんは桜井さんに出会ってからずっと、自分では知らなかった自分の声を聞いてきたから。

今までこの子の心はずっと死んでたと思うの。
両親に背を向けられて、たくさん大人はいるのに誰も自分を見てくれなくて、ずっとひとりだった。
そんな自分に慣れて、声を出すことさえ忘れてたんだと思う。

でも桜井さんに会って、考えるよりも先に言葉も行動も出て。
蓉一っていう人間が、ほんとの意味で生き出したんだと思う。

ほんとに、桜井さんに出会えて、良かったね(T_T)



そして桜井さんの「俺は何を迷っていたのかな」も同じ。
この一言で、桜井さんの今までが全て昇華されたと思った。

20才近く年の離れた子を好きになって、戸惑って迷って、悩んで躊躇して、走ったり立ち止まったりを繰り返した桜井さんの恋。
でもそれは全て、蓉一を大切に想ったからこその逡巡だった。

「俺は何を迷っていたのかな」
…この言葉のための、今までだったんだなぁ。。。

無駄な迷いなんて何ひとつなかった。全てがこの言葉に繋がったんだなって。

人の想いに次なんてないのに、って気づけたのも、桜井さんにとっては大きなことだよね。
仕事も恋愛もそう。なんでもそうなんだよ。
それを気づかせてくれたのは、蓉一で。

桜井さんも、蓉一に出会えて、ほんとに良かったね(T_T)



蓉ちゃんが桜井さんに乗っかった時は、ちょっとビックリしたけどさw

「そのうちな」って笑った桜井さんの顔は、今ではないけどずっと先、蓉一が社会に出てたくさんもまれていろんな経験をして大人になった時、守られるだけじゃなくて自分が桜井さんを包みたいと思う時が来るかもしれない、その時になったらなって、私にはそんな顔に見えました。

まぁ、まだまだこのポジションは譲ることはないと思いますがw
とにかく用意してたものをたくさん使えて良かったねw
ただ桜井さん、えっち中とかにぶっと笑うのはやめてあげてw蓉ちゃん過剰反応しちゃうからさ~w


最終話は後日談みたいな感じらしいですが、髪を切った蓉ちゃんが色っぽくてびっくりでしたね。
首筋がやけに無防備に見えて、大丈夫?って心配になったw

桜井さんの仕事する顔も、またすごくかっこ良くなってて。
柏木さんが3年待つって言った意味がわかったな~。この顔の桜井さんと仕事したいんだね、柏木さんは。

タケさんが菖一さんと吉富さんを足したような人格になってたのは笑ったけどw
やっぱりこの子は誰かのお世話をしてないと死んじゃう子なんだよ~。
園子さんのことは可哀想だったけどね。
(吉富さんまさかの年下彼女ゲットwってかこの漫画って年上スキーばっかだなw

蓉ちゃんが画を描く横顔が、お父さんにすごく似てきたな~と思った。瓜二つ。
たぶん画のタッチも似てきたんじゃないかな。
きっと蓉一の画の周りには、人が集まるだろうね。新しい友達もできてたし。

お父さんの頃と同じように、水川邸には大学生がいっぱい集まるんだろうね。でもそれはお父さんの跡を追ってるんじゃなくて、蓉ちゃん自身がやりたいことだから。
桜井さんも気づいたら父親と同じ道に進んでたように、親と同じ道を歩くのは悪いことじゃないと思う。

蓉介とアヤコの謎も解けて…、心が痛かったけど。

でも最後は2人が蓉一を愛してたことがわかって、すごく救われました。

アヤコさんは病気だったけど…、でも蓉一を忘れたわけじゃなかった。蓉一と同じ名前の芙蓉の種は、蓉一へのたくさんの愛情。
それに蓉介の自分に対する気持ちもちゃんと感じ取ってた。


