
さて
翌日はフレキシブルに動けるように高松駅からの指定席切符は買っていませんでした。


で、早々と出発することになり
朝7時のオープンと同時に朝食会場に

そこで初めて さぬきうどんも食べました。
そして…香川と言えば
オリーブ
オリーブグラッセなる物を食べました。 (^o^)
美味しかったので
ホテルの売店で 土産に買おうかと思いましたが…
スペイン産でした

さて
その日は 朝から雨予報でしたが
夜中の内に降って 朝から快晴!

折り畳み傘も必要ありませんでした。
私 お出掛けすると大体 大雨で
先日も
わざわざ遊覧船に乗りに出かけたら大シケで欠航だったり

旅に出ても今までに経験したことの無い様な記録的なゲリラ豪雨にあったりと
とにかく雨男



でも…彼女は晴れ女なので今回はそちらが勝りました

で、
高松駅から
世界初の振り子式気道車
四国特急【しまんと】号に乗車!

二両編成でしたが…
2000系と

N2000と云う…変な組み合わせでした

そして…
車内で出発の時を待っていると
隣のホームに
まさかの
観光列車【四国まんなか千年ものがたり】号が入線してきました


しまんと号の出発間際だったので
【四国まんなか千年ものがたり】号の秋バージョン↑の先頭車しか撮れませんでしたが レア物を見れて幸運でした

そもそも
この列車にも 以前から『乗ってみたい』 と話していたのですが
週末や祝日に一日一往復しか運転されないので
端から乗れないと諦めていました

おそらく…高松駅には
車内で振る舞われる食材でも積みに来たのでしょう。
で、
四国旅二日目
我々が先ず向かった先は
善通寺駅
善通寺駅からタクシーに乗り『善通寺まで』と言うと
『お寺さんですか?』とドライバーさんが口答えしてきました。
この辺りはほぼ全てに善通寺と付くからだそうです。
タクシーの車窓から善通寺の街並みを眺めていると
時間も早い所為か観光客どころか人影もありませんでした

5分ほどで寺に到着。

この善通寺は 弘法大師空海の生誕の地だそうです。
偶然にも我々は、高野山や川崎大師と、
弘法大師空海の所縁の地を巡る機会があり
今回は弘法大師空海 所縁の3大地巡りの最終章と称しました。
あ、でも 本当の3大霊跡は川崎ではなく 京都東寺だそうですが…(^_^;)
で、広大な敷地を誇る善通寺は
【誕生院】と呼ばれる西側と
【伽藍(ガラン)】と呼ばれる東側の二つのエリアに別れています。
【ガラン】エリアが先に建立され
のちのちの後世に【誕生院】が完成したそうです。
解りやすく
夢の国、東京ディズニーランドで例えて言うと…
ディズニーランドが先に開業して
後からディズニーシーがオープンして2つに分かれている感じです。
我々は、いくつかある入場ゲートの一つ
【ガラン】側の【南大門(ナンデムン)】ゲートから入場しました

お寺に入れば
お遍路さんや参拝客が沢山居るのかと思いましたが…
まだ時間が早い所為か…人影も疎らで本当にガランとしていました




で
南大門ゲートを潜り、直ぐに目に飛び込んでくるのが…
【五重塔】(国の重要文化財)

木造では、日本で3番目の高さを誇り
高さはなんと!
141フィートもあるそうです!
善通寺市のシンボルにもなっていて…
ディズニーランドで例えるなら…
【シンデレラ城】的なランドマークになっているそうです。

ここ 善通寺はちょっとした弘法大師空海のテーマパーク的なお寺で
真っ先に
我々は【写経会(しゃきょうえ)】に参加しました。
写経会は 毎月一度、 21日だけに開かれているイベントだそうです。
まず
会場の一階のショップで写経セットを買い求めました。
経本を見て書くタイプと
なぞるタイプがあり
我々はもちろんなぞるタイプを選択。
筆は…
ことわざでは『弘法、筆を択ず』と云いますが
恥ずかしながら
私は 学が無い上、
字も汚いので
兎に角 少しでも字を綺麗に書きたいと思い
姑息にも前以て“美文字筆ぺん"と云う筆ペンを用意していました

