「お前みたいなのは、
じゃじゃ馬っていうの!」
……(☆_☆)
男に、言われた。
普段は、
保育士なんて印籠があるから、
『優しいひと』
『おしとやかなひと』
だなんて、
思われがちだし、
いつしか、
自分でも、
そう思い込んでたのに…だ。
じゃじゃ馬~

反論しようと、
口を開けかけた瞬間、
これまでの様々が、
脳裏を駆け巡る



若い恋のとき。
ちょっとやんちゃな彼氏、お酒飲んでは、
誰彼と殴り合いの
喧嘩をしていた。
決して、グレ子でもなく、むしろ、
お堅いお家で、
お嬢のように育った私。
喧嘩なんて、
大人のするものじゃない、と信じる私は、
毎回、
その殴り合いの中へ
飛び込んで、
「わぁー!
やめろぉーー!
すぐ殴るのは、
弱い奴がやることだぞー!」
と、
自分も、倒れたり、
ぶっ飛んだりしながら、
仲裁に入ったものだ。
彼氏には、
「男の喧嘩に入ってくる女は、お前が初めてや」
と、
呆れた顔されるし、
喧嘩の相手にまで、
目を腫らした顔で、
「兄さん、頼もしい姉さんで、いいっすね」
と、
賞賛?されるし、
やっぱり、
ただのおしとやかでは、
なかったかも知れないと、今頃思ってみたり…。
喧嘩して、
別れ話の出た彼に、
会いに行くために、
女子寮の金網も、
鉄条網も乗り越え、
擦り傷と裸足で、
真夜中の道を、
彼の家まで走った。
破れたスカートと、
傷だらけの私の足。
彼は、
黙って消毒したあと、
「こんな無茶苦茶な女と、別れられる訳ないやろ」
と、
鼻をすすりながら、
頭なでなでしてくれた。
じゃじゃ馬だって、
恋するし、
やり方は、
ちょっと荒っぽいけど、
じゃじゃ馬なりに、
女の子の気持ち、
精一杯なんだ

私を、
じゃじゃ馬と言った、
目の前にいる男が、
フフッと笑う。
「お前には参るわ」
参るだなんて言わずに、
まぁ、
ここは、
ひとつ堪えてみて。
だって、
あなたには、
まだ、
私の本領発揮、
見せてないもの

