朝、一回、起きた時は正直、自分を疑った。実は昨日、鬱が酷くて13日分の量の睡眠薬を過剰摂取して寝たから、もう嘔吐物を喉に詰まらせて呼吸が出来なくなって逝くだろうと思っていて、まさか起きることなんかない、と思っていたからだ。


身体が良くも悪くも睡眠薬慣れしているのだろう。普通なら少なくとも救急車を呼ぶような状態にはなるはず。ただ弟夫婦の入籍日に俺の命日が同じになる、というのもちょっと普通の思考経路ではない。昨日が特別におかしかったのだと思う。


しきりに周りは入院を勧めるが、僕の病気はそういうモノで回復するレベルではない。本当に

行き場が無い。以前はその行き場を求めていたが、今はそれを求めようとする気力もない。もっと早く自分に絶望しなければならなかった。


19歳の絶望時に決着を付けておくべきだったのだ、と後悔。