2年3年前に同じ精神科のとある40代男性と友人になりました。
病院とSNSだけの付き合いが急速に深まったのは昨年の2月。
彼のアパートに出入りする様になりました。
病院で親しくしてLINEを交換している知人は数人いますが、ほとんどやり取りはありません。
ましてやお互いの家を行き来するなんて事はその友人男性が初めてでした。
その友人男性は今はリモートワークしていてデイケアには通っていませんが何人か他に友人がいます。
昨年のいつ頃からだったか、その友人男性に新しく中年女性の友人が出来ました。
Mさんといいます。
友人男性から彼のアパートで、そのMさんの事をよく聞かされ、病院で彼らは何時も一緒に行動するので何時の間にか私も少し話す様になりました。
Mさんは既婚で小さなお子さんがいるのですが、彼女が精神科に昨年通う様になって1級の障害者認定を受けてから旦那さんの態度が一変し、家庭内別居状態になったそうです。
知人男性は病気の他にその夫婦間問題の相談も受けていた様です。
Mさんは旦那さんに無視されて家に居場所が無く、昼間は買い物やパチンコで時間を潰し夕方から夜まで友人男性のアパートで過ごす様になっていたそうです。
そんなMさんの旦那さんが、10年前に私が勤めていた老人ホームの同じ部署の先輩だったと知ったのが今年の2月。
狭い町、不思議な縁ですね。
そして私も友人男性の陰で彼女をサポートする様になりました。
急速にMさんとの仲が深まったのは今回上旬。
知人男性と3人で昼食を取った日からです。
それから頻繁に友人男性のアパートで3人で会う様になりました。
アパートからファミレスに移動して3時間とか話したのも一度きりじゃありません。
短い間でしたが急接近して、いつのまにか自分がMさんに好意を抱いている事に気づいたのは一昨日の夜。
ただ彼女は家庭内別居ですが既婚者。
迷いましたが昨日の昼間に友人男性のアパートを訪問して、その事を話しました。
友人男性は何となく気付いていたらしいです。
そして、相思相愛っぽい事も。
だけどやはり彼女は既婚者で、でも離婚する可能性もあるので暫く3人で会って友人としての仲を深めれば良いのでは？
と言う事になりました。
彼女が夫婦関係が修復するのか離婚するのか分かりませんが長期戦になりそうだったので。
事が急展開したのはその後、昨日の夕方。
友人男性から緊急の大事な話がある、と電話が来ました。
私が友人男性に相談している同じ時間にMさん夫婦にMさんのお父さんを交えて話し合いが持たれ、離婚が決まったとの事。
Mさんは複雑な家庭事情でお父さんはこちらに居るらしいですがお母さんは都会に。
正式な手続きはまだ掛かるようですが、取り敢えず暫くMさんがその都会のお母さんの所に行く事になりました。
友人男性は、「もしかしたらそのまま都会に残って、これが最後の別れになるかもしれない」とアパートで3人で会う機会を作ってくれました。
ひとしきり彼女の話を聞いた後、ギリギリまで迷いましたが、彼女に私の想いを伝えました。
友人男性も居る前で。
女子中高生が友達に付き添わされて好きな男子に告白するのと変わりませんね。
でも、もしかしたか最後のチャンスかも知れなかったので。
ここで一つ、恥ずかしい話をします。
実は私は彼女居ない歴＝年齢のヤツです。
53年生きてきて女性とお付き合いした事が一度もありません。
人を好きなった事は何回かありますし、女性の方から好意を持たれている様な雰囲気も何度かありました。
けど自分のコンプレックスや自信の無さで、今までずっと自分から遠ざけてきたのです。
精神障害者という括りにされ仕事を失ってからは完全に諦めていましたが、数年前から何となく「このまま独りは寂しい。自分の状態を受け入れてくれて、あまり歳が離れていない、一緒に居て楽な、そんな、熟年老年を共に過ごす対等のパートナーが欲しい」と思い始めていましたが、中々そんな出会いはありませんでした。
Mさんと急接近したのは1ヶ月足らずですが、「この人なら」と思えました。
私の想いは拒否されず受け止めてもらいました。
ただ、彼女はお父さんはこちらに居ますが一緒には暮らせないらしく、障害年金も12月まで資格がないのでこちらに残るのは厳しそうです。
多分、お母さんの居る都会へ移るでしょう。
私と結婚すれば私の実家で暮らせますが、離婚して間もないし、お互いの家族を説得して理解を得る必要がありますし、だから友人から始めてって事で時間が掛かります。
その間の無収入の彼女の生活の問題は大きいです。
彼女はこの街が好きだと言ってくれました。
だから可能性はゼロではありませんが極めて難しいでしょう。
一緒になれるか分からない遠距離恋愛は続きません。
電話やLINEやSNSで友人として続ける事は出来るかもしれませんが。
都会でまた新しい人と出会って彼女が幸せになるなら、その方が良いと思います。
人生53年。生まれて初めて女性に告白した。
その想いを受け止めてもらえた。
自分にとってはそれだけでも進歩であり充分です。
短い、でもとても濃密なこの1ヶ月でした。