2012年12月18日、中国政府は、邪悪組織(カルト教団)と当局が認める「全能神」の信者400人あまりについて、「世界が終末する」というデマを全国に故意に流したとして拘束した。新華社通信が伝えた。
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陝西省では最近、「世界終末論」を利用しデマを流し、自らの教義を広めようとする「全能神」信者が出現し、活動を活発化していた。
カルト教団「全能神」は、女神を頂点とし、その下に祭司、教会大区、小区、支教会と枝分かれしている組織体系。布教方法は「人間関係のしがらみを利用して信者を増やす」というマルチ商法と同じ手法で、一方通行の「ツリー構造」になっている。いったん入信すれば、本名を明らかにすることは許されず、お互い偽名で交流する。公安部門や政府部門に見つかると「破門」される。布教する者は、いかなる通信ツールを利用することも許されないのが普通で、面会する時には、誰かが送り迎えする。
カルト教団「全能神」は、「東方閃電」「実際神」とも呼ばれる。その教義はキリスト教の「聖書」を引用、派生した内容だが、「キリスト教」の名を語り、違法活動を行っている。
「全能神」は、1970年代末、米国から中国に入ってきたカルト教団「The Shouters」から派生して誕生した。創始者である趙維山(ジャオ・ウェイシャン)氏は、もともと「The Shouters」の幹部だったが、仲間割れして組織から離れ、「全能神」を創始した。「全能神」は、「キリスト教」という旗印のもとに、キリスト教から派生した「東洋に鳴り響く稲妻」、あるいは「全能神はあなたを救う」「子羊とともに新しい歌を歌おう」などいったまやかしの説を唱え、不法な布教活動を続けてきた。
このカルト教団は、エホバが統治する「律法の時代」とイエスが統治する「恩恵の時代」はすでに過去のものとなり、「全能神」が統治する「国家の時代」が到来したと説く。神が東洋女性の姿を借りて生まれ変わり、中国に降臨し、人類に審判を下す。そして、「世界が終末する」と公言し、「全能神を信じる者だけが救われ、信じない者や排斥する者は全員、『稲妻』に打たれて死ぬ運命にある」としている。また、「現在の中国は、没落した帝王の大家族であり、大きな赤い竜(中国共産党)が支配している」と政府を攻撃し、「神の指揮のもと、この大竜と戦わなければならない。竜を滅ぼし、全能神が統治する国家を創立するのだ」と信者を扇動している。(提供/人民網日本語版・翻訳/KM・編集/内山)
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