「へぇ…四暗刻ですか、惜しいなぁ」
「何が」
「トムさんの腕がですよ、殺すには」
「ふん、やはり外道だったか」
「そうですよ最高の誉め言葉です」
橘は拳銃を取り出し銃口を俺に向けた
「一つ教えてくれ俺の推理は当たっているのか」
「いいでしょ、真相は少し違いますが…鷹巣は足を洗おうとしていたんですよ、チンピラならともかく、幹部が足を洗うのは、他の子分にしめしがつかない、オジキは考えた挙げ句に、俺にこの弾きをくれた…後はほぼアンタの推理通りだが、真理は俺が殺したわけでは無い、あの女は自殺をしたのさ」
「じゃ何故万智を殺したんだ」
「万智は僕を揺すったんですよ結婚しないとバラスってね、元々鷹巣を油断させるために利用しただけですから」
「一也は何故殺した」
「ああ、カズさんは本気で真理に惚れてたみたいでね、自殺に追いやった組織を潰すと息巻いたんですよ、それでオジキの逆鱗に触れたんですよ」
「工藤の命令でお前が殺ったんだな」
「ええ…トムさんにも死んで貰うしかない無いようですね」
橘は再び引き金を引こうとした
「まあ…待てよ、俺が全く手を打たずココに来てると思うのか、外を見ろ警察に囲まれている」
「ハッタリでしょ、店長覗いて見てください」
店長がドアの鍵を外すと、先ず鈴木が入ってきた
「橘涼太、木村和也殺害容疑で逮捕する」
橘が一瞬鈴木に気を取られた時、俺は牌を握り奴に投げ付けた
牌は顔面に命中奴は銃声と共に仰け反った
俺は素早く動き奴の顔面へ拳を一撃
奴は床へ勢いよく倒れた
俺は奴を押さえ付け銃を奪った
奴は駆け付けた警官に手錠を掛けられ観念した
「最初から僕をハメたのですか」
「そうだな、携帯電話で鈴木刑事に連絡を入れてただけさ…オマエの話は全部筒抜けだった」
「クソ、そうでしたか、気をつけないと狙われますよ」
「そうかぁオマエが捕まった以上手は出してこないだろ」
こうして俺のマンションで起こった奇妙な事件は解決した
工藤昇が逮捕されるかどうかは分からないが
兎に角暫くはグッスリ眠れるだろう