この隙のない(自分でいうか?)アルバム「ANTHEMS」の中で「TO YOU,FOR YOU」というバラードがあるのだがこれはとある女性に捧げた曲である。ただ彼女はもう既婚者なので詳細はあまり書けないが概要だけでも記しておく。願わくば彼女がこの記事を読んでくれることを祈りながら。彼女のことは前々から「いいなぁ」と思っていたけどなかなか知り合いにあるチャンスがなかったが、大学の卒業間際にたまたま電車の中で一緒になりその時に背水の陣で強引に声をかけてお友達になってもらった。その後、僕と彼女との共通の友人を通して電話番号を教えてもらい、これまた強引に電話した。だけど凄い性格の良い子で話し相手になった。それからは何週間かの週末に彼女の家に電話をしていた。初めは敬語を使っていたのだが彼女の方から「敬語でなくて良いんじゃない?」とまで言ってくれた。とある女優にそっくりな物凄い美人だったから当然、その時に彼氏はいたのだけれどそれでも話し相手になってくれた。そして初めて武蔵野のCD「LIVE96-98」がリリースされた時に当然、彼女にも送ったのだがご丁寧にお礼のお手紙まで頂いた。そして彼女がいよいよ婚約という時を境に当然向こうも電話に出なくなり、こちらも電話を控えた。本当に彼女の優しい心には今でも感謝している。ロクでもない大学時代だったが唯一の良い思い出である。あの時の彼女が僕の命を今日まで繋ぎとめた、と言っても過言ではないだろう。良くも悪くも今はオンラインの時代であるが、こうしてこういうことを書いて「もしかして」見ていてくれるかも知れない可能性がある、という面では有難い。今では僕の内面はどんどん病気が進行して退廃の極みだが書く曲はその当時と比べたら雲泥の差である。この場を借りて彼女にお礼を記しておきたい。本当にありがとう。僕が正気でいられるのも彼女とのほんの少しの期間だったけど想い出があるからだろう。ここだけの話、僕は心臓に欠陥がありもうそんなに長くはない。それでも彼女との短い期間だった話したアレコレでこの世に未練はない。