ジンと猫は呼ぶと来ない (花音コミックス)/芳文社

¥650
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あっちこっちでこれ大好き~!と言い散らかしてますがw、今いちど、

私これめっちゃ大好きです!!

もう、なんと言っても
マリが大好きなんですーーーーーッッドキドキドキドキ

今のところ読んだBL本のキャラの中で、一番好き!!!(≧▽≦)
「向日性のとびら」で出て来た瞬間、心臓射抜かれてしまいました。

マリの魅力はなんと言っても、その佇まいの美しいことキラキラ
2次元の人に恋するのに、これ以上の理由がいるかしらww

特に横顔が最高。
サラッサラの長髪に見え隠れする鼻や首筋、鎖骨がもう、たまらんですよ。
唇ピアスが超絶色っぽい。
祐介を見下げる目にゾクゾクする。
メガネかけられると腰が砕けるww

それにこの人、殺し屋なんですよ。裏家業が。
なのに!!
なのにですよ、恋人でもない男にパシられてるんですよ。これでもかって言うくらいww

殺し屋なのに、パシられ屋。
このギャップに萌えてしまいましたね~~( *´艸`*)
こんなに美人なのに、超口悪いしねw
こう、両極端な属性を合わせ持つ人にめっぽう弱いんです、昔からww

いやもう、ほんともう、マリすごく大好き。

私、祐介ばりにマリのこと愛してますよww(←ウザイw)


……一通りマリへの愛を叫んで落ち着いた所でw
お話の内容的には、ジンとマリの日常をマリ目線で描かれています。

特に大きな事件が起こる訳でもない、なんてことない日常なんだけど、その中で描かれているのは、マリのジンに対する名前のつけられない微妙な気持ち。(ちなみにジンとマリはくっつきませんww)

この作品てこの微妙さ加減が、賛否両論あるみたいですね~。
でも私は大好きですよ。雰囲気いいし、ガッツリハマりました。

思うんだけど、十人読んだら十人が同じ感想を持つものよりも、十人読んだら十人十色の感想を持つものの方が、読み物として面白いんじゃないかな~と個人的には思いますね。漫画でも小説でも
「考えるな。感じろ」でww、各々感じちゃっていいと思うし、私はそうゆうの好きです。

それにSHOOWAさんの作品て、いつもほんとにキャラが生きてるな~って感じます。
キャラが紙面の上で自由に動いてるとゆうか、自由じゃなきゃこんなの描けないでしょってゆう作品も多いw
この「ジン猫」は特にそう。

あとSHOOWAさんて、自分が描きたい物を描きたいように描いてる感じがすごくしますね~。
読者の求めるものじゃなく、自分の描きたいものを自由に描くってゆうスタンスが、見ていて気持ちいいです。
だからこうゆう賛否両論なものが生まれてくるんだと思うんだけどw、私は好きですよ。「イベリコ豚」とかもね、ほんと自由に描いてるな~と思うw

それに、いつもすごく楽しんで描いてるな~って伝わってきます。
私がSHOOWAさんが好きだから余計そう感じるのかもしれないけど、作者が楽しんでなくて、読者を楽しませる事はできないよね。
そうゆう所もこの方の魅力の一つなんじゃないかな~と思います。

画がめちゃくちゃ上手いわけではないし(魅力的だけど!!)、ストーリーが熟考されてて唸らされるとゆうわけではないんだけど、キャラが紙面で生きてる、その点においてはSHOOWAさんはスゴイと個人的には思います。


またもや前置きが異常に長くなりました…f^_^;
マリへの愛を叫んでたら、いつのまにかSHOOWAさんへの愛を叫んでましたねww

とにかく私をアツくさせるSHOOWAさん!!
私のSHOOWA熱はしばらく続きそうですww


※以下感想ネタバレします。ご注意下さい※

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パリの下町で情報屋として蠢くジンと、その相棒で殺し屋でもあるマリ。
2人は幼なじみなんだけど、マリはジンにパシリのように扱われてますw

お話はジンが彼氏(リオリカ)を家に連れ込んでる所に、マリが偶然鉢合わせする所から始まってます。
でもこの彼氏、実はジンの同業で商売敵(ジャネロ)の弟なんです。
しかもジンはこの商売敵と報酬でたまに寝てるんですね。いわゆる兄弟どんぶりってやつでしょうかwビッチだねぇ~w
一方マリは、昔組織で一緒だった大嫌いな男・祐介と再会し、しつこくつきまとわれます。

1人は淋しいからと、いろんな所へ愛を配るジン。そんなジンをマリは心配します。
「そんな生き方してたら 必ず報復が来る」
マリの予感は当たり、ジンは報酬でジャネロと寝る事になりますが…とゆうお話。