学が無くても、
字が綺麗だと少しは利口そうに見えますからね
(^_^;)で
ショップで写経を行う前の準備など講釈を聞き
靴を脱いで写経会場がある二階に上がると
入口には
得体の知れない 粉と
得体の知れない 草木が置かれていました。
説明によると…
写経には しきたりみたいな作法があり
その得体の知れない粉で手を清め
得体の知れない 枝草を口にくわえ 噛んで
吐き出し
身心を浄めてから始めるそうです。
因みに粉は 懐かしい いつだか高野山で買ったお香の良い匂いがしました。
枝はおそらく 高野槙でしょう。
で、手と口を清めてから部屋に入ると…
160畳ほどの大広間には沢山のイベント参加者で大盛況でした。
空いている席に座り
写経セットに入っていた“心得と準備"と云う冊子の能書きも読み、
その通りに
着衣を正し 姿勢をよくし
写経を書き始めました。
φ(..) 般若……
ひたすら漢字をなぞるだけですが
一文字、一文字 心の中で 声を出し 丁寧になぞりました。
φ(..)般若波…
途中 読めない漢字もあり
更に
初めて目にする知らない漢字もありましたが
美文字筆ぺんの効果か?! スラスラとなぞっていきました。“〆(^∇゜*)♪
実は私
写経をするのは
人生で二回目で
10代の頃に一度ヤらされた事がありました。
私、子供の頃から落ち着きがなく…
菩提寺の御坊さんから
“精神修行"のために写経を勧められて
ヤらされた事がありました。
確か、最初は真面目に書いていましたが
最後の方はだらけて寝そべって書いた記憶がありますが
ちゃんと寺に納経してもらいました。

で、今回は真面目に自己精神修行だと思い、心も身も落ち着かせ…
写経と云うものに本気で取り組みました。
φ(..)般若波羅…
でも
早朝起床だったため
朝、ホテルで “お通じ"をしないで出発した所為か
写経の最中に便意を催してきました

ただ透けている漢字の羅列をなぞるだけなのですが
便意の所為か?!
書き損じてしまいました

『弘法にも筆の誤り』と云う諺もあるので
誤字を気にせず、
写経を続けました。(汗)
因みに、“心得と準備"の冊子には
『たとえ、誤脱、誤字があっても、破棄したり、書き直してはならない!』と書かれていました

その理由は…
「真剣に書写したのだから…誤字もまた尊く、むしろ人間らしさがある。」からだそうです

なので、
弘法も筆を誤る!と思いながら、写経を続けていきました。
決して
ウンチがしたくなって
急いで雑になった訳ではありませんが
あっと言う間に
写経を書き終え
ふと 彼女の進行具合を覗くと…
一瞬『もう二枚目かっ?』と思いましたが
まだ前半の数行でした




そして…
この写経会の目玉は
午前10時になると
徳の高い御坊様がいらして お説法(御法楽)をしてくれると言うのです。
なぜ我々が朝早くからここに来たかと言うと…
この トークショーを観るためでした。
どんな徳の高い話が聞けるのかと思ったら
坊さんは開口一番
『最近、親戚に不幸がありまして…』と漫談の様にしゃべり始めましたが
便意を著しく催している所為か
話が全く頭に入ってきませんでした



で、坊主の話がやっと終わってから
彼女の進行具合を確かめると…
やっと半分くらいだったので 今がチャンス!だと思い
書き上げた写経を
自分だけ先に御宝殿に奉納しました。
宝殿の横には【写経水】と書かれた、得体の知れない液体がステンレス製のボウルに入って置かれていましたが
その水を飲むのか?
その水で手を洗うのか?
もう確かめている事すらどうでもよくなり…
トイレに向かいました。





一階に一般用のトイレがありましたが わざわざ靴を履いている余裕もなく…
二階の赤い絨毯の廊下の先に
徳の高い人用のトイレがありました。
^_^;ホッ
便座の脇のボタンを色々と押していくと
音姫機能が御経に聞こえ


シャワー機能は 水行の如く肛門を浄め

乾燥機能は弘法大師様の息吹きの様で

心身臀部共に清浄され
善通寺で
気持ち善くお通じが出ましたとさ

さて
写経会のあとは
【御砂踏み道場】へ。
このアトラクションは
なんと!
四国八十八ヶ所霊場巡りを
わざわざ四国全土を巡らなくても ココ一ヵ所だけで済んでしまうと言う優れもの

