私ね、この世界で1番暖かい温度って、36度の人の体温だと思うんですね。

「暖かさ」というものにおいて、それ以上に暖かいものはない。多分。

人が人を好きになる、ってことを考えてみると、なにがしかのきっかけがあります。

きっかけがない、という人は多分いない。

理由がない、って人も多分いない。


それは多分、その人のくれた優しさや、その人のくれた暖かさや、その人のくれた思いやりや、その人の何かによって、「俺はあの人が好き♪」ってことになる。

それね、忘れることはあると思うんですよ。

忘れてしまうことはある。

でも、消えてしまうことはないと思うんですね。

自分とその人を繋ぐ関係性において、2人の間を繋ぐ糸があったとしたら、それは必ず暖かな何かだと思うんです。

人は暖かな想い出によって繋がるし、人は暖かな想い出によって結ばれる。

だからこそ、出来るだけ暖かな何かを伝えられる自分でありたいと思います。

難しいけどさ。


36度。


むずがっている赤ん坊を抱く時、

ケンカした5歳の子を抱いてあやす時、

初恋のあの子の手に触れた時、

振られたあいつの肩を抱いて慰めた時、

大好きなあの人と結ばれる時、

年老いたばあちゃんの肩をもむ時、

どれも、とても暖かい。





そしてその暖かさは、いつまでも心を暖め続けてくれるもので。