日はまた昇った。

彼は次の日、ゴルフだった。

眠れない夜を過ごし、起きていた私に

じゃぁ行ってくる・・・

と、上目づかいに言いながら出かけた。

昨日の今日で、普通に

遊びに出かけるのはすごいと感心してしまった。

昼間、仕事をしている私に彼はゴルフ場から

「大丈夫?」

と、メールしてきた。

大丈夫なわけがない。

腹が煮えくり返りそうだったが、

「仕事に問題ありません」

と返事をした。

帰ってきた彼は疲れていたが、

私にはそんなこと関係なかった。


   さいかのブログ ~私はこうして殺された~-17-4


とにかく話すことしか頭になかった。

が、彼は話しをしたがらなかった。

何もかも秘密にしたがった。

彼はそれが私への優しさだと考えていた。

何も知らない方が幸せ。

しかし、私は知りたがった。

浮気そのものではなく、

彼の気持ち、彼の心、彼のすべてを。

ゆきと別れるつもりのない彼にとっては、

私の質問は面倒以外のなにものでもなかった。


その後、毎日のように

聞きたい。

言いたくない。

知りたい。

必要ない。

と、果てしない平行線の話し合いは続いた。

2人はいつも疲れていたが、

私は泣きはらした夜でも

次の日はきちんと仕事に行った。

彼は子供が帰るまで寝ていることがザラだった。


早い段階で離婚だと思ったのに、

なぜこんなどうしようもない奴の

くだらない言い訳や、

平行線の話し合いを重ねたかというと、

別れたくない。

家族を守っていきたい。

と、彼が言ったから。


それを信じたかったから。