2月の頭に白木蓮が生けられた
なんとも固そうな蕾の白木蓮
咲いて欲しいけど
こんなに凝固では生けられた状態で開花はしないだろうな…とちょっと蕾を触って思った
割と断定的に
白木蓮が生けられる少し前にやたら或る人に会いたくなった
細く繋がっている或る人に会いたいと思ったのは知り合って五、六年になるけど初めてで
全く理由が無いので
理由が無い事が頗る苦手な私は
潜在意識が働いたのかポロポロ友人にその事を話して
自分でつくれない理由を片手に会いに行った
何かお変わりがありましたか?
と聞かれて、お変わりが無い事にモヤモヤしている私は
お変わり御座いません
と言うしか無かった
いつも話す前から決めつけてしまいがちなとるに足らない自分の近況を
こんな抽象的かつ駄文ですいません…
と思いながらも
その人のあいづちと声のトーンでスラスラ言葉を引き出される
今の自分でも分からない悩みを聞いては
具体的な言葉で返してくれる
不思議なくらい自分でも分からない事を言葉で形にしてくれたり
私には丁度良い目に見えない優しさがいつも練り込まれる
いちいち丁寧に
普段もらわない言葉と提案と語りに
少しスッキリして珍しく腑に落ちた
私が片手に用意して持ってきた理由がこれでもかというくらいにちっぽけでポツンとしている
ちっぽけすぎるけどコレが無かったら今も無かった訳で
もうお前には頼らない私になるよ
と心にしまう事にした
或る人は
うん、変わってなくて良かった
変わったけど変わってなくて良かった
と言った
変わって無い事に危惧していたけど
そう言われてまぁ良いか…良しとしよう
と思えた
好きな事をして生き生きしていた自分を懐かしんでは物足りなさそうな私を汲んでくれたのか
サヨナラをした私に何も告げず
自分でも忘れていた物を聞かせてくれた
間違いでは…と思ってしまうくらい忘れていて不思議な気分になった
でも間違いなく私だ
押し付けで無い優しさに
大人になって恋愛以外でこんなに涙を流したのは初めてかもしれない…
くらいにポロポロポロポロ泣いた
嬉しいような悔しいような気持ちで泣いた
それからしばらくして生けてある白木蓮が咲いた
花が咲いたら綺麗だな、、、
くらいにしか思っていなかった白木蓮が
特別になった
今年のここで咲いた白木蓮を忘れない