フッ……我が旅立ちの日に相応しい晴天の空……。木々のさえずりさえこの勇者を讃えているかのよう!いざ参らん!新たな伝説を作るために!
家に入って壺の中を調べたくらいで自警団を呼ばれるとは……。フッ、しかしこれで「勇者が壺を調べた家」として、あの家も伝説に残るだろう……。
待て!森の奥に潜む魔物って……だいたい今の俺のレベルよりちょっと強いくらいが相場だろう!?あれは……ちょっと……見るからに強すぎないか!?
フッ……数多の戦いを乗り越えて、俺は自分の実力を知った。だがいつか、真に人々から「勇者」と呼ばれるその日まで……俺は旅を続けてゆくのだ!