僕の書いた曲には良くも悪くも極端なモノが多いがその端緒となった曲にまんま「人間失格」という曲がある。コレはバンド武蔵野時代に書いた曲で最初は曲だけできていて歌詞は後付けだったが当時のメンバーが「人間失格」なる曲名を聞いて「あ、そこまでイっちゃいましたか…」と呆れていたのを思い出す。事実、僕と太宰は何気に共通点が多い。悪い意味で。その「人間失格」の曲の最初に「恥の多い人生でした」という前口上で始まるのだが、妙にハマっていて気持ちが悪いぐらいである。乱暴に書いてしまえば僕と太宰、というより戦前小説家と当方は悪い意味で共通点が多いのである。同系党で言えば坂口安吾もしかり。僕の曲に「五右衛門」という人気のある曲があるがこれは最初はまんま「堕落論」という曲名であった。何がどう間違って「五右衛門」という曲名になったのかは良く思いだせないがとにかく当方の曲は良識層から見たら(聴いたら)実はロクなモンではないのである。「俺には生きる意味がない、I KILL ME」と歌う「THE END」はまさに自殺を図る直前に書いた曲だし。戦後の華々しい流行作家のそれとは違い僕の表現スタイルは、ま、音楽と小説というだけでも大きく異なるけれど全然噛み合う共通点が無い。避暑地もしくはリゾート地に豪華な仕事場を設けて時の流行を追いかける、もしくは作るなんていうこととは大きく違う。そんな僕も実は未発表の小説が書きかけであるのだが、その書き始めた時期は今から20年前19歳の大学生の時である。「壁の穴」というタイトルであまりにも暗いので途中で執筆を辞めている。ただ実話が混じっているので辞めたのかも知れない。とにかく僕の曲の「人間失格」は実は評判が良い。良い意味で笑ってウケてくれる人もいれば心配する方もいらっしゃるがとにかくこの曲を書き上げた時には妙な高揚感があった。というわけでOK MUSICの方に「人間失格」をUP致します。

http://okmusic.jp/#!/works/21457?n=%E4%BA%BA%E9%96%93%E5%A4%B1%E6%A0%BC  で聴けます。元々は武蔵野のお蔵入りなった迷作「ミュージックハラスメント」の1曲目でした。日々自分に最近問いかける。1.ナンで俺はこんなに孤独を感じているのか? 2.いつからこの寂寥感に汚染されたのか? 3.いつから俺は死の願望に取り憑かれて早死にしたくなったのか? じつのところ総ての項目に同じ答えはあるんですが書けませんhttp://diskunion.net/jp/ct/list/0/72340933


「人間失格」作詞:今村敦&太宰治 作曲:今村敦                     


恥の多い人生でした…

THUNDER ROAD、突っ走り

VANISHING POINT、消え失せる

NIGHTNIGHT、眠れずに

99(NIGHTY,NINE)、あと1つ…

揺れる誘惑に足を踏み外し

心取り乱し、明日を踏みにじる

抜け出せぬ己の世界に、

捨てきれぬ己の総てを

月光の下で、歩けど、歩けど

人間失格、人間失格



I MY ME、狂い出し

SHOUT TO SHOUT、叫び出す

BLACK&BLUE、傷だらけ

DAY BY DAY、堕ちてゆく

使い古された、ヤイバ、振り乱し

トコロ構わずと、当り散らしてる

衰えぬ炎の光に誘われて、足を踏み入れる

朝日を仰いで、祈れど祈れど

人間失格、人間失格、人間失格、人間失格

生まれてすみません…