東日本大震災からちょうど
10年が経ちましたね。




当時は高校1年生で
地元の兵庫県にいたので
少し大きな地震がきたかなという
くらいのものでしたが、


私にとってこの地震は
絶対に忘れられない出来事です。














ご存知の方もいらっしゃると思いますが、
私は高校を中退して
宝塚音楽学校に入りました。



それがこの震災の年です。



宝塚音楽学校の受験が始まったのは
地震が起こった約2週間後からでした。














倍率が20倍以上という狭き門で
毎年たくさんの女の子が受験するので、


受験会場には溢れんばかりの
女の子たちが集まります。


そして受験番号順に並ぶと











何箇所も空く番号がありました。



それは被災地に住んでいて
会場に来れなかった子たちの番号です。














わたしは運良くその年に合格しました。



でももし被災地にいた子たちが
何もなく受験できていて、
その中にすごく素敵な子がいたら
私は合格してなかったかもしれない。




宝塚音楽学校に行かずに
普通の高校生として過ごしていたら



10代から仕事をすることも
自立するために家を出ることもなく
ぬくぬく生きていたかもしれない。













それがどうなっていたかなんて
今はもう分からないけど、


あの地震がなければ
私の人生は違っていたかもしれないと


宝塚音楽学校に合格したときから
今までずっと思っています。













被災者の方、
大切な人を亡くして辛い想いをした方、


後遺症やトラウマが残って
今でも苦しい想いをしている方が
たくさんいる中で


私はあのとき合格したことを
純粋に誇らしくは思えません。













親の夢を叶えたい一心で
宝塚音楽学校に入ったから


自分自身の気持ちとしては
やっぱり何か違うことがしたいと思って
宝塚を辞めてしまいましたが、





もしそのとき受験できなかった子たちに
何かできることがあるとしたら


命と人生を大切に
生きていくことだと思います。














わたしは人前に出るのも
人と話すのも本当はすごく苦手です。


でもご縁があり今は人前に出させて頂く
お仕事をしていて、


応援してくださる方、
SNSを見てくださっている方などから
『かこちゃんを見ると元気が出る』
と言って頂けることも増えてきて、


わたしも生きてる意味があって
ちゃんと誰かの役に立ててるのかなと
思えるようになりました。














東日本大震災だけではなく、
大切な命は毎日のように
たくさんなくなっています。


自ら命を落としてしまう人も
たくさんいるけど、


それは生きたくても生きれなかった人に
本当に失礼なことだと思います。





死ぬという選択をする前に
できることは絶対にある。


だから命を大切にしてほしいです。














新型ウイルスという
見えない敵と戦う時代になってしまって


生きていても辛い方も
たくさんいると思います。




でも生きたくても
生きれなかった人に比べると


まだ生きれていて、
明るい未来になる希望があることは
幸せなことだと思いませんか?














辛いのはひとりじゃありません。


だから大切な命を支え合って
生きていける世の中にしましょう😊


東日本大震災から10年。
そして新型ウイルスと戦う今だからこそ
お伝えしたかったことを
ブログにさせて頂きました。