インドネシアのジョブジャカルタやバリ島に行ってきた。遺跡はいずれも整備されており、道路も整ってきている。経済力がついてきていると感じた。

以下、別件である。「書評」転載する。

 

『暴君』に支配されたJR東

 

 牧久著『暴君』は面白い。帯には「機関士に憧れた少年から『革マル派』最高幹部、JR東日本『影の社長』へ」とある。動労のトップだった松崎明が、いかに巨大企業・JR東日本をほしいままにし、牛耳ってきたか。 

動労は、いわゆるスト権スト(一九七五年)を起こした、暴れん坊組合である。敵対する鉄労(旧同盟系)組合員に対して、嫌がらせや暴行を働くことは、日常茶飯事であった。しかも、仕事はサボる(詳しくは拙著『拝啓動労・国労殿』鷹書房刊の参照を)。

それが、国鉄民営化にあたっては一転、改革に協力する組合に変身し、鉄労などと統一して、JR総連を結成する。これを、松崎明のコペルニクス的転向(コペ転)という。

ところが結成直後から、旧動労系が主導権を握り、穏健派の旧鉄労系と路線対立。JR西や東海、九州などでは鉄労系が脱退し、旧国労右派の鉄産労と一緒に、JR連合を結成した。いまでは、多数派となっている。

しかし、なぜ東や北海道では総連が強かった(強い?)か。共産主義イデオロギーとカリスマによる指導。脅迫と暴力。言論弾圧などによって支配してきたことが、本書で解明されている。経営側にも食い込み、人事権まで容喙してきたのだ。それがいま、東において総連からの大量脱退が起こっている。

しかし、JR九州では,総連からの偽装脱退し、連合への潜り込みを果たそうとした「加入戦術」の例もある。予断は許さない。

西岡研介著『マングローブ――テロリストに乗っ取られたJR東日本の真実――』(講談社)と併せ読まれたらよい。

(『やまと新聞』電子版「とおる雑言」2019年7月より)