ディズニーランドで例えるなら…
その場で世界一周旅行が出来てしまう【イッツ ア スモールランド】的なアトラクションなのです。
どういうカラクリかと言うと…
四国八十八ヶ所の各寺院から取り寄せた 砂が
足下の絨毯の下に敷かれているそうです。
これもかつては日にち限定のアトラクションだったそうですが
今は毎日開催されているとの事です。
まず 窓口で 5円玉を100枚購入してから
第1番札所から 拝んで行く訳です。
各々寺院のスローガン的な念仏文句が書いてあり
小声で読み上げながら八十八ヶ所を巡って行きました。
各々の寺院には 蓮の華や仏具を持った姿形が異なる木彫りの仏像があり
途中、彼女は 飽きてきたのか…
バチあたりにも、その仏様が手に持っている神々しい仏具を
餃子だの、おでんに見えるだのと言い出してましたが……
無事に八十八ヶ所霊場巡りを終了しました
すると
なんと
四国八十八ヶ所霊場巡礼の“証明書"がもらえました
ディズニーランドで例えるなら…
【蒸気船マークトウェイン号】に乗ったら
乗船証明書がもらえた感じでしょうか。
ホントに四国八十八ヶ所にお遍路した気分になれました

さてさて
我々が向かった次なるアトラクションは
【戒壇めぐり】
このアトラクションは
本堂の真っ暗な地下道を100メートルもくねくねと巡る精神修行の道場なのです。
体験者のクチコミを読む限りでは
それはそれは 暗闇の恐怖で
足が前に進まない…とか
更に、
罪人は出てこれない
と…。兎に角 恐怖のおばけ屋敷的なアトラクションだそうです。
ディズニーランドで例えるなら
【ホーンテッドマンション】と云った所でしょうか…。
実は…
私はこの【戒壇めぐり】の為に
毎晩 毎晩 暗闇の中を歩く特訓をして挑みました

普段から丑三つ時に近所を散歩しているのですが
その散歩の時、目を閉じて歩く特訓をしたのです。
目を閉じ、10歩までなら どうにか歩けるのですが
10歩以上となると恐怖で 歩けず
どうしても恐怖に耐えきれず、11歩目には目を開けてしまい
するとやはり
真っ直ぐ歩いていたつもりでも方向がずれていて
電柱や家の塀が目の前にあったりと
なかなか特訓の成果が出ずにいました
でもある日
目を閉じていても 歩ける 必勝法を見出だしました

それは
両手を前に突き出し、左右に動かしながら
障害物を未然に察知しながら歩く方法です(^_^;)
まぁ
それでも
やっぱり見えない恐怖は変わらず
20歩が限界ですが
毎晩
腰を引き 両手を前に伸ばしながら歩いていたら
見事に 不審者扱いされ、警察官に声を掛けられ職務質問の対象になりましたがね(笑)f(^_^;)
さて、その【戒壇めぐり】本番。
入る前にアドバイザーから講釈を受け
左手は弘法大師様と繋がっており、
必ずトンネルの壁に触れていないといけない、と言うことでした。
因みにトンネル内の壁には一面に弘法大師様の肖像などが描かれているとの事です。
つまり壁から手が離れると弘法大師様と離れてしまい
方向も解らなくなってしまうと言うわけです。
そして…ルールがもう一つ
御題目的な【南無大師へんじょう金剛】と言いながら進むらしいのですが
その聞き慣れない言葉がなかなか覚えられませんでした


で、彼女が先頭で、左手を頼りに真っ暗な地下道に進んで行きました。
私は今はまっとうに生きていますが過去は罪人なので
本当に出てこれなくなると困るので
まず両手を目一杯広げて、トンネルの幅を確認すると
右手も壁に触れられたので
罪人が出てこれなくなる様な広いトンネルではありませんでした。
そんな事をしていたら彼女の声が若干遠くなり『早く来てょ』と。(笑)
で
このアトラクションの目玉は
トンネルの中間地点に辿り着くと
薄明かるい部屋に出て
弘法大師様が出迎えてくれるのです

【ホーンテッドマンション】なら弘法大師様の首が伸びる所ですが
ココでは
弘法大師様が我々に向かい
確か…『よく来てくれたな』的な言葉をかけてくれて しばらく話掛けてくれました。
その声とは…
弘法大師様の背格好を元にして
現代の科学を駆使してコンピューターで再現した声だそうです。
で 宝殿の横に 小さなボタンがあるのを彼女が見つけ…
よせばいいのに彼女がそのボタンを押してしまいました。
すると

また弘法大師様が
冒頭から
『よく来てくれたな…』と話し始めました。(笑)
そして…帰り道は
もう行きほどの恐怖心はなく
むしろ 弘法大師様の声を二度も聞け、精神も満たされた感じでした。

さて
この善通寺には他にも沢山の見所があります。
白雪姫と7人の小人に出てきそうな小人の地蔵郡や
必ず自分そっくりの石像が居ると言われている500体もいる【五百羅漢】や
名称は忘れてしまいましたが
触ると病気や痛い所が治ると言う仏像もありました。
そして…
西院と東院を結ぶメインストリートには
露店商の屋台などが建ち並び
さらに南北のセンターストリートにもショップが並び
ディズニーランドで例えるなら
【ワールドバザール】的なエリア。
彼女も善通寺名物のショップで何やら堅そうな物を買い食いしていました。

