前回、
今日はその責任を取ってきっちり解説いたしますね。
まずは、このストーリーをお読みください。
幼児教育者をしていた女性がいました。
彼女は10年の教師生活で、ある疑問をもっていました。
それは、この世に生を受けてたかだか4.5年の子ども達なのに、余りに大きな違いがあるのはなぜか、ということ。
自信のあるなし
意欲のあるなし
笑顔のあるなし
なぜだろうなぜだろうと10年考え続け、出した結論はコレです。
・親が与える家庭環境の差に違いない。子どもにはできる限りのすぐれた環境を整えなければ。
そんな彼女が妊娠し、出産し、ママになりました。
もう、どんなママになるか想像つきますよね。
育児本を読みあさり、今昔の子育て極意をインターネットで調べまくり、自分の母親ではまだまだ足らず、ひいお婆ちゃんにまで事細かにインタビューし、ありとあらゆる子育ての情報を集めまくりました。
家庭環境が大事!家庭環境が大事!と言い聞かせながら…。
そしていざ実践。
母乳が良いときけば、母乳信者に。
湿疹に強い薬は良くないときけば、我が子の顔が真っ赤にただれているというのに、ひたすら薬拒否。
食べ物が大切ときけば、添加物を排除したオーガニック信者に。
行き着いた先は早期教育。
赤ちゃんの脳は吸収が凄まじい時期。
やれ右脳活性化だ、やれ感覚教育だ、となるわけです。
大手幼児教室しかり、家庭でできる早期教育の教材しかり。絵本にいたっては数百冊揃えました。そんなこんなでかれこれ100万以上のお金をつぎ込んで彼女は理想のママを追求していきます。
毎日0歳の我が子に向かって数十冊の読み聞かせ、漢字カードフラッシュに、ドッツカードフラッシュ。
すると見事なまでに成果が出ます。
1歳そこらの赤ちゃんでも75+68なんて計算が一瞬でできちゃうんです。
うちの子天才だわ!
と舞い上がりますます熱が入る。
やがて、毎日のルーティンがこなせない日には焦りが湧きます。
どうしよう、1日空くと取り戻すのに3日かかるわ…。やだ~。風邪なんてひいてる場合じゃないわよ。なに?今日はご機嫌斜めね、やりたくないの?
イライラ。あ~、今日はうまくいかないな、イライラ。うまく子どもの気持ちを乗せられない私はダメなママだなぁ。。。と。
これだけじゃありません。一端、幼児教育者なんぞかじってたもんだから、逆にめんどくさい。
頭だけ使ってちゃダメよ。自然体験も大事、運動も大事、遊びも大事…。
1日の中に予定を盛り込む盛り込む。
それができないと、またイライラ。
予定をこなせない私はダメなママだなぁ。。。と。
でも、このイライラは更なる負のスパイラルを招くのです。
イライラしてるくせに、それを出しちゃいけないと思ってるわけです。ホント、幼児教育者ママ、めんどくさい。
内心では怒鳴り散らしたいのに、幼児教育界のセオリーが邪魔をするんです。
「感情的に子どもを叱ってはいけない」
↑コレが邪魔をして、怒りさえ上手く出せない。
イライライライラ。イライライライラ。
出す場所がないーーーーーーっ‼︎
100万円払ってイライラを増幅させてるわけです。
100万で私はダメなママだなぁ。。。の称号を買ったようなものです。
そして、へとへとになった彼女は
星野トチローさんが主催する自然育児学校にたどり着きます。
この自然育児学校は
「極限まで不自然になってしまった今の世の中に生きながらも、できる限り人間本来の本能や力を呼び覚まして、親子で幸せになっていきましょう。自然な育児をしていきましょう」というコンセプトです。
ここで彼女の心は洗われていきます。
自分がいかに形に囚われていたか…。
頭でっかちだったか…。
もっと柔らかい頭になりたい…。
我が子に愛を伝えたい…。
なのに、またも壁にぶち当たります。
自然に我が子を育てられていない自分はダメなママなんだ…。
うまく子育てしたいのに、できてない…。
ここでも彼女は自分に烙印を押すのですねぇ…。
そんな漂う藻のごとくヨレヨレ状態のときにfacebookでサトリさんという人の投稿した記事が目に留まります。
「自分を愛し、信じることのできない人間が、
他人を愛し、信じることはできない」
…………。
これを読んで彼女は
「あぁ、私はありのまま我が子を信じることができないでいたんだ。だからアレもコレもと外からの情報で我が子を作り変えようとしていた。
でも、それは突き詰めて考えると、私自身が自分を愛し、信じることができていないからなんだ。」
とものすごく納得できたんです。
自分に自信がないから、自分から湧き出た直感で子育てができない。
外からの情報に振り回されて、コレが良いと聞けば試し、アレが良いと聞けば試す。で、成果がでないと我が子に苛立ち、自分はダメ親なんだと肩を落とす。
周りが上手に子育てしているように見えて、焦る。
また自信がなくなる。。。の繰り返し。
とことん自分に自信がないんだなぁ。
なんでだろう。
って。また行き詰まる。
そして、サトリさんつながりで大島由香さんに出会うんです。
“自分を知る”お手伝いを生業にしている人です。
ここで彼女は自分を知っていきます。
私という人間は
何に喜び、
何に悲しみ、
何に優越感を覚え、
何に劣等感を感じているのか。
