「初体験」
甘美でそことなく儚い言葉。
たった一度でも嬉し恥ずかしの経験してしまうと、もうその言葉は使えなくなってしまう。
枯れてしまった花はもう二度と咲かない。
発してしまった言葉は二度と取り消せない。
経験してしまったことは二度と初体験出来ない。
それこそが「初体験」という言葉に僕が魅了されてしまった理由であろう。
そうです。
齢26にして最近もまた新しく、嬉し恥ずかしの「初体験」をしてしまった訳です。
つい先日、釣り童貞だった成年けいたはルアーと共に釣り童貞を漆黒の海に投げ捨ててやったのです。
勢い余って釣り糸が切れ、友人から借りたルアーが深海の海に呑まれて謝る羽目になってしまったのはまた別の話。
それ以降は落とし釣りという、素人向けの釣りしかやらせてもらえなかったのは内緒だ。
不貞腐れぶつぶつと世の中の不平不満をこぼしつつ、踊るように舞う煙草の煙を眺め、沖縄の夏の夜にピッタリのオリオンビールを乾いた喉に流し込んでしばらく……
その時は来た。
引いてる?
このブログの読者が……?
いや!俺の竿がだッ‼︎‼︎
「ん"~じゃらほいっ!」
釣れた!
何これ?
感動で前が見えません…T^T
この写真だと小さく見えるけど実際見たら小さいよ!
その後も何匹か釣れたけど全部が全部小さく見えるけど小さかった!
釣りって楽しいのですね。
気づけば朝。
楽しかったのでまたやりたいです。
しかしその時にはもう「初体験」ではなく、「はっ⁈釣り?あ~やった事あるけど余裕だったわー」と釣り童貞の時の気持ちを忘れてしまっているのだろう……。悲しい性
俺は例え老人になってもそういう大切な物を忘れない人になりたい。
あと優しい人になりたい…
ここでCM
もうちょいで発売のNEWアルバムいい出来だよー
釣り童貞を失ったけいた