今日は10月の末、ハロウィンの日でした。一昔前はハロウィンは外国の祭りで日本とは縁のないものと思われてきましたが、経済界の働きもあってか、少しずつ世間に認知された催しものになってきたようです。
周知の通り、ハロウィンはヨーロッパの古代ケルト民族の一年の終わりの祭日で、その次の11月1日は万聖節の祝日としてキリスト教の聖日とされています。これはミトラ教起源の冬至の祭日と、その翌日のクリスマスの関係と同じです。このことからもキリスト教も一神教とはいえ、様々な土着宗教や民族文化に影響され、その形を成していったとわかります。
さて、なぜ10月31日を一年の終わりとしたのでしょうか?現在の12月31日が大晦日、1月1日が正月なのは、その1週間前の冬至が一年で最も日照時間が短く、その月を基準とすれば、日照時間、太陽の緯度から暦を定める太陽暦の都合に適していたからです。また、現在の日本の4月新年度は、かつての農暦で稲作を始めるのに適していたためです。
では10月末の年終わりはどうなのかというと、日本の農暦と同じく、ヨーロッパで主食であったムギ類の畑作に関連しています。
ヨーロッパでのムギ類は気候の関係で11月のころに畑を耕し種をまき、そのまま冬越しをさせ夏ごろに麦穂を収穫するサイクルなので、いわば11月から農作が始まるといえます。そのほかブドウや雑穀が収穫できるのも秋となるので、10月はその年の収穫の決算月となり、こうして日本の三月のように、一年度の終わりとして農暦の最後月に位置づけられます。
そのほか、10月の収穫の喜びの月が終わり、11月からは暗く寒い冬の季節がはじまるという点も10月を一年の終わりとした理由とも思われます。そういえばハロウィンの魔女やお化けがでる怪しい夜のイメージはこれから訪れる冬のイメージと合致しているように思えます。
これからは冬の季節ですが、日本より緯度の高いヨーロッパ諸国では、かつて冬の訪れは長く過酷な日々の始まりだったことでしょう。そう考えるとハロウィンの祭りは厳しい冬を越えるため、人々を元気付ける祭りでもあったのかな、とも思えるのです。

