僕の膨大な曲達の中で「とりあえず」一番人気な曲は2,006年ぐらいに書いた「流星群」というバラードなのだが正直、自分としては「何故?」という思いの方が強い。この曲は曲も歌詞も15分で浮かんだ。もっと良い曲は沢山あると思っている
のだが。


ただこの曲の2番のブリッジ部分の歌詞「取り戻せぬ過去に振り回されて、想いが届くことはなかった」というところは実は僕が一番抱えている病的な死活問題の要因で、それでいてまた生きる促進力にもなりうること、つまり自分の本質の内容をどの曲のどの部分より一番適切に書いていることだけは実感している。

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とある世界的に超有名なロックアーティストが心身ともにボロボロの時に書いたバラードの1節も後からまともに自分が立ち治ったらその曲のオープニングの歌詞が一番自分の本質を適切に現わしていた、ということもあるし。そういうことは珍しくないのかも知れない。

ただ曲や歌詞が出来る時というのは本当に時と場所を選ばない。僕が5年ほど前にただただ浮かんだことを形にした「笑顔を見せて」という曲があってコレは初披露した時から今に至るまでお聴きくださる方々には非常に評判が良くて泣いている方々もいることも多いぐらいの曲なのだが、正直に書くと僕はこの曲が好きじゃない。好きじゃないのに形にした、というところで既に「曲」というものは元々目に見えない形でどこかに存在して誰かを通じて表に出るものだ、ということを如実に証明する何よりの証拠だろう。しかも使っているコードは文字通り3コード。