10. 知名度ランキング、ストーンズはトップ3の圏外

1965年のエレキギター。これはたいていの高校生にとっては金塊みたいなお宝だった。


日本の高校生の99.9%がトイレのモップや校庭の竹ボウキをエレキギターの代わりにしていた頃だ。これをエレキのスリー・ナインと言ってとても純度が高い。


ステージをやるごとにエレキギターをぶち壊していたザ・フーのピート・タウンゼント。
彼が若い頃を振り返って言ってますね。「児童ポルノを見たのは映画を撮る勉強のためだった」って。


ん? これは2003年の話か。失礼失礼。


彼は当時を振り返ってこう言ってます。「俺たちが駆け出しの頃は1 回ステージを演るごとに赤字だった」って。


あれはネタでもヨタでもなんでもない。青天白日のもとの真っ赤な事実だった。とにかく当時のエレキギターの価値を今と比べると段違い平行棒もいいところです。



高校の文化祭で同級生がテケテケテケをやった。僕が身近でエレキギターの音を聞いた初体験がこれ。高2の時だった。メンバーは昨日の記事でも書いた、医者や電器店のドラ息子たちです。


高校の体育館で初めて聞いたテケテケテケの音。懐かしい。ベンチャーズの“パイプライン”やアストロノーツの“太陽の彼方”。


当時はベンチャーズはもちろん、アストロノーツでさえローリングストーンズより名が知られていた。

知名度ランキングを作るとしたら、ビートルズ、ベンチャーズ、ビーチボーイズ、アニマルズの順だ。


このころのストーンズはビートルズの話題にくっついてくるブスなボーカルがいるバンド。そんな感じだった。今となっては信じられないことですが。


[続く]