ただいっこだけ思ったのは、蓉介が苛立ってたのはアヤコさん自身じゃなくて、アヤコさんの病気に対して。
そこはきちんとわかってくれてるといいな~と思った。

蓉ちゃんの思い出の中に笑顔のお母さんがいて…、すごく良かったなと思ったし、救われた気持ちになりました。

そして蓉介さんはアヤコさんの病気と水川家で板挟みになって、こんなにも苦しんでたんだな~って辛かった。

蓉介はほんとはアヤコさんと蓉一を連れて逃げ出したかったと思う。そしたらアヤコさんを入院させることもできたし。

でもそれができなかったのは、きっと菖一さんをひとりでおいてくことができなかったから。
この兄弟はお互いを理解してて、お互いを必要としてたんだと思う。
封建的な水川家を、誤解されやすい兄だけに背負わせたくなかったんだと思う。

蓉介とアヤコの死は、正直グレーゾーンだと思った。だって蓉介はギリギリだったし、蓉一の卒業後の進路まで遺言に書いてたから。

でもね、今となっては真実はわからないんですよ。

だからこそ、選び取ることが重要なんだと思う。

菖太がまたいいこと言ってたよね、
「本当のことなんかわからないのに、俺はいつも悪いほうに考えてた」って。
これは魔法を解く言葉なんじゃないかな。

桜井さんは事故死だと言った、私もその選択でいいと思う。
蓉一にとっては、事故死と自殺じゃ天国と地獄ほど違う。
親に追いていかれることほど、子供にとって耐えられないことはないもん。
事故死でいいんだと思う。それで蓉一が前を向けるなら。

あとひとつ思ったのは、遺言状の内容は明らかにされてないので、全くの憶測ですが。
蓉介が水川邸を取り壊すように遺言に書いてたのは、蓉一を自由にしたかったんじゃないかなと思った。蓉一が自分のように、水川家に縛られることなく、自由に生きられるように。
希望的観測です。

でもね、蓉ちゃんは水川邸と生きることを選んだよね。

菖太との約束
「必ずここに戻ってくるから、だからヨウちゃん、それまでこの家を守ってよ」

もう……何も言えない………(T_T)



菖太はほんっっとにいい子だよ。蓉一とって大切なことが何かをきちんとわかって、サポートしてくれる。

自分が本家に戻る代わりに取り壊しを中止させたって、一瞬菖太は犠牲になってくれたのかな~って思ったけど…。

でもたぶん違う。今のこの子なら、お父さんともお義母さんとも新しい関係が築けるんじゃないかな。もう大丈夫だよね。


1つだけ、回収されなかった伏線。カムアウト問題。
でもこれも、柏木さんが気づいてるならいいかな~と思った。(「君は蓉一のことだけ考えてればいいんだよ」)
ほんとは桜井さんにきちんと話してもらいたかったけど…。そこまでは入らなかったのかな;


すごく長くなってしまったので、小冊子の感想は別記事にしますねf^_^;


そしてほんとに最後ですが…

「ふたりで蒔いた種は、まだ咲かない」

そうかもしれない、お庭の芙蓉はまだ咲かないのかもしれない。

でも私は、2人の間に花は咲いたと思いました。
2人の握った手から、2人の抱き合った姿から。

2人がお互いの心に蒔いたたくさんの小さな種達が、ひとつの花になって咲いたように見える。

桜井さん、枯らさずに育てることができたね。


そして蓉一って子の花も、ほころんだなと思った。
「…はい」ってはにかむ笑顔、桜井さんにお前の画が好きだよって言ってもらった時の顔。
桜井さんにしか見せない顔。少しずつだけど、咲いてきたな~って。

どっちの花も、これからまた風に吹かれて、雨に打たれて、たくさんの太陽を浴びて、大きな大きな綺麗な花を咲かせるんだろうなぁ。

花を咲かせる為に、これからも2人で一緒に頑張って行くんだろうね…。

何も言うことはない、余韻の残るすごくいいラストでした。
胸がいっぱいになった。。。

最後まで見届けられて、ほんとに良かったです。



この作品を届けてくれて、日高ショーコさん、ほんとにありがとうございましたブーケ1

蓉一も桜井さんも水川邸も、愛しくてたまらない、大切な宝物になりました。

私にもたくさんの種を蒔いてくれた作品でした。

もう続きを待つことはないんだな~と思うと淋しい気持ちでいっぱいだけど、この本を開く限り、いつでも水川邸に戻って来れるよね。

こんな場所をくれて、ほんとにありがとうございました。*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆



読んでくれてありがとう(^-^)/黄色い花
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