今日も漫画描きに励む僕…。厄介な事が起きた。キャラクターの独り歩きである。
台詞や構図ページ数を決めるのに作るネーム。この時点で選んだ言葉と原稿用紙に描き始めた、キャラクターが勝手に台詞を変えてしまう事がしばしば起こるのだ…。そんな物無視して描いてしまえば良いと、お思いの方もおられるでしょうが、コントロール不能に陥る事も有るのだ。
16ページ8回にわたる物語を下描きの下描きの段階、つまりネームで描き上げたとしても、本原稿の時になって、以前より良い台詞が浮かんでしまうのだ…推敲が足りないと言われればそれまでだが、その時ベストを尽くした筈が、長い間買い続けたキャラクターは、土壇場になって、本音を吐く物だったりする。
そうなると、何度も読み返した筈なのに言う事を聞いてくれない(笑)。最悪の場合、数ページ戻って台詞合わせをしたり、描き直しになる。一人の人格を持ってしまうと、監督の言う事を聞かない我儘な俳優になる…。完全に結末まで決まっているからこそ、本音を吐くのかも知れない。
野球漫画の大家、水島新司先生も、ドカベンで山田太郎が三振する筈のコマで、余りに良いスイングが描けてしまった為にホームランを打たせてしまった事が有ると言う…。正に筋書きの無いドラマだ。
そんなこんなで、独り歩きしてしまったキャラクターに翻弄されつつ、頭をひねるハメになった僕である。