「Memphis Skyline」

これはJeff Buckleyについての歌なんだ。僕は彼が嫌いだった。初めてニューヨークに来たとき、彼は"Sine"を演奏してた。彼は僕と出演契約してくれなくってさ。何年かして僕がファースト・アルバムを出したあとで彼に会ったんだけど、彼の暗さと脆さ。これに僕は衝撃を受けた。

そのあとLeonard Cohen の"Hallelujah" ("Shrek"のサウンドラック用)をカバーしたんだけど、そのころ僕はまだジェフのカバーを聞いてなかった。 彼が死んだあとさ。聞いたのはね。体を揺さぶられるような感じだった。この声が永遠に失われたんだ、そう思ってね。今でもすごく哀しいと思う。僕たちはもう彼と一緒に歌うことができないんだっていうことがね。





「Waiting For A Dream」


僕たちはずっと待たされてるんだ。依然としてね」ウェインライトは歪んだ笑いを見せながら言う。

「こないだの選挙から垣間見えた唯一の希望の兆し。それは大統領執務室にいる人食い鬼について書いた僕の詩がいまだに有効だってことさ。それだけだね。僕が言えるのは。 世界はあまりに野蛮でバカげたものになっていて、みんなはベッドのお時間に興奮するしかなくなってるんだ。


「Crumb By Crumb」

これはあんまり良く知らない男のコについて書いた曲なんだ。僕の友達とデートしてたんだけどね。その男のコが僕だったらって考えて、それを詩にしてみたんだ。自分ではない人に特定のクオリティーを与えることで歌を作る。そんな方法の典型的な例さ。ある意味、僕はこの歌を彼に向かって歌ったんだ。でも歌ってるうちに、これが彼につ「いての歌だってことはすっかり忘れてた。どっちにしろ、このことを彼は知らないだろうけど。


「Old Whore’s Diet 」


この歌はちょっと頽廃的な暮らしをしてた時期の経験からできた曲さ。何日も仕事づけになってて、ふと気がついたらホテルの冷蔵庫のなかにあった古いチャイニーズ・フードを食べてたんだ。これは年とった娼婦の究極のダイエットだな、なんて、ふと思ったんだ。