このお話を読んだ第一印象は、出てくる人がなんだかみんな、淋しい人だな~でした。
みんな本音が見え辛いし、普通のBL本のようにハッピーなオーラは全くないんですね。
ジンとマリはくっつかないしw
でもそこが、逆にすっごくリアルだな~と思った。

あと登場人物がそろいも揃ってイケメンなのに、うきゃっドキドキとなった~。
ジンマリはもちろん、リオとジャネロも相当カッコいいよね( ´艸`)ラテン系っぽくて。
前にも書いたけど、この骨格の違うイケメンを描き分けるSHOOWAさんの技術はほんとにブラボーだと思う。めちゃくちゃ魅力的な画ですよ。


マリはね~、「向日性のとびら」で出て来た時にはもっと荒くれ者かと思ったんだけど、この作品では意外にソフトな人だと判明してw、そのギャップにヤラレタ(´д`)

だって殺し屋なのに、パシられてるんだよ。ジンだけじゃなくて、他の人にもww
たぶん頼まれたら嫌って言えないんだろうね

ドMって言うけど、私はただ単に根が優しい子なんじゃないかな~と思った。
ピッピの世話したりさ。良い子じゃん。

こんな子がなんで殺し屋なんてやってるのかな~と思うんだけど、それはひとえにパパ・ダニエル(「パパ’s アサシン。~龍之介は飛んでいく。~」)のせいでww
ここの経緯もうちょっと詳しく読みたいな~~。アサシンの方でもいいからよろしく頼みます!!

あとピッピとのお話も続編読みたいです。相当痛い話になりそうだけど…。

ピッピが飼ってた魚が死んじゃって、川に流すんだけど、「(故郷には)生きてたって辿り着けない」って言う所にツキンと胸が痛みました(´_`。)これって自分と重ね合わせてるんだよね…。
そんなピッピの側にいてあげるマリは、ほんとに優しいと思う。

あとどうでもいいようなことだけど、「ジン猫」後編の扉画のマリがめっちゃ好き!!
これ拡大して部屋に貼りたいくらいww
この画は風を感じるし、パリの街を闊歩するマリがすんごく自然で超カッコイイです(*´д`*)ハゥ


さて、マリに再会してしつこく追い回す祐介。
コイツ(←w)昔マリをレイプしてて、出てきた時は最悪だな~と思ったけど、読んでくうちにだんだん可愛くなってきましたねw
たぶんSHOOWAさんも、祐介描いてるうちに楽しくなってきちゃったんじゃなかろうかww
マリたんはラリってないとツンツンな~のだ~って、笑ったわww
フランスパンッ!!されちゃう所も不憫だったww
マリに嫌われて毒吐かれまくってるのに、全然こたえてない所もイイ。
マリは祐介に愛されちゃってもいいかな~とチラッと思いますけどね。


ジンは前作「向日性のとびら」に引き続き、ほんとに猫っぽかったですね~wすごく自由人だし、誰もこの人を縛る事はできないんじゃないかな~と思った。

マリに「お前はそこまで人間を好きになったことない」って言うんだけど、この人こそ本当の愛を知らないんじゃないかしら。
恋人にはほんとは誰が一番好きなの、とか聞かれちゃうし、リオが一番だよって答えても全然信用されてないし……なんか切ないよなぁ(´д`) ほんとかわいそうな人だな~と思った。

あとジンは、ジャネロと寝る時にズラを外されるんだけど、ここのコマがなんとも言えなかったな~。
色気はもちろんすっごいんだけど、ズラを取られたジンてすごく無防備とゆうか、傷つきやすい子供みたいに見えて、たまらない気持ちになりましたね。


私マリも好きだけど、ジンも大好きですドキドキ
目線の色気がハンパないし、ビッチなホクロもたまらないw

でも「向日性~」とこの「ジン猫」2冊読んでも、ジンてつかみどころがない印象。
この人がほんとは何を考えて何を感じてるのか、すっごく興味があります。
今度はジン目線でスピンオフ描いて欲しいな~。「マリと犬は呼ぶとすぐ来る」でもいいからwww


登場人物全員がいまいち何考えてるかわかりにくい中で、ジンの恋人・リオリカは一番素直な顔をする人でわかりやすかったですね。
この人がジンとお兄ちゃんが寝てる時、聞こえないはずの耳を塞ぐ所が切なかった。

あと、お兄ちゃんに(ジンの相手は)お前じゃ無理だって言われた時の、傷ついた顔。
私リオがお兄ちゃんを刺しちゃうんじゃないかと思って、すっごくドキドキしましたよ~(・・;)
とりあえず何事もなかったけど…。
でもこの兄弟もこのままでは済まない気がしますね。


さて、この本の見所はなんと言っても、
ジンがマリに「報酬が欲しいの? 口止め料?」と言った後の2人のにらみ合い。

2ページに渡って無言のにらみ合いが描かれてるんだけど、ここはほんとに映画のワンシーンみたいで、見応えがありましたね~。
すごく斬新な見せ方だったし、SHOOWAさんのセンスが爆発してた。

