いいんだ善逸。
お前はそれでいい。

ひとつできれば万々歳だ。
ひとつのことしか出来ないなら、
それを極め抜け。

極限の極限まで磨け。



刀の打ち方を知っているか。

刀はな、
叩いて叩いて叩き上げて、
不純物や余分なものをとばし、
鋼の純度を高め、
強靭な刀を作るんだ。


善逸、極めろ。
泣いていい。
逃げてもいい。

ただ諦めるな。

信じるんだ。

地獄のような鍛錬に耐えた日々。

お前は必ず報われる。
極限まで叩き上げ、
誰よりも強靭な刃になれ。

ひとつのことを極めろ。





善逸の師匠、
じいちゃんの言葉。



人にできることは、
限られている。


一人ひとりにも
できることは様々で、
できる量も違う。


自分はできることが少ないと、
悩んでいる人も多いだろう。


善逸もそのひとりだ。

ひとつの型しかできない。

隊員としては、
落ちこぼれだと呼ばれても
致し方ない。


でも、じいちゃんは
それでいいと言った。


ひとつのことでいいんだ。
それを究めれば、
誰にも負けない武器になる。


自分の得意を生かせ。

人の得意を生かせ。


それが必ず報われる日はくる。