そしてそれは、自分のどの経験が積み重なってそう形作られたのか。
今、自分を苦しめている出来事があるとしたら、その「苦しい」と感じる感覚を形作った過去のねじれにまでさかのぼって、そのねじれを解いてゆく。
それは、今までの自分の劣等感や黒い感情がほどけていく感覚。あるいは、その黒い感情すら愛おしいと思える感覚。
そして、それがあるから今の自分がいるんだ、という繋がりを味わう。
過去のしがらみと過去の物差しで生きてきた自分とサヨナラし、
「今、ここ」
の自分で生きられるようになる感覚。
私は世界で私ひとりなんだなぁ。
他の人にはなれないし、なろうとすること自体必要ない感情だったんだなぁ。
ワタシって愛おしいなぁ。
文字にすると当たり前のことなんだけれど、今までの自分は頭の上をスーっと通りすぎるだけで、身体と心では分かっていなかった。
それを彼女は
自分史を紐解くことや、潜在意識を学ぶこと、
ヒプノセラピーや、タッピングセラピー、ジェム体験を通して、だんだんと腑に落としていき、実感していったのです。
目に見えるものだけの情報に偏りがちな現代社会に生きながら、その便利さや快適さを取り入れつつ、更に目に見えないもののエネルギーや恩恵も感じて、周りと調和していく。
そして自分らしく生きる。
自分を信頼して生きる。
こんな夢物語な生き方を手に入れたのです。
たくさんのお金も投資して、たくさんの労力も投資して、たくさんの気付きがあって、今があります。
ムダなことなどなく、すべてが私にとって必要な体験でした。
森の木々や生きものたちは、それぞれが精一杯命を開かせている。だから生態系は保たれているわけです。
あらゆる命がみんな
杉になりたい!
と願ったらどうでしょう。
花粉症の人が増えるどころか、生態系は維持されず、動物はもとより人間だって滅びるでしょう。地球、更には宇宙だってなくなるかもしれない。
だから、この世にあるものでムダな命はひとつもないんです。
杉は杉として命いっぱい 杉の一生をまっとうする。
蟻は蟻として命いっぱい 蟻の一生をまっとうする。
だから、地球は回っていられるのです。
だから、宇宙はあるんです。
同じように私はワタシとして命いっぱい私の一生をまっとうすればいい。
私の遺伝子を信じていい。
ワタシを信じていい。
自分を信頼していい。
そこから初めてもっている可能性が開花するんです。
自分が信じられないうちは何をやってもダメです。
たとえ少しばかし成功したとしても、違うんです。あなたの力はそんなもんじゃないんです。
自分が信頼できたらびっくりするくらいのワタシになるんです。
そこに行き着くと、毎日が幸せに満たされます。
イライラしても、クヨクヨしても、そんな自分もいいじゃないって思えます。
ここに行き着けば、どんな方法を選択しても大丈夫になります。
正しいか正しくないかの選択ではなく、
楽しい方、心地よい方へと選択できるようになります。
母乳だろうがミルクだろうが
森で遊ぼうが幼児教室に通おうが
自分を信頼できているママが選んだ方法なら、我が子にとってベストなんです。
楽しんでその選択をしていますから。
ママが自分を信頼していますから。
そして、我が子へも
「あなたはあなたの命を100%まっとうしてこそ幸せ」
という眼差しを向けられて、子どもを信頼できるようになりますから。
だから、
母乳育児を唱える人も、
ミルクの栄養素を研究する人も、
自然体験の大切さ訴える人も、
幼児教室で右脳の大切さを説く人も、
みんな間違ってないんです。
どれもその通りなんです。
どれも高い志しと情熱をもって発信されている素晴らしい方法なんです。
あとは、選ぶあなた次第なんです。
世界にはすべて用意されているんです。
あなたが幸せになる材料が。
あとは、あなたがどういう心待ちで選択するかだけなんです。
この世の中に溢れるありとあらゆる情報から、自分が心地よいものを選べばいいんです。
世間体にまみれて、誰かと比べて、曇りまくったレンズは外してしまおう。
楽しんで、直感で選べばいいんです。
そして、何度でも選び直せばいいんです。
レンズ曇ってるなぁ。
直感が鈍ってるなぁ。
なにが自分にとって心地よいか分かんないなぁ。
楽しい選択ってイマイチぴんとこないなぁ。
という人は、
「自分が今どこにいるのか分からない人」
ではないですか?
何がしたくて、何に向かっていけばいいのか分からない。
何が幸せなのか分からない。
こんな人は、今の自分の思考の場所、心の場所を見つけるところから始めませんか。
ストーリーに出てきた彼女は、育児休暇の6年で、もがきながらもがきながら、自分の居場所を見つけました。
身体は現在を生きながら
思考は過去に縛られていた自分。
引っ張られていた自分。
そんな自分に気がついて、今までの自分を労って愛して解放していったら、未来を展望しながら「今、ここ」を生きられるようになったんです。
地に足のついた幸せを感じられるようになったんです。
だから、
改めて断言します。
究極の子育て、とは。。。
自分が楽な子育てです。
あなたが、本当のあなたに出会って、信頼できる自分を取り戻す。。。
身体も心も楽に軽やかになる。。。
そうなるお手伝いができたらいいなぁ、と。
それが、今の私の「未来の楽しみ」です。