●このインタビューの準備のために僕は初めて君のバイオグ ラフィーを読んだんだ。それまでBelle and Sebastianの音楽を君の人生と結び つけて考えたことはなかった。これってどう思う?

「何だって構わないよ。"音楽を聴きたいのか、それとも歌詞の意味を知りたい のか、ハッキリしろ"なんて言いたくないしね。今はオンラインで日記を書いて るから読んでほしいね。そういえば、昔、"God of Online"に匿名で投稿したこ ともあったな」

●時々Belle and Sebastianの歌の中で使われる宗教的なモチーフは本当に面白 いと思うよ。何ていうか、クリスチャンであるという"罪"が君に降りかかってく る、というイメージだよね。ところで、君はもともと信心深いタイプなのかな? でなきゃ、教会の管理をしているうちに宗教に興味が湧いたとか?

「信心深いほうだろうね。君も祈るべきだと思うよ。別に罪の許しを請う必要は ないけど。生の喜びを分かち合うのは素晴らしいことだ。そうだな、神は騎兵な んだよ」

「誰もがイエスを愛している。彼は偉大なる神話の英雄だね」

●「Dear Catastrophe Waitress」のライナーノーツだけど、あれはスチュワー ト・マードック描くところの「A Day In The Life」だ。そうだろ?

「ああ。そんな感じさ。良い一日だった」

●Feltはポップ・ミュージックの歴史から不当に無視されてると思わない?

「多分ね。まあ少なくとも僕は彼らの音楽に本当に感謝してるよ」

●君の「Stay Loose」という曲はまるでThe Policeみたいだ。もしかして君は Stingにとりつかれてる?

「別にとりつかれちゃいないさ。でも、Gordon(Matthew Sumner)はElvis CostelloやIan Dury、Kevin Rowland と並ぶ80年代の偉大なソングライターだと 思ってるよ」

●先日の「Don’t Look Back In Anger」フェスティバルで、君は「If You’re Feeling Sinister」を演奏したよね?あの曲は今や Belle and Sebastianにとっ て最初のポップ・クラシックだ。そんな風に言われるとプレッシャーになるかな ? そうだ。それよりさ、音楽シーン全体に困惑させられるようなことがあるん じゃないの?

「いや、全くないね。他人の意見は気にしないから、プレッシャーを感じること もないよ。自分自身を批評するようなことはあるけどね。それと、"If You’re Feeling Sinister"がクラシックだって言われ始めたのはごく最近だろ。だから あまり実感がないんだ。まだ結論も出てないしね」

●君たちはTodd Solondz 監督の映画、「Story telling」のサウンドトラックを 作ったけど、今後新しいサウンドトラックを担当する可能性はあるかい?

「ある・・のかな?」

●L.A.でよく聴いていた曲をいくつか教えてよ。

「Don’t Stop Believin’ / Journey 」、「The Shoop Shoop Song」 、 「Borderline / Madonna」、「The Crimes Of Paris / Elvis Costello」、 「Reflections / The Supremes」、「Girls Just Want To Have Fun / Cyndi Lauper」、「Build Me Up Buttercup」、「Brilliant Mind / Furniture」、 「If Se Knew What She Wants / The Bangles」[完]