僕の学生時代の「七不思議」の1つに「怖い先生にやたら好かれる」というのがあった。中、高、大としてそうだった。しかも高校では高3で「退学処分」の問題を起こしながらも生活指導の怖い先生、日本史の怖い先生が「まぁ今回はこの話は俺んとこで止めて上にはいわねーからお前も頭冷やせよな」とかでナンとか大学に入れた。大学でもこわいフランス語の先生がいたのだがやたらに「今村君、ストーンズ一緒に行かない?」とか「最近はどういうの聴いてる?」とかはたまた「今村君、今日授業はここで終わりにしたい?それとも未だ10分ぐらいあるから続ける?」とか訊いてくる。僕は僕で「じゃぁキリがイイとこで今日はここまでで」とか言ったら先生も皆も笑ってた。えこひいき、そのもの。しかもみんな他の生徒には厳しい、というか怖い先生だった。本来ならばメジャーデビューかなんかをして先生ンとこに感謝の気持ちとして何か持って行くべきナンだろうけど。生憎お先真っ暗な人生なので今でも感謝こそすれ具体的には何も出来ないのが現状。でも不思議だよなぁ。散々な目に遭ってきたのでよほど同情をそそる存在に見えたのかもしれない。