たぶんすごい速度で頭が回転してるだろうマリと、顔色ひとつ変えないジン。

このシーンで何を感じるかは人それぞれだと思うけど、私は一瞬マリが傷ついたんじゃないかな~と思いましたね。ジンに他の男と同じように扱われた事に。

傷ついたし、驚いただろうし、せっかく心配してやってるのに報酬が欲しいのか、って言われて腹も立ったと思うんですよ。
でもマリは何も言わずに、ため息ひとつついて出て行くんですね。

最後のパシリの場面もそうだけど、マリはいつもため息ひとつついて、ジンを許すんです。

この子自分のことクズって言うけど、そんなことないよ~、あなたは単に優しいだけだよ、って声を大にして教えてあげたい!!


そして、マリはやっぱり、ジンのことを友達以上に想ってるんじゃないかな~と思います。
ピッピにお前昨日客の吸ってないだろうなって言った後に、すぐにジンのことを思い出したり、仕事仲間にジンのことばっかり愚痴ったり。
でもそうゆう気持ち、自分では気づいてないんですよね。

対するジンも、恋愛感情かどうかは別にして、マリは特別な存在なんだと思います。
ジャネロとのことがあった後、さすがのジンも少し落ちたと思うんだけど、そんな時に電話するのはやっぱりマリなんですよ。用件はパシリだけれどもww
「鍵開けとくから入ってきてくれ」ってゆう言葉が、すごくそれを表してると思う


こんな風にこれからも、ジンは何かあるとマリを呼び出すんだろうな~。
それに呼ばれてほいほい来るマリが、ものすごく健気で愛しい。

この2人にはやっぱり、特別な絆を感じますね。



ベストカップル賞のブログの方でも書きましたが、この2人がこれから恋愛に発展してもしなくても、恋愛してその後別れたとしても、2人が離れて暮らしてる所は想像できない。

ジンとマリは、私の中ではニコイチな存在。
これからもずーーーーーっと一緒にいて欲しいな、と心から願う2人です。



…この作品で描かれているのは、友達以上恋人未満の微妙な心。
その微妙な気持ちをこの雰囲気で描ききったSHOOWAさんは、すごい人だな~と思います。

そして物語がどこにも着地してないだけに、読後になんとも言えない余韻が残りましたね。
こんな余韻のBL本も珍しいんじゃないかな~と思いました。



*****

さてさて長くなりましたがw、その他の収録作品をさらっと。
順番は違いますが、先に『題名のない妄想会』

ジン猫本編がもやっとした印象だったのを、この描き下しが見事に吹き飛ばしてましたね~~www

ここはひとえに、マリたん、タンにもピンあるの!?ってことでw、ビックリしましたよ~。
ここのえろは相当えろいね。ごちそうさまでしたw祐介の妄想だけどww
それに祐介のだきまくらがふざけ過ぎww

カイ少年と、シスベケット・ロリータコンプレックスwとの合コンは、これはもう完全にファンサービスでしょうwうきゃっとなりました( *´艸`*) この合コン参加したい!!
個人的には、シスがジンマリのキスよりもズッキーニに夢中な所がツボだったww

その後のマリの妄想ですが、もうさ、私的には2人が一緒にいればなんでもいいわけですよww
リバでもしたらどうかな?←w
たまにはジンが男になってもいいんじゃないかと私は思いますけどねw

そしてダブルマリは、私も写真撮りたいーーーww
ここの最後の一コマはすごく暗示的ですね~。ジンとマリのつかず離れずの関係性をよく表してるな~と思った。



『謝罪』

過去をぬぐえずに前に歩き出せない先輩を、献身的に支える後輩。
ドS攻めを描こうとしたのに心的Mになった、と作者さんが言ってますが、まさにその通りだと思ったw
こんな良い後輩が近くにいてくれるんだもん、この先輩が前を向ける日も近いんじゃないかなと思う。



『残像』

「Non Tea Room」のアーサーのスピンオフ。
前作の印象ではアーサーって嫌なヤツだったけど、この人も可哀想な人だったんだな~とゆう感じ。
ただこの人は弱くて残酷なので、自分で蒔いた種かな~とも思います。
とにかくこの後レンジが幸せになって良かった。私レンジ大好きだから。



『幸せになるのだっ!』

んふふ…これはもう、SHOOWA節炸裂してますねwww
コメディーでところどころぶっ飛んでますが、実は奥の深い話。
SHOOWAさんて、壮大なテーマほど茶化して描きたい人なのかな~と思うww



**********


思い入れがある分、いつもにも増して、とっちらかった文章になってしまいましたf^_^;

でもこうゆう読者に解釈を委ねられてる作品て、読めば読む程味の出るスルメみたいなもんだと思うんですよw
なのでまた思うことがあったら、書き足していこうかな~と思ってますクローバー





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