西ドイツ(当時)に無事入国したものの、時間は既に深夜10時過ぎでした。
とりあえず、空港から鉄道で15分程のフランクフルト中央駅に直行です。

しかし、駅のインフォメーションはもうやっていません。
今夜の宿はどうしようか?などと考えていても始まりません。

日本から持ってきたヨーロッパ全域の鉄道時刻表とニラメッコ!
するとどうやら、フランスのパリ行きの電車があるじゃありませんか。
乗り放題のパスの本領発揮です。
すぐさま、飛び乗り、何もわからないまま空いているコンパートメントの席に
陣取りました。

パリ到着は次の日の早朝7時頃の予定です。

幸い、電車はガラガラでゆったりくつろげる空間が・・・
と言うよりコンパートメントを独り占めです。

出発してすぐの車掌さんの検札もパスを見せるだけでOK!
時々流れるドイツ語のアナウンスは全くのチンプンカンプン!
途中、ドイツとフランスの国境で車掌さんが変わったらしく、
国境越えと同時にアナウンスもフランス語に・・・
もちろんチンプンカンプンです。

しかし、電車に乗ったまま国境を越えるという初体験は
日本では絶対に体験できない事で、とても新鮮でした。

翌朝、無事パリに到着。駅にコインシャワーらしきものを発見して
試行錯誤の末、スッキリシャワーも浴びて、いざパリを探検!
と思ったのですが、空腹感が襲ってきました。
そういえば、機内食以外まだ何も食べていなかった。

さて、どうしたものか?駅や街角にはカフェやレストランらしき物があるのですが
何せ、メニューも読めない。
当時、フランス人はフランス語にプライドをもっているので
英語で話しかけても誰も聞いてくれない!などと言う人の話を鵜呑みにしていたため
英語を使う事を躊躇してしまい、もうハッキリ言ってただの ビビリ と化してしまってました。

しかし、空腹は満たさなければ・・・とウロウロ、オドオドしていると
見覚えのある看板が・・・マクドナルドです。
ここなら指差し注文で大丈夫でしょ?何て思いながら中へ入ると
カウンターの上に日本の様なメニューがない!

ハンバーガー、チーズバーガー、などなど言葉にしてみたけれどこれが
なかなか通じない。
やっと通じたのが、ビックマック!
飲み物はコーラをと注文してもこれまた通じない。スプライトならどうだ・・・
とばかりに、少し英語っぽい発音でスプライトを頼むと無事に注文終了。

マクドナルドでこの有様。普通のレストランなんか入れるのだろうか?と
思いながら空腹を満たし、いざパリ観光へ・・・と思いきや
フランスに来たからには、新幹線より速いというTGVに乗らなければと
別の駅へ直行。TGVに乗るには予約が必要らしかったので
予約用の券売機と死闘を繰り広げて、何とかスイスのジュネーブ行きに
乗り込む事ができました。

結局、この日はパリ→ジュネーブ→ローザンヌ→パリとぐるっと一回りして
終わってしましました。

ジュネーブでの昼食は・・・もちろんビッグマックとスプライトとポテトのセットです。

夕方、パリに戻ってインフォメーションで宿を探すも、なかなか思う様な宿を
説明できず、諦め。
本日二度めのTGVに飛び乗り一路スペイン国境をめざしました。
国境で乗り換えて翌朝にはスペインマドリッドに到着予定です。

またまた車中泊です。
語学ブログのつもりで始めたのですが、語学の専門的な事はまだまだ書けるレベルではないので
しばらくはダラダラ、色々UPしてみようかなと思います。

今日は自分が語学に興味を持ち始めたキッカケを。

かれこれ、ウンジュウ年前、当時旅行会社を経営していた社長さんと知り合う事があり
それとなく仲良くさせて頂いていました。自分は当時20才位でした。

ある年末に突然その社長さんから、
「○○くん、ヨーロッパに旅行したくない?」と電話がかかってきました。
したいか、したくないかと聞かれれば、そりゃ~したい!即答すると、
「正月出発の航空券が余ってるので行ってくれない?航空券代は出世払いでいいから」と。
 
後で知ったのですが、航空券のノルマがあったらしくとにかく席を埋めないといけなかったらしいです。

とは、いってもパスポートも持ってない。すぐ申請してもギリギリというタイミングでしたが、
やはり、好奇心の方が勝って、やはり即答で旅行を決めてしまいました。

用意されていたのは航空券のみ。それも往路は成田発モスクワ経由のフランクフルト行き。
復路はパリ発モスクワ経由の成田着。

フランクフルトからパリまではどうするのか?一週間の滞在中のホテルは?
などなど全く決まってませんでした。が、
何も用意せず出発2日前に航空券を受け取りに社長さんの所へ。

社長さんは一応気を使ってくれたみたいで航空券とは別にユーレイルパスという
まだ東西冷戦下の西ヨーロッパの鉄道乗り放題パスを用意していてくれました。

「じゃ、航空券とパスね!これで移動は何とかなるから!」と社長さん。
「よし、何とかする!」・・・・無知とは恐ろしいです!

ともあれ、出発です。
まだロシアがソ連時代です。用意されていたのは西側の航空機とは比べ物にならない位
ボロボロのソ連の航空機。

余っていたはずの航空券を頂いたのになぜかオーバーブッキング(予約過多)で
ラッキーにも行きはファーストクラスにしてもらいました。

ボロボロの航空機とはいえ、ファーストクラスはファーストクラス。食事も席も
初めての海外旅行の自分には十分でした。

成田を午後1時位に出発。9時間かけてモスクワで乗り換え。
何度も言いますがまだソ連の時代です。モスクワの空港は照明も暗く
イミグレーションでパスポートチェックをしているのは、銃を持った兵隊さんでした。

アメリカと対立していた大国の首都の国際空港が、
どこか日本の田舎の駅のような雰囲気だったのが印象的でした。

乗り換えも無事に済み、一路フランクフルトへ。モスクワまでの長旅に比べたらアッと言う間の
2時間ちょいのフライトで無事、当時西ドイツの首都フランクフルトに到着しました。

荷物は手荷物だけという軽装でしたので、そそくさと入国審査へ。
凄く、ドキドキしていました。何か聞かれたらどうしよう?
ところが、審査は驚く程簡単でした。JAPANの表紙の赤いパスポートを見せると
「そのままどうぞ」と言う感じで中さえ見ない。

え~、入国スタンプも押してくれないの?
思わず「Stamp,Please!」・・・・これが初めて外国で発した外国語でした。
NHKのラジオ講座は先週から新年度が始まってるんですけど、
PCのストリーミング版がサイトにUPされるのは一週間遅れで一週間分UPされます。
決まった時間に聞けない人にはとても良いサービスですね。

初めてラジオ講座で語学を学んだのは、かれこれ・・・年前。当時はこんなサービス無かったので
毎日早朝、ウトウトしながら聞いていたものです。

語学の勉強にはきっと後者方法のほうが、良いのかもしれません。
理解しようがしまいが、毎日続ける事が大切だと思ってます。 が・・・
 
やはり便利な方を選んでしまう!!
ストリーミング方式では自由な時間に勉強できる反面、怠け心が悪さをする恐れもあります。

6ヶ国語とは、ラジオ英会話、ドイツ語、フランス語、スペイン語、中国語、韓国語です。

はたしてどうなることやら・・・