日はまた昇った。
彼は次の日、ゴルフだった。
眠れない夜を過ごし、起きていた私に
じゃぁ行ってくる・・・
と、上目づかいに言いながら出かけた。
昨日の今日で、普通に
遊びに出かけるのはすごいと感心してしまった。
昼間、仕事をしている私に彼はゴルフ場から
「大丈夫?」
と、メールしてきた。
大丈夫なわけがない。
腹が煮えくり返りそうだったが、
「仕事に問題ありません」
と返事をした。
帰ってきた彼は疲れていたが、
私にはそんなこと関係なかった。
とにかく話すことしか頭になかった。
が、彼は話しをしたがらなかった。
何もかも秘密にしたがった。
彼はそれが私への優しさだと考えていた。
何も知らない方が幸せ。
しかし、私は知りたがった。
浮気そのものではなく、
彼の気持ち、彼の心、彼のすべてを。
ゆきと別れるつもりのない彼にとっては、
私の質問は面倒以外のなにものでもなかった。
その後、毎日のように
聞きたい。
言いたくない。
知りたい。
必要ない。
と、果てしない平行線の話し合いは続いた。
2人はいつも疲れていたが、
私は泣きはらした夜でも
次の日はきちんと仕事に行った。
彼は子供が帰るまで寝ていることがザラだった。
早い段階で離婚だと思ったのに、
なぜこんなどうしようもない奴の
くだらない言い訳や、
平行線の話し合いを重ねたかというと、
別れたくない。
家族を守っていきたい。
と、彼が言ったから。
それを信じたかったから。
