愛は最高の奉仕だ。
みじんも、自分の満足を思ってはいけない。
―――太宰治
まぁこれはついったーの太宰治botから引用したものですけどね。
ううーん、実にこの通りかもしれない。
母がこう言っていた。
「自分が幸せになりたくて結婚するんじゃなくて、この人を幸せにしてあげたいと思って結婚すると、結構うまくいくらしいよ。わたしは幸せになりたくてパパと結婚したからうまくいかなかったのかしらね、うふふ。」
かばんのほつれが朝起きたら直っていた。
お母さん、あなたは母の鏡です。
普段は馬鹿にしたりしているけれど、心の底では誇りに想っています。
わたしはあなたのもとに生まれてよかった。
ありがとう。
青いアパートを夕陽が朱色に染める。
その光景は、ぞっとするほど美しかった。
一人暮らしするならやっぱり青いアパートがいいな、なんて思いながら朱い空を見てみた。
夕陽がまんまると、空にひっついていた。
半熟卵みたいにおいしそうだったもので、夕陽を食べることを想像しながら家路を歩いた。
半熟卵はもう遠くのビルやら何やらに沈みそうになっていて、食べる前に床に落としてしまったような寂しい気持ちになった。
団地の端っこのエレベーターを8階まで上る。
8階から見た半熟卵は、まだ床に落ちていなかった。
それでも埋められない寂しさを持って帰った。
きっと、わたしは半熟卵を食べれない。
「こんなまま何歳になれるんだろうか…」なんてよく聞くけど、多分その歳が終わる頃になってどうにかその歳になれるのではないだろうかと、思う。
わたしはあと数時間で18歳になるわけだけど、わたしは17歳になれたのだろうか…ちょっとあやしい。
18歳。
なんだか、この響きがちょっと恥ずかしく感じる。
バイバイ、17歳。