ディズニーランドで例えるなら
【ミッキーチュロス】と言ったところでしょうか…。
もっとゆっくりと色々と見て回りたかったのですが
本当に一日では 回りきれないお寺パークでした。
その為か
実は…この寺の中には 宿泊施設も完備されていて
ディズニーランドで例えるなら
【ディズニーリゾート】さながらの
お泊まりコースでお寺パークを体験出来るコースもあるそうです

さらに
あとから知ったのですが
善通寺には ファンクラブもあるそうで、
ディズニーランドで例えるなら
【ファンダフルカード】的な物もあり
しかも加入すると
先ほど紹介した【戒壇巡り】の年間パスポートが付いてくるそうです!
サービスも充実していますね。
(*^.^*)
あ、あと
これは最初に紹介すべき事でしたが パワースポットもあります。
境内に ひときわ目を惹く巨大な楠の木があります。

ディズニーランドで例えるなら
【スイスファミリーのツリーハウス】の様な
ロビンソン一家が この大木の上に家を建ててしまいそうな
巨大な太い幹で
樹齢は千数百年とも言われていて
弘法大師様が幼少期に木登りをして遊んでいたとも言われていているそうです。
そんないにしえの大木ですから
この大楠の周辺は 四国最強クラスのパワースポットだそうで
逆に“気"が強すぎて 具合が悪くなる人も居るそうです。
実際 彼女も 『大楠の気にヤられて体調を崩した』と次の日に言っていました。
確かに 私も 猛烈な便意に襲われましたが…。(笑)f(^^;
余談ですが 私の中の 日本最強のパワースポットは
鎌倉だと思います
昔、10代の頃に
自転車で鎌倉の寺院を巡った事がありました。
参道脇の露店で 大して欲しくもない
大仏の置物を買い
全く信心もしていない神仏を拝んでいたら…
なぜか 急に尿意を催したので
我慢出来ずその場で 賽銭箱に放尿(奉尿)をしてしまいました。





さて帰ろうとしたら…
ポッケに入れたはずの自転車の鍵が見当たらず
歩いた参道などを探しましたが見付からず
結局 大きな石を拾ってきて
鍵を叩き壊しました(汗)
帰り道は なぜか
何度もチェーンが外れ
そのたびに 自転車をひっくり返し チェーンを直し 手は油だらけ



終いにはタイヤの空気も抜ける始末。
家族も私の帰りが遅いことに心配をしたそうですが
メールもケータイもない時代。
小銭は使い果たし電話も出来なく
やっと夜遅くに家に着くと
体調に異変が起こり
高熱が出て 呼吸困難になり死ぬかと思いました


で、親に『何処で何をしてきた?』と問い質され
意識朦朧の中『賽銭箱にションベンひっかけた』と白状したら
婆さんが仏壇に向かい拝み出しました。
南無南無…南無南無。
それ以来
私は 神様仏様の存在を信じるようになり
バチや祟りも信じるようになりました。
呪いや怨霊やお化けの類いも信じるようになり
さらに
言い伝えや神話や迷信までも信じるようになりました。
話が逸れましたが
弘法大師空海にも色々と謎めいた伝説もあり
その中には
いまだに 高野山 奥の院で生きていると信じられていて
今でも 一日二回の食事が運ばれていると前に聞きました。
さらに着替えも届けられているそうです。
私も弘法大師空海様は今でも生きていると思います。
生きて、二食昼寝付の隠居生活をおくられていると信じています。
そんな伝説的な 坊さん
弘法大師空海の産まれた寺
善通寺…
本当に お詣り出来て善かったです。
因みに【善通寺】の寺の名前の由来は
弘法大師空海の父親の【善通(よしみち)】から取ったそうです。
そして…お寺にも書いてありましたが
キャッチコピーが“願いが善く通るお寺"だそうです。
ディズニーで例えるなら…
【アラジンと魔法のランプ】の様に
南無南無と手を合わせ擦ると、弘法大師様が現れ願いを善く通してくれる、
そんなありがたいお寺なのです。
(^人^)
加えて、私的には
便通も善くなるありがたいお寺です。

サンキュー コウボウダイシ
サンキュー クウカイ
ありがたい ありがたい
渼
Tug 666
チチチ♪リリリ♪



(動画撮影成功) 



















